遺産分割協議と、その後の共有財産について。

遺産分割協議と、その後の共有財産について。

兄弟は三人です。

分割協議書には「アパート相続人の記載」はあっても、
相続日からアパート登記までの家賃収入に関する記載がありません。
第一子がアパートの管理をしていましたが、相続人は第二子です。

4月に親が亡くなり、
9/1に相続の分割協議書ができあがり、
12月末にアパートの登記が行われます。

質問は以下です。
A)相続開始日から分割協議書作成日付までが「共有財産」なのか、
B)相続開始日から登記による名義変更日付までが「共有財産」なのか、
教えていただきたく思います。

以前担当してくれた板税理士さんからは、
「遺産とは親が亡くなった日までに残されたものであり、亡くなった日以降のアパート収入は、親の名義のままでも遺産ではありません」と聞かされています。

ちなみに、
「一般的にはアパート相続人が、被相続人死亡時からの収支を全部受け取ることが多い」
「兄弟で均等に分割することもできる」というのは存じております。

問題点は「アパート相続人がこの期間のアパートに関する税金をきちんと払ってくれないのではないか」という不信によるためで、弁護士の先生に相談することになったとしても、先にきちんと確認しておきたいのです。
2016年12月07日 23時31分

みんなの回答

加藤 尚憲
加藤 尚憲 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
Aが正解です。

判例(最判平成17年9月8日)は、以下のように述べています。

「遺産は,相続人が数人あるときは,相続開始から遺産分割までの間,共同相続人の共有に属するものであるから,この間に遺産である賃貸不動産を使用管理した結果生ずる金銭債権たる賃料債権は,遺産とは別個の財産というべきであって,各共同相続人がその相続分に応じて分割単独債権として確定的に取得するものと解するのが相当である。

遺産分割は,相続開始の時にさかのぼってその効力を生ずるものであるが,各共同相続人がその相続分に応じて分割単独債権として確定的に取得した上記賃料債権の帰属は,後にされた遺産分割の影響を受けないものというべきである。」

ここで、「遺産分割までの間」と述べているのは、遺産分割協議の合意が成立した日を意味します。

登記が未了であっても、遺産分割は終わっているので、関係ありません。

2016年12月07日 23時44分

高島 秀行
高島 秀行 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
相続発生時から遺産分割協議成立までの賃料については
最高裁が分割債権として相続人に帰属するとしていますので
遺産分割協議書で、遺産分割協議成立までの賃料も物件を相続した相続人が
取得するという合意をしなければ
各相続人が法定相続分の割合で取得することとなります。

2016年12月08日 09時19分

相談者
お返事ありがとうございます。
面談可能もあって心強いです。

ですが、
お言葉難し過ぎて理解できません。

結局、
親が亡くなった4月から、アパートの登記が終了する12月までの期間の家賃収入が三人の共有財産ということで良いでしょうか?

この期間内のアパート収入は、
三人で合意すれば「第二子に全部渡す」こともできるけれど、
合意しなければ「三人で均等にわける」こともできる?

法定相続分の割合とは、どこで決まりますか?

2016年12月09日 01時20分

加藤 尚憲
加藤 尚憲 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ベストアンサー
ありがとう
> 親が亡くなった4月から、アパートの登記が終了する12月までの期間の家賃収入が三人の共有財産ということで良いでしょうか?

違います。
簡単にいうと、親が亡くなった時から、遺産分割協議書の日付までです。

この間は、原則、3人が均等に(つまり3分の1ずつ)家賃を受け取る権利があります。
ただし、全員で合意すれば、誰か1人がまとめて受け取ることもできます。

遺産分割協議書の日付以降は、建物を相続した人が、賃料を全額受け取ります。

2016年12月09日 01時31分

相談者
お返事ありがとうございます。

知りたいことを、
わかりやすい言葉でピンポイントでお答えいただき、
大変助かりました。

協議書完成の9月以降は、アパート相続人が全額うけとるのですね。

本当にありがとうございました。

2016年12月09日 21時10分

この投稿は、2016年12月07日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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