相続について教えてください

公開日: 相談日:2021年03月28日
  • 2弁護士
  • 3回答

【相談の背景】
相続について教えてください。

父が急変し、とりあえず教えられていた口座から預金を引き出しました。

私はシングルマザーでお金がなく、
葬儀、入院費の支払いに使いたいのですが、
父の預金から支払っても大丈夫なのでしょうか?

亡くなった後は、負債がどれだけあるかわからないので相続放棄したいのですが、使ってしまうと相続の意思ありと思われるのでしょうか?

【質問1】
相続放棄する場合、父の預金から本人の支払いをしてもいいのでしょうか?

1012280さんの相談

回答タイムライン

  • 弁護士ランキング
    宮城県6位

    白鳥 剛臣 弁護士

    注力分野
    遺産相続
    タッチして回答を見る

    遺産にあたる財産を「処分」する行為は民法921条1項により法定単純承認にあたる可能性があり,仮に法定単純承認にあたる行為をしてしまうと,その後,債務の存在が発覚するなどしても相続放棄はできなくなります。
    ですので,今回のご質問の場合,一見すると,葬儀や入院費への支払をすると相続放棄ができなくなるとも思えます。

    しかし,法定単純承認は,相続財産を自己の財産と同じように使うことで,相続する意思を示したと考えられ,それを前提に行動する第三者の保護を図るという趣旨から定められているものですので,単純承認の効果を持たせるのにふさわしいような処分行為である必要があります。
    この点,入院費は遺産の中の債務にあたり,債務は放っておくと遅延損害金が発生してしまうことから,遺産にあたる財産から支払いをすることは,処分にあたらず,保存行為として許されると考えられます(遺産の債務が不当に拡大しないための行為であって,単純承認の効果を持たせるのにふさわしいとはいえません。)。
    また,葬儀費用は遺産の中の債務ではありませんが,遺族としては当然に行なわなければならないことですので,不相当に高額でない限り,一般には処分にはあたらないとされています(大阪高裁平成14年7月3日決定)。
    したがって,入院費の支払い及び葬儀費用という限度では,支払いをしても相続放棄は可能です。

  • 弁護士ランキング
    兵庫県1位

    岡田 晃朝 弁護士

    注力分野
    遺産相続
    タッチして回答を見る

    > 亡くなった後は、負債がどれだけあるかわからないので相続放棄したいのですが、使ってしまうと相続の意思ありと思われるのでしょうか?
    >

    以下の通り、放棄はできなくなります。

    (法定単純承認)
    第九百二十一条 次に掲げる場合には、相続人は、単純承認をしたものとみなす。
    一 相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき。ただし、保存行為及び第六百二条に定める期間を超えない賃貸をすることは、この限りでない。
    三 相続人が、限定承認又は相続の放棄をした後であっても、相続財産の全部若しくは一部を隠匿し、私にこれを消費し、又は悪意でこれを相続財産の目録中に記載しなかったとき。ただし、その相続人が相続の放棄をしたことによって相続人となった者が相続の承認をした後は、この限りでない。


    > 【質問1】
    > 相続放棄する場合、父の預金から本人の支払いをしてもいいのでしょうか?

    いいえ。
    ただ放棄する以上は、入院費を支払う義務もないので、保証人でない限り放置しておけばよいです。

    葬儀代は公的な補助なども考慮し、香典などを当てて、自ら検討するしかないでしょうね。

  • 相談者 1012280さん

    タッチして回答を見る

    入院の保証人になっています。
    全く予期せぬ急変だったので
    どうしたらいいかわかりません。

    まだ亡くなってないのですが、
    転院前の病院の支払いがありますし、
    預金から払ってもよいのでしょうか?

  • 弁護士ランキング
    宮城県6位

    白鳥 剛臣 弁護士

    注力分野
    遺産相続
    タッチして回答を見る

    生存中は,父から委託を受けて預金の一部を預かっているのであれば,その中から支払っても相続には影響ありません。

    相続放棄については,上記のように意見が割れていますので,最悪,相続放棄後の裁判所の手続で意見が割れることを考慮し,当職の上記見解とは別に,安全策として生存中に支払うべき転院前の費用は支払い,その余のことは何もしないというのもあり得ます。
    ただ,入院の保証人になっていると,保証人としては支払いを免れない可能性はありますので,結局は自分の財布から支払う必要が出てきます。
    何もしないという方法をとるのであれば,葬儀については,簡易なものとし,可能であれば親戚にも相談して皆で費用を分け合って行なうというのも一つの方法です。

    親戚関係や現在の経済状況,地域性などによって,とるべき方策が異なることもありますし,弁護士の見解も分かれているので,可能であれば,お近くの弁護士に実際に相談された方が良いかもしれません。

この投稿は、2021年03月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

新しく相談をする

新しく相談をする 無料

弁護士に相談するには会員登録(無料)が必要です。 会員登録はこちらから

もっとお悩みに近い相談を探す