遺産相続することで負う相続人の責任

相続人の責任について

遺産相続の遺産放棄と単純承認
限定承認の三種類について

何かあった時の為に限定承認をした上で遺産相続した場合
プラスの財産しかないのに行った場合、通常に相続する場合と
どのくらいの損失がありますか?


また限定承認での遺産相続をした後に
何十年も経ってから
故人に対して(相続人)が裁判を起こされたりして損害賠償請求された場合
限定承認をしておいたことで何か守られたりしないのでしょうか?


裁判を起こされ
損害賠償請求を支払う義務は
相続人の全員で協力して支払う事になるのですか?



故人に対しての損害賠償を
ある意味何もしていない相続人が受けるのは理不尽に感じるのですが
法の世界で守られてはいないのですか?

例えば
当事者のいない裁判は無効に出来るとか
、裁判が起こされた後に一度は受けた遺産を後から放棄に切り替える等

教えてください。


2018年01月30日 07時08分

みんなの回答

緒方 直人
緒方 直人 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 鹿児島県1
弁護士が同意2
ありがとう
「何かあった時の為に限定承認をした上で遺産相続した場合 プラスの財産しかないのに行った場合、通常に相続する場合と どのくらいの損失がありますか?」

 限定承認は、相続債務(消極財産)が遺産の積極財産を超える場合にも、相続人の相続債務者としての責任が積極財産の額に限定されるというものです。遺産が積極財産しかなかった場合は、限定承認する必要はありませんが、したとしても損失は、手続にかかった費用ぐらいで、問題にはならない額かと思います。

「また限定承認での遺産相続をした後に何十年も経ってから 故人に対して(相続人)が裁判を起こされたりして損害賠償請求された場合」

 故人に対してではなく、相続債務者(相続人)に対してですが、何十年も経てば、相続債務は時効で消滅しているものと思われます。

「故人に対しての損害賠償を ある意味何もしていない相続人が受けるのは理不尽に感じるのですが」

 故人の生前に損害が発生し、相続債権者はその損害賠償請求権を、相続人はその債務を相続するからです。

「当事者のいない裁判は無効に出来るとか、裁判が起こされた後に一度は受けた遺産を後から放棄に切り替える等」

 当事者がいないことはありません。上記のように相続債権者と相続債務者が当事者です。限定承認後に相続放棄をすることはできませんが、限定承認をしておけば、その後、相続人に相続債務に対する責任は積極財産の範囲に限定されますから、放棄をする必要はありません。

2018年01月30日 07時47分

岡田 晃朝
岡田 晃朝 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 兵庫県1 遺産相続に注力する弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
> 何かあった時の為に限定承認をした上で遺産相続した場合
> プラスの財産しかないのに行った場合、通常に相続する場合と
> どのくらいの損失がありますか?

数十万からと思いますが事案次第です。
上記、弁護士費用です。

>
> また限定承認での遺産相続をした後に
> 何十年も経ってから
> 故人に対して(相続人)が裁判を起こされたりして損害賠償請求された場合
> 限定承認をしておいたことで何か守られたりしないのでしょうか?

それが無いようにされるものかと思います。
また、以下の規定があります。

第935条
第927条第1項の期間内に同項の申出をしなかった相続債権者及び受遺者で限定承認者に知れなかったものは、残余財産についてのみその権利を行使することができる。

>
> 裁判を起こされ
>
> 損害賠償請求を支払う義務は
>
> 相続人の全員で協力して支払う事になるのですか?
>
そうですね。全員一致でないとできません。
ただ、費用の支払いは、誰がするかは話し合いでしょう。

2018年01月30日 07時51分

相談者
お答えありがとうございます。


> また限定承認での遺産相続をした後に
> 何十年も経ってから
> 故人に対して(相続人)が裁判を起こされたりして損害賠償請求された場合
> 限定承認をしておいたことで何か守られたりしないのでしょうか?

それが無いようにされるものかと思います。
また、以下の規定があります。

第935条
第927条第1項の期間内に同項の申出をしなかった相続債権者及び受遺者で限定承認者に知れなかったものは、残余財産についてのみその権利を行使することができる。




この意味が理解できなかったのですが
限定承認の時点では
裁判されたり損害賠償請求されることが予期出来なかった場合
相続承認の時に受け取ったプラスの財産の中からなら(自分の資産からは払わない)
は、後からでも支払う義務があるという意味でしょうか?

例えば
限定承認で2000万相当(土地等も含む)を相続し
その何年も後に
2000万損害賠償されたら
とっくに相続したお金を使ってしまっていても
借金してでも払うという事ですか?



>>故人に対してではなく、相続債務者(相続人)に対してですが、何十年も経てば、相続債務は時効で消滅しているものと思われます。


相続債務は時効があるという部分なのですが
相続債務とは、相続した者が負う責任ですよね?(借金やそれこそ裁判されたり等)



実際の不法行為や債務不履行等に対する損害賠償の時効だけでなく
相続したことで負う責任に関しても時効があるということですか?


