団信に入っていない家の遺産分割について

相続に関する質問です。
今現在亡くなったという話ではないのですが、これから家を建てるにあたり対策を考えています。

相続人は妻、子供、前妻の子の3人となります。
遺産は不動産のみで土地、建物込みで2000万の評価額とします。
ローンを払い始めたばかりで1500万の債務が残っていると仮定します。
団体信用保険には入らず、契約者・受取人が妻で被保険者が夫の収入保障保険に入るとします。

お伺いしたいのはこの不動産を遺産分割しようとしたときの考え方についてです。
資産2000万から債務1500万を引いた500万を分ける事になり、遺言書がない場合妻250万、子供がそれぞれ125万ずつという考え方でいいのでしょうか?
収入保障保険に関しては、契約者が妻になっていても遺産対象として解約返戻金相当を計算に入れなければいけないでしょうか?

回答よろしくお願いいたします。
2015年07月20日 22時41分

みんなの回答

加藤 尚憲
加藤 尚憲 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
(1)債務の承継について
 実は、相続財産のうち、積極財産(プラスの財産)と消極財産(マイナスの財産)とでは、相続に関するルールが異なります。
 積極財産は、相続人が遺産分割により自由に定めることができますが、消極財産は、法定相続分に応じて、自動的に承継されます。
 なぜなら、債権者の承諾なしに相続人が債務者を自由に決められるとすると、返済能力のない人に債務を集中させることができてしまうからです。
 あなたの例だと、奥さんが750万円、お子さん2人が375万円ずつ、ローン債務を承継します。
(2)実際上の取り扱い
 とはいえ、実際に不動産を相続しない人にまで、債務を相続させるのは不都合が大きいので、実際は、銀行の承諾を得て、不動産を相続する人に債務を承継してもらいます。
(3)遺言書について
 今回は、遺言書がない場合の相続についてのご質問でしたが、2回以上結婚した方の相続はもめやすく、遺言書を作成しておくことを強くお勧めします。
 遺言書は、自筆ではなく、必ず公正証書遺言にしておいてください。自筆証書は無効になったり、本物かどうかなど争いが生じやすいからです。
(4)遺留分について
 遺言書の内容がどのようなものであれ、前妻さんのお子さんにも、相続財産全体の8分の1の遺留分があります(なお、財産から債務を引いた後に8分の1する計算になります)。
 遺留分を無視した遺言書を作成すると、余計にもめやすいので、その点は気をつけてください。

2015年07月20日 23時04分

相談者
申し訳ありませんが、回答頂いた事は全て了承済の上で、あえて法定相続分について教えて頂きたいのです。
公正遺言証書に関しても当然知ってはいますが、それなりに金額がかかる事なので・・・

特に団信に入らない場合の収入保障保険に関して色々調べても情報がなく、回答を求めています。
よろしくお願いいたします。

2015年07月20日 23時26分

加藤 尚憲
加藤 尚憲 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
答えは、積極財産が2000万円ですから、法定相続分で分配すると、配偶者が1000万円、お子さんが500万円ずつになります。
保険については、配偶者が受取人である以上、保険金は相続財産ではなく、遺産分割の対象にはなりません。

2015年07月20日 23時51分

相談者
回答ありがとうございます。
二回目の回答はプラスの財産分だけで、マイナスの債務を相殺すると考えると、つまりは質問に書いた通り妻が250万、子供二人が125万ということでいいのですよね?

生命保険に関しては受取人固有のもので相続に関係ないとは知っていますが、収入保障や学資のような保険の場合は違い、解約返戻金相当を遺産として考えるという話を聞きました。
今回の回答で「受取人のもの」というのは契約者と受取人が妻になっているからという意味で捉えていいのでしょうか?
それとも生命保険同様、受取人さえ妻になっていれば、契約者と被保険者が夫になっていても相続に関係ないという事でしょうか?

何度も申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2015年07月21日 00時25分

加藤 尚憲
加藤 尚憲 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
>二回目の回答はプラスの財産分だけで、マイナスの債務を相殺すると考えると、つまりは質問に書いた通り妻が250万、子供二人が125万ということでいいのですよね?

結論としては一見同じに見えますが、普通はあなたのような計算はしません。
債務は相手のある話なので、頭の中では区別しておいたほうが良いと思います。

>収入保障や学資のような保険の場合は違い、解約返戻金相当を遺産として考えるという話を聞きました。

初めて耳にする話ですので、どこで聞かれたか教えていただけますか。

2015年07月21日 00時44分

相談者
専門家の方からすると言葉の違いやプラスとマイナスの財産は分けて考えるものなのだと思いますが、一般人からすると相殺でいくらと言って貰えた方が結果は一緒なので、わかりやすいのです。

FPの方も言ってましたし、学資に関しては普通にインターネットで出てきますが・・・
遺産分割となった際に収入保障が学資と同じような積立型保険として見られるのか、それとも生命保険同様受取人固有のものと見られる保険なのかという疑問もあり、質問しました。

2015年07月21日 00時59分

この投稿は、2015年07月20日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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