遺産相続 生命保険 特別受益?

被相続人が死亡し
相続人A(被相続人妻)、
相続人B(被相続人実子)、
相続人C(被相続人養女、(被相続人実孫を養子縁組した))

遺産は計6400万で
3200万、1600万、1600万の配当となる

被相続人の生命保険証書が見つかった。
被相続人が契約者で生前に保険料支払いは終了している。
被保険者は相続人Cであり、満期を迎えたので還付金600万を受け取るのは相続人Cとなる。

BとCは遺産分割でもめており、Bの申立てによる調停中である。
相続人Bから600万は相続人Cの特別受益ではないかとの指摘がある。が、この場合、一般的な取り扱いとして受取人固有の財産になり、特別受益とする額には相当しないと主張できるか?

よろしくお願いいたします。


2016年12月14日 13時59分

みんなの回答

緒方 直人
緒方 直人 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 鹿児島県2
弁護士が同意1
ありがとう
「相続人Bから600万は相続人Cの特別受益ではないかとの指摘がある。が、この場合、一般的な取り扱いとして受取人固有の財産になり、特別受益とする額には相当しないと主張できるか?」

 生命保険金請求権はご相談者ご記載のように、遺産ではないとされ、受取人が自己固有の権利として取得するとされます。同時に判例は、原則として特別受益にもならないとしますが、特段の事情があるときは特別受益となるとしています。どのような場合に特段の事情があるとされるかは、保険金の額、その遺産総額に占める割合、同居の有無、受取人の被相続人に対する介護等、貢献の度合い等が挙げられています。ご相談の保険金額は600万円とそれ程高額ではありませんから、他の事情にもよりますが、特別受益とされる可能性は高いとは言えないように思います。

2016年12月14日 14時21分

相談者
追記:同じく5年後に満期を迎える生命保険があり、還付金も同じく600万となります。
こちらは契約者を相続人Cへの変更手続きを保険会社から依頼されています。

ので計1200万円となります。

2016年12月14日 14時31分

西田 陽子
西田 陽子 弁護士
ベストアンサー
ありがとう
現在の判例では、特定の相続人を生命保険の保険金の受取人に指定した場合、「特段の事情」が無い限り、その保険金の請求権は特別受益に当たらないとされています。



死亡保険金請求権につき、特定の相続人を受取人に指定した場合、判例は、保険金受取人が自らの固有の権利として取得するものであり、被相続人から承継取得したものではないから、相続財産に属さないとしています。

また、死亡保険金請求権を特別受益(民法903条)として考慮する余地がないかにつき、判例は、「特段の事情」が無い限り、特別受益にはあたらないとしています(最決平成16年10月29日民集58巻7号1979頁)。上記の理由に加え、保険料と保険金に等価の関係が無く、被保険者の稼働能力に代わる給付でもないので、実質的に被相続人の財産に属していたとみることもできないことなどが理由です。

もっとも、上記平成16年判例によれば、「特段の事情」があれば、死亡保険金請求権が特別受益に当たることもありえます。上記平成16年判例においては、このような「特段の事情」として、保険金受取人である相続人とその他の共同相続人との間に生ずる不公平が、民法903条の趣旨に照らし到底認められないほど大きい場合が挙げられています。

本件の場合、原則として死亡保険金請求権は特別受益に当たらないことを主張し、さらに、600万円という金額により生じる不公平は大きくはないとして、特別受益に当たる「特段の事情」もないと主張することになるでしょう。

2016年12月14日 14時42分

高島 秀行
高島 秀行 弁護士
遺産相続に注力する弁護士
ありがとう
> 被相続人が契約者で生前に保険料支払いは終了している。
> 被保険者は相続人Cであり、満期を迎えたので還付金600万を受け取るのは相続人Cとなる。
被相続人が契約者であるにもかかわらず
 満期の還付金は契約者でなく
 受取人が指定されているということでしょうか?
 もしも、受取人がCと指定されているのであれば
 遺産ではなく特別受益にも当たりません。
 契約者が受け取るということであれば
 相続人が受け取るということになります。

 保険証券や約款を持って弁護士に面談で相談した方がよいかもしれません。

2016年12月15日 20時59分

この投稿は、2016年12月14日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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