では何年も経ってから分かった借金や争い事に関しては
相続者が負わなければいけない責任にも時効があるのですね。

だいたい何年くらいでしょうか?
教えてください。

2018年01月30日 08時59分

緒方 直人
緒方 直人 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 鹿児島県1
弁護士が同意1
ありがとう
「限定承認で2000万相当(土地等も含む)を相続し その何年も後に
2000万損害賠償されたら とっくに相続したお金を使ってしまっていても 借金してでも払うという事ですか?」

 935条の意味はご記載のようなことではありません。限定承認者は、第927条第1項で2か月を下らない期間を定めて、相続債権者に請求の申出をするように公告しなければなりません。公告には期間内に申出が無かった債権者は、弁済から除斥される旨記載しなければなりません。無期限に権利行使ができるわけではありませんが、その期間内に申し出なかった債権者も、申し出た債権者に弁済した後で、残余財産があれば、その残余財産についてのみその権利を行使することができるという趣旨です。

「実際の不法行為や債務不履行等に対する損害賠償の時効だけでなく 相続したことで負う責任に関しても時効があるということですか?」

 被相続人が不法行為をした場合、被害者が損害及び加害者を知って3年間請求をしなければ請求権は時効で消滅します。従って相続されません。被害者から請求されて損害賠償請求権が発生すると5年で消滅時効にかかりますが、途中で相続が開始するとそれは相続債務として相続されるということです。借金についても同様です。
 相続開始後何十年も経って、債権者が相続人に裁判を起こすことは考えられませんが、そうなったとしても、債権は消滅時効にかかっている可能性が高いし、また限定承認をしていれば上記のように不利な問題は起こらないと言うことです。

2018年01月30日 11時32分

相談者
ありがとうございます。
法律用語が難しく、自分の解釈が合っているか不安なのですが

>>935条の意味はご記載のようなことではありません。限定承認者は、第927条第1項で2か月を下らない期間を定めて、相続債権者に請求の申出をするように公告しなければなりません。公告には期間内に申出が無かった債権者は、弁済から除斥される旨記載しなければなりません。無期限に権利行使ができるわけではありませんが、その期間内に申し出なかった債権者も、申し出た債権者に弁済した後で、残余財産があれば、その残余財産についてのみその権利を行使することができるという趣旨です。




限定承認すると
一定期間にお金を貸しているをしている金融機関や個人、
故人に対して損害賠償請求を考えていた人は
この期間に訴えなければならないのですね?

そこで訴えなかった人は相続人に後から請求などできない
という事で合ってますしょうか?



訴えてくる可能性がある人やお金を個人が借りた人や機関は
相続人は
思い当たる人(企業)がいなかったら
その人に限定認証をしましたと伝えられませんが
それでもその人(その企業)は後から訴える事も出来ませんか?
(訴える人がいない)







時効についてですが
「相続債権に時効」という時効が存在するわけではなく
あくまでも、相手が訴えてくる債権(不法行為に対する損害賠償等)に対して
それぞれ時効があるという事ですね?

相続人が引き受ける債権も
故人が生きていた時の時効のカウントをそのまま引き受けるわけですね?




どんなレアなケースの訴え(裁判)でも
あらゆる債権(不法行為や債務不履行等)の中からどれかに当てはめて
時効は存在するのですよね?
その一番長いものでも20年でしょうか?


損害賠償請求が出来る期間というのは

相手が訴えてくる内容によって色々あっても
(債務不履行であろうが不法行為であろうが
種類に問わず)
「被害者が損害及び加害者を知って3年間請求をしなければ請求権は時効で消滅します。」
この3年は同じですか?



2018年01月30日 12時23分

岡田 晃朝
岡田 晃朝 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 兵庫県1 遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
すみません、誤解を招く記載をしてしまいました。

限定承認後に債権者が申し立てを受ける期間の経過後に、借金があった場合は、期間内に申出があった人についての清算を経た後に、残っているお金だけを返せば足りるというのが935条です。

2018年01月30日 17時18分

緒方 直人
緒方 直人 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 鹿児島県1
ありがとう
「この期間に訴えなければならないのですね?」

 「訴える」のではなく、相続債権者は期間内に債権があることを申出るのです。

「そこで訴えなかった人は相続人に後から請求などできない」

 限定承認していますから、相続人の財産から払えとは言えませんが、相続財産が残っていれば(それを残余財産と言っている、残余財産に対してのみ請求できるということです。

「後から訴える事も出来ませんか?」

 限定承認していますから、訴えたとしても残余財産が無ければ、払う必要が無いということです。

「相続人が引き受ける債権も 故人が生きていた時の時効のカウントをそのまま引き受けるわけですね?」

 そういうことです。

2018年01月30日 19時43分

相談者
ありがとうございます。


例えば
父親が祖父の財産を限定承認をしていて
その後父親が亡くなった場合に普通に遺産を相続した場合

娘、息子の代で
祖父の負債や損害賠償請求を受けた場合は
どうなるのですか?

