弁護士ドットコム - 無料法律相談や弁護士、法律事務所の検索

代襲相続 : 代襲相続とは?孫が相続人となるケース

遺言書の記載のある財産がない場合

相続の相談です。
遺言書が存在します。
しかし、遺言書に記載のある土地がすでに売却されています。
被相続人が遺言書作成後に売却しており、その後遺言書の再作成をしておりません。
この財産については、当然貰えないのは理解しますが、その分他の財産を要求することは無理でしょうか?
遺言書に記載のない財産は、他にありません。

また、他の土地をある相続人に相続されるよう記載があるのですが、その相続人(長男の嫁:養子)がすでに死亡しております。長男夫婦には、子供がいますが、その相続人と養子縁組したのは、子供の出世前です。
その子供は、代襲相続人になるのでしょうか?
ならない場合は、相続人全員に権利があるのでしょうか?

宜しくお願い致します。
ご質問前半部分について、遺言者が、遺言に記載した財産を生前処分した場合は、その部分を撤回したものとみなされます(民法1023条2項)。
したがって、売却された土地に関する遺言は無効となります。

後半部分について、遺言による相続を予定していた相続人が、遺言者により先に死亡した場合、原則として、その部分は無効となり、代襲相続は発生しません。例外的に、遺言書の他の記載との関係、遺言書作成当時の事情及び遺言者の置かれていた状況などから、遺言者が、相続人が先に死亡した場合には、当該推定相続人の代襲者その他の者に遺産を相続させる旨の意思を有していたとみるべき特段の事情があれば、代襲されることになります。

遺言が無効となった部分は、遺言がないものとして、法定相続人による遺産分割協議によることになります。

具体的事情にもよりますので、一度、お近くの弁護士に相談されるといいでしょう。
> 遺言書が存在します。しかし、遺言書に記載のある土地がすでに売却されています。
◆ 遺言書に記載されていた土地が既に売却されていれば、その土地は「遺産」にはならないので、その部分の遺言は全く意味がないものになります。
> この財産については、当然貰えないのは理解しますが、その分他の財産を要求することは無理でしょうか?
◆ 新しい遺言の作成、つまり、今の遺言には「土地は・・・」となっているが、その土地が無くなってしまったので、これに代わるものをということで、遺言の書き直しをお願いしていくしかないでしょう。
> また、他の土地をある相続人に相続されるよう記載があるのですが、その相続人(長男の嫁:養子)がすでに死亡しております。長男夫婦には、子供がいますが、その相続人と養子縁組したのは、子供の出世前です。その子供は、代襲相続人になるのでしょうか?
◆ 上記の子どもは、養子縁組前に出生した子なので、被相続人の直系卑属として、代襲相続人になりますが、代襲相続人に該るという点と、当該土地を上記の子どもが遺言に基づき取得できるかという点は、別問題です。
◆ 最高裁平成23年2月22日第三小法廷判決(民集65巻2号699頁)は、相続させる旨の遺言は、当該遺言により遺産を相続させるものとされた推定相続にが遺言者の死亡以前に死亡した場合には、当該遺言にかかる条項と遺言書の他の記載との関係、遺言書作成当時の事情及び遺言者の置かれていた状況などから、遺言者が、上記の場合は、当該推定相続人の代襲者その他の者に遺産を相続させる旨の意思を有していたとみるべき特段の事情がない限り、その効力が発生することはない。」と判示しましたので、上記の子どもは、当該土地を遺言によって相続できないのが原則で、特段の事情がある場合は例外として当該土地を遺言によって相続することになります。原則に該る事例か、例外に該る事例かの見極めは、個別的に弁護士と面談相談されて検討なされるべきかと存じます。
> ならない場合は、相続人全員に権利があるのでしょうか?
◆ 「ならない場合」とは「上記の子どもが遺言によって当該土地を相続できない場合」という意味ですね。その場合は相続人全員の遺産分割協議によって誰が相続するかを決めていくことになり、協議が整わなければ遺産分割調停、審判という手続を踏んでいくことになります。
申し訳ありません。
一部、記載が間違っておりました。

後半の長男夫婦の子供は、長男の嫁が養子縁組をした時には、すでに出生しておりました。
> 長男夫婦の子供は、長男の嫁が養子縁組をした時には、すでに出生しておりました。
◆ 養子縁組前の子は、代襲相続人にはなれません。
  すいません。私の先程の回答にも誤記がありました。
  「養子縁組前に出生した子」との部分は誤記で「養子縁組後に出生した子」でした。
  「養子縁組後に出生した子は、被相続人の直系卑属になるので、代襲相続人となりますが、養子縁組前に出生した子は、被相続人の直系卑属にはならないので、代襲相続人にはなれません。」
  これが正しい回答です。

