限定承認の先買権・競売について

先日他界した父に多額の借金がありました。
プラスの財産は預金の百数十万円と持ち家のみでした。
家族には 家は残したい という思いがあり、限定承認することを考えました。
そこで質問なのですが、

1. 先買権における鑑定費用を父の預金から支払う行為は、相続財産の処分にあたるでしょうか。
2. 鑑定価格が予想に反して高額であった場合、買取を取りやめることは可能でしょうか。
3. 買取を取りやめた場合、その後の競売に自身で入札することは可能でしょうか。

以上3点です。よろしくお願いいたします。
2018年10月01日 21時19分

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川添 圭
川添 圭 弁護士
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> 1. 先買権における鑑定費用を父の預金から支払う行為は、相続財産の処分にあたるでしょうか。

私見としてはみなし承認事由に該当し得ると考えますし,それを行ったのが相続財産管理人であれば善管注意義務違反に問われる可能性があります。
先買権行使の際には,家庭裁判所へ鑑定人選任審判の申立てを行って鑑定費用などを予納することになりますが,その手続費用は各自負担とされていますので(家事事件手続法28条1項),鑑定費用は申立人である先買権を行使したい相続人が負担しなければなりません(先買権の制度趣旨からみても,鑑定費用を相続財産の負担とするのは相当でないと思料します)。


> 2. 鑑定価格が予想に反して高額であった場合、買取を取りやめることは可能でしょうか。

先買権は,「家庭裁判所が選任した鑑定人の評価に従い相続財産の全部又は一部の価額を弁済」した時点で,「競売を止める」という換価阻止の効力が生じます(民法932条ただし書)。鑑定人選任審判の申立てにより必ず価額弁済をしなければならないわけではなく,鑑定評価を踏まえて価額弁済を断念した場合は,原則どおり競売による換価が行われます。


> 3. 買取を取りやめた場合、その後の競売に自身で入札することは可能でしょうか。

限定承認の換価処分としての競売は,民事執行法180条以下に規定する担保権の実行としての競売の規定によるとされています(民事執行法195条)。これらの規定上,相続人が競売の入札に参加できないとする規定はないと解されます。

2018年10月02日 08時38分

相談者
大変参考になりました。ありがとうございました。

2018年10月02日 20時57分

この投稿は、2018年10月01日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。
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