2018年01月30日 20時07分

緒方 直人
緒方 直人 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 鹿児島県1
ありがとう
「父親が祖父の財産を限定承認をしていて その後父親が亡くなった場合に普通に遺産を相続した場合、娘、息子の代で 祖父の負債や損害賠償請求を受けた場合は どうなるのですか?」

 ご質問の意味に不明な点があります(一所懸命、質問を探して居られることは分かりますが)。父親が限定承認した場合、そこで限定承認の手続が終わります。その点については先にご説明したところです。残余財産(父親が限定承認の上で相続し、期間内に申し出た債権者に弁済した後でも残った残余財産)については、祖父の相続債権者の請求があり得ることは先に回答したところです。父が限定承認した以上、それ以上、祖父の相続債権者から請求を受けることはありません。以上

2018年01月30日 22時50分

この投稿は、2018年01月30日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

関連度の高い法律ガイド

【相続】プラスの財産が多くても相続放棄できる?【弁護士Q&A】

亡くなった人と生前トラブルがあったような場合、預貯金などプラスの財産の方が多いとしても、「あの人の財産なんてほしくない!」と思う相続人もいる...

借金を相続したくない…相続放棄のやり方と注意点【弁護士Q&A】

相続の対象となるのは、預貯金や不動産といったプラスの財産だけではなく、借金などマイナスの財産も含まれます。亡くなった人が借金を残している場合...

「相続放棄」とは? 借金を相続したくない場合にするべき手続きの流れ

相続では、預貯金や不動産などプラスの財産だけではなく、被相続人(亡くなった方)の借金などマイナスの財産も引き継ぐことになります。マイナスの財...

【遺産相続】亡くなった人のペットを引き取っても相続放棄はできる?

相続の手続きをする際、亡くなった人が生前に飼っていたペットを引き取りたいと考える人もいるでしょう。では、亡くなった人に借金があり相続放棄をす...

【法定相続】遺言がなかった場合の遺産の種類と評価する方法

家族が遺言を残さず亡くなった場合、「誰が遺産を相続するか」だけでなく、亡くなった家族が「どのような遺産を残しているか」も調査する必要がありま...

今するべきことがわかります

今するべきことがわかります 相続のやること診断

解決までの全記事

必要な情報を詳しく知りたい方へ

この相談に近い法律相談

  • 遺産分割協議書と相続放棄の取り消し

    裁判所に相続放棄申述を受け付けてもらった後 遺産相続の分轄協議に加わって分与を受けた場合 相続放棄が無効になりますか?それとも分割協議書が無効ですか?両方無効ですか?  「自動的に相続放棄が無効となる」のなら事実上の相続放棄の撤回となり その場合遺産分割協議書も無効にならないなら 裁判所へ放棄の撤回の申請をする...

  • 遺産分割協議書と相続放棄のどちらが有効?

    相続放棄した者が 遺産分轄協議書に加わると 相続放棄が無効ですか?遺産分割協議書が無効ですか? 

  • 遺受者が遺言内容の相続を放棄した場合について教えてください

    遺受者が遺言の内容を相続する事を放棄した場合は、相続放棄になるのですか? その後の分割協議は参加出来るのですか? 分割協議にその相続人の印鑑は必要ですか?

  • 遺留分の請求

    相続において遺留分減殺請求をする場合に、遺産を受け取る人間が、故意に、相続財産を隠匿した場合は、罪にはならないのですか。 もし、銀行などで探し出すことが出来た場合に相手が認めなめれば、調停を起こすのでしょうか、訴訟でしょうか。

  • 相続分の放棄について(再度追加の質問です)

    「相続放棄でなくて、相続分の放棄についてですが、相続者全員が相続分の放棄をするとどうなりますか?」 という質問に対して 一人の方から「遺産分割協議が整わず共有状態に戻るだけです」という回答をいただきました。 それはそれでなるほどと理解できました。 ただ、私が思っていたのは、協議の中で放棄の意思を伝えるのでな...

法律相談を検索する

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

遺産相続に注力する弁護士

法律相談を検索する

新しく相談する無料

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に相談しようと思ったら…

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

相続のニュース

  1. 結婚式で起きた「祝儀空っぽ」事件 新郎激怒...
  2. 「ドン・ファン」全財産を田辺市に寄付と遺言...
  3. はあちゅうさんが「事実婚」発表、知っておき...
  4. 高級住宅街、高価な壺や布団を近所で預け合う...
  5. 富裕層に衝撃「相続税法改正」で節税の縛り強...
  6. 「預貯金」は遺産分割の対象…最高裁の初判断...
  7. 最高裁「預貯金は遺産分割の対象に」判例見直...

活躍中の弁護士ランキング

遺産相続の分野

ピックアップ弁護士

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。