限定承認の流れについて

夫の相続で限定承認を検討しています。
(判明している負債は少額ですが今後増えるのを懸念)

①相続人全員で限定承認申請後、裁判所から選任された鑑定人が家にやってきて夫の所有物を鑑定し、預貯金などと合わせた総資産を算出してくれるといった流れなのでしょうか。


②所有物を売却しなくても預貯金で負債が支払える場合は預貯金から支払い、所有物は売却せずに一定期間過ぎた後に相続人で分けて問題ないのでしょうか。
それとも鑑定人が家にやってきた際に(先物買いして)鑑定した所有物は全て売却しないといけないのでしょうか。
(後に負債が増えた場合には相続総額内で返済しないといけないことは承知しています)

③夫の負債先の一つ(お寺)にどのくらいの管理費が滞納しているか聞いたところ、ざっくりとした金額を提示され、もし今後管理放棄するのであれば少し気持ちを頂ければ結構です。(永久に管理してくれる)と言われています。
気持ちと言われてもいくらか困っておりますが、
この場合は限定承認申請する前に、書面にてお寺へ負債額と永久管理の旨を記載した書面を覚書で交わしてから申請といった流れになると思いますが、何か注意する点などありますでしょうか。

また、やり取りに時間がかかりそうなので生前からこの文章を交わしておいても問題ありませんか。
2018年04月25日 16時32分

みんなの回答

岡田 晃朝
岡田 晃朝 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 兵庫県1 遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
> ①相続人全員で限定承認申請後、裁判所から選任された鑑定人が家にやってきて夫の所有物を鑑定し、預貯金などと合わせた総資産を算出してくれるといった流れなのでしょうか。
>

そうですが、鑑定人というか相続財産の管理人が選任され、遺産の価値と借金の総額を確認します。
個別の細かな動産の鑑定まではよほど価値がないとしないかと思います。
預貯金や不動産などを確認し、報告していきます。

> ②所有物を売却しなくても預貯金で負債が支払える場合は預貯金から支払い、所有物は売却せずに一定期間過ぎた後に相続人で分けて問題ないのでしょうか。
>
この辺りは相続財産管理人の判断かと思います。
なお、価値が高価なものでなければ、形見分け程度は問題にならないことが多いかと思います。

>
> ③夫の負債先の一つ(お寺)にどのくらいの管理費が滞納しているか聞いたところ、ざっくりとした金額を提示され、もし今後管理放棄するのであれば少し気持ちを頂ければ結構です。(永久に管理してくれる)と言われています。

相続財産管理人が、再度確認し、正確な金額を確定させるでしょう。

なお、生前に取り決めても意味はありません。

2018年04月25日 16時45分

鈴木 義仁
鈴木 義仁 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 神奈川県9 遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
1 法定相続人が複数いる場合には、その相続人の中から相続財産管理人が選任されます(民法936条1項)。相続財産管理人となった相続人が、遺産や負債を確認することになります。
2 債権者への弁済のために相続財産を売却する必要がある場合には、原則としては競売手続にしなければなりません。ただし、家庭裁判所が選任した鑑定人の評価に従い、相続人が自己の財産から価額弁済をすれば、自らその財産を取得することができ(先買権といいます)、競売手続を止めることができます(民法932条)。この場合、鑑定人が相続財産の評価をすることになります。
3 「所有物を売却しなくても預貯金で負債が支払える場合は預貯金から支払い、所有物は売却せずに一定期間過ぎた後に相続人で分けて問題ないのでしょうか」
  公告期間(債権者等が債権の届出をする期間)満了したあと、相続財産である預貯金で債権者に弁済ができるのであれば、残余の財産は、債権届け期間満了後に請求してくる債権者等がいなければ、法定相続人が「遺産分割」協議をして分けることになります。
4 お寺への滞納額については、事前に確認しておけば良いと思います。
  相続財産管理人の立場で確認し合意しても良いでしょう。
  ただし、未来の管理への対価となると、相続債務と言えず、相続人自身の負債ということになりそうです。
5 お寺への負債額等をご主人が生前に確認し、書面化することはできるでしょう。その場合、その書面に記載された額が相続される負債となるでしょう。

2018年04月25日 17時40分

相談者
ご回答ありがとうございます。

相続財産管理人は相続人の中から選任されるとありますが、選任の基準はあるのでしょうか。

例えば、一緒に長年住んでいる自分(妻)と、実家から遠距離にいる子供では子供の負担が多くのしかかってきてしまいます。
相続人で予めだれが管理人になるのか決めておいて、申請時に申告すると考慮されるのでしょうか。

2018年04月25日 17時43分

鈴木 義仁
鈴木 義仁 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 神奈川県9 遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
 相続人で予めだれが管理人になるのか決めておいて、申請時に申告すると考慮されます。
ご質問の内容でしたら、お子さんではなく、妻である自分を相続財産管理人に選任して欲しい、他の相続人(お子さん)も同意している旨、限定承認申述の際に申告しておけば良いと思います。