はむっちさん
2017年12月15日 08時26分

みんなの回答

新保 英毅
新保 英毅 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 京都府1 遺産相続に注力する弁護士
弁護士が同意1
ありがとう

2017年12月15日 09時28分

鈴木 克巳
鈴木 克巳 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 東京都3 遺産相続に注力する弁護士
ありがとう

2017年12月15日 11時53分

はむっち さん (質問者)

2017年12月15日 12時32分

鈴木 克巳
鈴木 克巳 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 東京都3 遺産相続に注力する弁護士
ベストアンサー
ありがとう

2017年12月15日 15時45分

この投稿は、2017年12月15日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

関連度の高い法律ガイド

「代襲相続」どんな場合に起こるのか…仕組みを詳しく解説

被相続人(亡くなった方)が死亡した時点で、本来の相続人(子・兄妹など)が死亡していた場合、その「本来の相続人」をとびこえて、孫やおい・めいが...

相続財産をどう分けるのか…失敗しない「遺産分割協議」の進め方

いざ相続がはじまった時に、遺言がなかった場合には、相続人同士の話し合いで「遺産をどう分けるか」を決めていきます。この話し合いを「遺産分割協議...

法定相続とは? 遺言がない場合の遺産の分け方の仕組みを詳しく解説

「相続」の手続きを進める上で、まず把握したいのは、遺産を受け継ぐ人、つまり「相続人」は誰かという点です。遺言がある場合は、原則として遺言で指...

この相談に近い法律相談

  • 代襲相続と養子縁組について

    妻の父方祖母が亡くなりました。妻の父はすでに他界しております。妻は父の弟と養子縁組をしています。 この場合、妻は亡父を代襲相続するのでしょうか。

  • 後妻の養子縁組した、代襲相続人について・・・

    私は祖父がおりましたが、亡くなりました。 謄本をみると、祖父には、祖母と思っていた後妻がいました。 後妻は養女がおります。祖父には4人の子供(私の父を含む)がいますが、後妻の養女を縁組しておりません。 後妻も同様、祖父の子供4人を養子としておりません。 この場合、後妻の養女と祖父の子供(私の父含む4名)とは、法...

  • 養子が関係する代襲相続です。また、実子の存在は何らかの影響を及ぼすのでしょうか。

    養母と養母の母がおります。 養母は実子1人の他に、普通養子1人がいます。 実子は、結婚し、子を1人設け、その子は成人しました。 養子は、後に結婚し、子を1人設けました。この子も成人しました。 この状態で、養子が死亡しました。 その後で、養母が亡くなりました。 養子の子は、養母の相続において、「血のつながりが...

  • 代襲相続しなかった後で財産相続できるか

    主人の事で質問させてください。主人43歳 兄弟は弟が一人います。主人の父は主人が15歳の時に亡くなっています。母も6年前に亡くなりました。 祖父が亡くなって遺産を相続した祖母が、主人が25歳の時になくなったのですが、その時に主人の叔父(亡くなった父の弟 二人兄弟です。)がすべての遺産を相続し、主人や主人の弟は代襲相続さ...

  • 兄弟姉妹の子の代襲相続人が養子の場合

    兄弟姉妹の子の代襲相続について教えてください。 兄(すでに死亡)に一人養子がいます。姉(すでに死亡)に夫婦養子(姉の配偶者(すでに死亡)の長男と嫁)がいます。姉(すでに死亡)に実子が二人います。 この場合、法定相続人の数は、五人となりますか。遺留分は、発生しないという理解で正しいでしょうか。 よろしくお願いします。

法律相談を検索する

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

遺産相続に注力する弁護士

法律相談を検索する

新しく相談する無料

代襲相続の法律ガイド

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に相談しようと思ったら…

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

相続のニュース

  1. 高級住宅街、高価な壺や布団を近所で預け合う...
  2. 富裕層に衝撃「相続税法改正」で節税の縛り強...
  3. 「預貯金」は遺産分割の対象…最高裁の初判断...
  4. 最高裁「預貯金は遺産分割の対象に」判例見直...
  5. スマホを残して死ねますか? 不倫の記録を妻...
  6. YouTuberヒカルさんが購入した「47万円」高級...
  7. 結婚式の余興の賞金30万円、「盛り上げるため...

活躍中の弁護士ランキング

遺産相続の分野

ピックアップ弁護士

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。