死亡後3ヶ月を過ぎてからの相続放棄

弟が亡くなって約半年が過ぎて債権者が現れました(きちんとした証書があるので事実だと思います、弟の署名と印鑑が押されていました)。
弟の荷物整理などももうすべて終えていて借金があるとは思わなかったので、相続放棄の手続きをしていませんでした。相続放棄は亡くなってから3ヶ月以内にしなければいけないそうですが、借金があることを知らなかったからといって今から相続放棄の手続きをしてもだめでしょうか?

また、これは万が一認められた場合ですが、相続放棄を父がしたら次は兄弟の私も相続放棄しなければなりませんか?
そして私が相続放棄をしたら、私の子供達も相続放棄をしなければならないのでしょうか?
(補足:弟は独身で子供もいません。兄弟は私だけです。)

どうかよろしくお願いします。
2017年09月02日 17時35分

みんなの回答

近藤 弘
近藤 弘 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ベストアンサー
ありがとう
Q 今から相続放棄の手続きをしてもだめ?
→ということはないでしょう。
最高裁昭和59年4月27日判決で「相続財産が全く存在しないと信じたためであり、かつ、このように信ずるについて相当な理由がある場合には、相続の熟慮期間は、相続人が相続財産の全部もしくは一部の存在を認識した時、または通常これを認識できるであろう時から起算するのが相当である」として,債務があることに気づいた時から3か月にしている判例がありますから。

Q 相続放棄を父がしたら次は兄弟の私も相続放棄?
→することになります。お父上が相続放棄したことを知ってから3か月以内に。

Q 私が相続放棄をしたら、私の子供達も相続放棄をしなければならないのでしょうか?
→これは不要です。
親が相続放棄をすると子は相続人にならないので。

2017年09月02日 17時53分

鈴木 克巳
鈴木 克巳 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
> 相続放棄は亡くなってから3ヶ月以内にしなければいけないそうですが、借金があることを知らなかったからといって今から相続放棄の手続きをしてもだめでしょうか?
◆ 借金がないと思っていたという理由だけでは、放棄の申述を受理して貰うのは非常に難しいと思っておかれた方が無難です。上記のほかに、相続財産の不存在の認識あるいは存在しているかもしれないが詳細は不明との認識または相続財産が存在していることは分かっていたがそれを自分が相続できるとは思っていなかったことに合理的理由があることなどの要件を満たすことも必要です。また、実際に相続財産を処分していないことが不可欠です。いわゆる形見分けの類いのものや社会的に見て妥当と思われる葬儀費用に充てた場合は救われる可能性は高いですが、単純に預貯金を既に取得して使ってしまったというような事情があると、放棄の申述を受理して貰える可能性はほとんどないと言っていいでしょう。
◆ また、家庭裁判所で相続放棄の申述を受理してもらえたとしても、これは第1ラウンドのクリアーに過ぎず、第2ラウンドとして債権者との戦いが待っていると考えておかれるべきです。家庭裁判所における相続放棄の申述受理の審査は明らかに放棄の申述を受理することが不当と言えるような場合か否かという審査であり、上記不当性が認められない場合は申述は受理されます。しかし、この受理をもって相続放棄が有効となったわけではありません。相続放棄が有効か無効かは債権者との争いの中で決着します。これは、家庭裁判所の事件ではなく通常裁判所(簡易裁判所、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所)の事件となります。
> また、これは万が一認められた場合ですが、相続放棄を父がしたら次は兄弟の私も相続放棄しなければなりませんか?
◆ そのとおりです。お父様の放棄により次順位の相続人である貴殿が放棄の手続きを行う必要が出てきます。お父様の放棄の申述が受理されたことを知った後3か月以内にしておかなければなりません。なお、貴殿の相続放棄の申述受理が認められても、これをもって相続放棄が有効になったというものではないことは前述したとおりです。
> そして私が相続放棄をしたら、私の子供達も相続放棄をしなければならないのでしょうか?
◆ それは不要です。

2017年09月02日 19時26分

相談者
近藤 弘先生、鈴木 克巳先生、ご回答を頂きありがとうございました。
3ヶ月を過ぎていて認められるか難しいかもしれませんが、申請して認められるケースもあるとのことで少し希望が持てました。
あと、自分の子供達までは相続放棄の手続きをしなくてよいとわかり、ほっとしました。
すぐにご回答頂けて本当にありがたかったです。お礼の書き込みが遅くなり申し訳ありませんでした。

2017年09月09日 03時51分

この投稿は、2017年09月02日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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