2018年04月25日 17時48分

相談者
ご回答ありがとうございます。

>>4 お寺への滞納額については、事前に確認しておけば良いと思います。
  相続財産管理人の立場で確認し合意しても良いでしょう。
  ただし、未来の管理への対価となると、相続債務と言えず、相続人自身の負債ということになりそうです。
5 お寺への負債額等をご主人が生前に確認し、書面化することはできるでしょう。その場合、その書面に記載された額が相続される負債となるでしょう。
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「未来の管理への対価となると、相続債務と言えず、相続人自身の負債ということになりそうです」
とありますが、限定承認を行っても過去の未払い分は対象になるが、気持ち払えば永久管理します、という未来の管理部分の金額は相続放棄しない限り、相続人で分けてその気持ち分を持ち出しで支払うことになるとのことでしょうか。
また、今から何かしらの対策を取って対応することはできないのでしょうか。

2018年04月25日 17時57分

鈴木 義仁
鈴木 義仁 弁護士
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ありがとう
 夫名義でお寺と未来の管理部分も含めて生前に取り決めをしておけば、相続債務になると思います。その相続債務を限定承認の手続の中で弁済すれば良いことになります。
 

2018年04月25日 18時11分

相談者
ご回答ありがとうございます。

>>2 債権者への弁済のために相続財産を売却する必要がある場合には、原則としては競売手続にしなければなりません。ただし、家庭裁判所が選任した鑑定人の評価に従い、相続人が自己の財産から価額弁済をすれば、自らその財産を取得することができ(先買権といいます)、競売手続を止めることができます(民法932条)。この場合、鑑定人が相続財産の評価をすることになります。
---------------

この辺りを詳しくお伺いしたいのです。

相続人の中から選任される相続財産管理人が、まず預貯金の他に、所有物(日用品)の価値がどのくらいあるのかを引き取り業者などに、依頼して見積りを取るのでしょうか。

そして、預貯金では負債返済が賄えないと判断したら、鑑定人に所有物を鑑定をしてもらい負債に充当する分だけを売るのでしょうか。それとも所有物は全て売らないといけないのでしょうか。

2018年04月25日 18時14分

鈴木 義仁
鈴木 義仁 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 神奈川県9 遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
 預貯金や現金で弁済ができない場合には、その他の不動産や動産を競売で売却し、競売の代金で弁済をするのが原則となります。任意に売却することはできません。競売手続の場合には、鑑定人は選任されません。
 不動産や動産を競売にしたくはない、相続人が代わりにお金を支払って相続人のものにしたいというときに、鑑定人を選任してもらい評価をしてもらって、その代金を支払って相続人が買い取るということになります。
 鑑定人に評価をしてもらって第3者に売却するのではありません。

2018年04月25日 18時52分

相談者
ご回答ありがとうございます。

競売にするか鑑定人が評価した価格で買い取るかになるとのことなんですね。

①これは、必ずどちらか一方しか選べないのでしょうか。
動産が10あるとして、
5は競売に、5は鑑定人に評価してもらって買い取り、など個別にこちら側が選定できるのでしょう
か。
それとも競売なら全ての動産を競売にしなくてはいけないのでしょうか。


②また、限定承認はプラスの相続分以外は負債を支払わなくてもよいとありますが、例えば預貯金と現金で負債が返済出来た場合、相続人全員で残りの動産を分ける時に予めこの動産の価値が分からないと、後々負債が発覚した際にプラスの上限はこれだけでしたので払えません、と表示できないと、思いますが、この場合はどの段階で動産の価値を調べるべきなのでしょうか。

-------------
質問が前後して申し訳ありません。

>>夫名義でお寺と未来の管理部分も含めて生前に取り決めをしておけば、相続債務になると思います。

③夫が認知症の場合でも妻である自分が夫の代わりとしてお寺と交渉しても問題ありませんか。

2018年04月25日 19時32分

岡田 晃朝
岡田 晃朝 弁護士
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ありがとう
①これは、必ずどちらか一方しか選べないのでしょうか。
選択は可能でしょう。

②また、限定承認はプラスの相続分以外は負債を支払わなくてもよいとありますが、

全体の価値で判断するのが限定承認かと思います。

>>夫名義でお寺と未来の管理部分も含めて生前に取り決めをしておけば、相続債務になると思います。

そうですが、この点は明確になっていなければならないでしょう。

③夫が認知症の場合でも妻である自分が夫の代わりとしてお寺と交渉しても問題ありませんか。

いいえ。後見人が交渉しないと無効の恐れがあります。

2018年04月26日 07時22分

この投稿は、2018年04月25日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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