相続の限定承認について

相続で限定承認する際に、相続人全員(A.B.C)で足並みを揃えないといけないとあります。

①限定承認にしましょうと決めても、そのうちの一人のCが勝手に単純相続の手続きを取ってしまうことは簡単にできてしまうのでしょうか。
(故人の遺産はAが保管しており、勝手に処分できない状態と仮定します)

②限定承認にしましょうと決めてもCがなかなか手続きを終わらせてくれない場合は、期間延長を申し込む形になるのでしょうか。

③限定承認と単純相続で意見が割れている場合、調停になるのでしょうか。
2018年04月18日 17時26分

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緒方 直人
緒方 直人 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 鹿児島県2
ありがとう
①限定承認にしましょうと決めても、そのうちの一人のCが勝手に単純相続の手続きを取ってしまうことは簡単にできてしまうのでしょうか。

 限定承認は相続人全員が共同してのみできますが、単純承認は単独で可能です。限定承認しようと決めても、一人が単純承認した場合、限定承認はできません。その場合、債務超過のリスクが大であれば、相続放棄をすることは可能です。

「限定承認にしましょうと決めてもCがなかなか手続きを終わらせてくれない場合は、期間延長を申し込む形になるのでしょうか。」

 3か月の熟慮期間は、相続財産調査のための期間ですから、限定承認の手続に時間がかかるとか、相続人間の意見調整に時間がかかるという理由では、家裁は期間の伸長を認めないように思います。

2018年04月18日 18時05分

相談者
単純相続はそんなに簡単なんですね。

①ほかの相続人が単純相続したかどうかはすぐに分かるものなのでしょうか。また、どのようにして調べるのでしょうか。

②A,Bが限定承認を進めていたりすでに手続き終えた後で、Cが単純相続を3ヶ月以内のギリギリ最終日に行った場合は、自動的にA,Bは単純相続に切り替わってしまうのでしょうか?

それとも手続きした後だと何かしらの猶予がまた設けられるのでしょうか。

③Cの相続割合がA,Bよりもかなり低く、Cが金銭的に余裕がある場合、少しの負債なら払えるからプラスの遺産がほしいと思ったらわざと経済的余裕がないA,Bに放棄してもらうように仕向けることもできるということなのでしょうか。

2018年04月18日 19時07分

緒方 直人
緒方 直人 弁護士
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ベストアンサー
ありがとう
「①ほかの相続人が単純相続したかどうかはすぐに分かるものなのでしょうか。また、どのようにして調べるのでしょうか。」

 単純承認の意思表示は通常なされません。「相続財産の全部又は一部を処分した」とか熟慮期間を徒過したといったこと等によって、単純承認とみなされる(これを単純承認という)ことが多いかと思います。単純承認した相続人がいるかを調べる必要はないのであって、相続人全員の限定承認の合意ができなければ限定承認はできませんから、債務超過のリスクが大であれば、至急に熟慮期間(3か月)内に相続放棄をする必要があります。

「自動的にA,Bは単純相続に切り替わってしまうのでしょうか?」

 ご相談者は「限定承認」にこだわっておられますが、Cがぎりぎりまで限定承認に合意しない場合は、限定承認はできません。債務超過のリスクが大である場合は、ABは熟慮期間内に債務負担を覚悟して単純承認するか、リスクが大ということで相続放棄をするかです。その選択をせずに熟慮期間を徒過すれば、結果的に熟慮期間を徒過すれば、単純承認になってしまうというだけのことです。

「③Cの相続割合がA,Bよりもかなり低く、Cが金銭的に余裕がある場合、少しの負債なら払えるからプラスの遺産がほしいと思ったらわざと経済的余裕がないA,Bに放棄してもらうように仕向けることもできるということなのでしょうか。」

 相続割合(相続分のことでしょうか)が多いか少ないかは、この問題に関係しません。相続債務は相続分に対応しますが、Cにとって債務超過でなければ、ABにとっても債務超過ではありません。したがって、ABが相続放棄をしなければならないほど債務超過であって、ABが祖続放棄をすれば、その債務超過分をCが一人で負担するだけです。

2018年04月18日 23時35分

この投稿は、2018年04月18日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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