配偶者名義のローンで買ったペットを引き取れるか?

ペットを家族同然と考えている人にとって、離婚するとき、夫婦のどちらがペットを引き取るかは重要な問題でしょう。 「配偶者名義のローンで買ったペットでも、自分が引き取れる?」「ペットをどちらが引き取るか決めずに離婚してしまった。今は元配偶者のところにいるが、自分が引き取るためにはどうすればよい?」。 ここではこれらの疑問について、「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 配偶者名義で購入したペットは誰のもの?
  2. 結婚前から配偶者が飼っていたペットを自分が引き取れる?
  3. 離婚した元配偶者からペットを引き取るには?
  4. まとめ

配偶者名義で購入したペットは誰のもの?

alt ペットを購入する際に配偶者名義でローンを組んだ場合、ペットは配偶者のものになるのでしょうか。離婚するとき、自分が引き取ることはできないのでしょうか。

飼い犬の所有権について

相談者の疑問 別居後の犬の所有についてです。ダックスフンドを主人名義で購入しました。ローン返済は私がしておりました。

子どもたちが犬をとても可愛がっていて、離れることを伝えたとき、大泣きしました。それでもやはり、ローンの名義が主人だと、犬の所有権は主人なのでしょうか…。

中間 隼人の写真 弁護士の回答中間 隼人弁護士 法律上は、ペットは「物」という扱いになります。そして、婚姻期間中に買った物はその名義を問わず基本的に夫婦の共有財産として扱われます。

したがって、ご相談者様のワンちゃんは、ご相談者様とご主人の共有財産になります。

ですから、当然にご主人が取り返せるというわけではありません。

将来的に離婚する時点で、財産分与の協議の中で、ワンちゃんをどちらが引き取るか決めることになるでしょう。

ペットを家族同然と考えている人もいるかもしれませんが、法律上、ペットは「物」として扱われます。 結婚している間に買った物は、ローンを誰の名義で組んだかに関わらず、夫婦双方の財産(共有財産)になります。 財産分与とは、離婚にあたって共有財産を夫婦で分け合うことです。ペットをどちらが引き取るかについても、財産分与の話合いの中で決めることになるようです。

結婚前から配偶者が飼っていたペットを自分が引き取れる?

alt 結婚している間に購入したペットは夫婦の共有財産になりますが、夫婦のどちらかが結婚前から飼っていたペットはどのように扱われるのでしょうか。

離婚の際のペットの所有権

相談者の疑問 主人の借金を理由に離婚協議中です。

結婚前から主人が飼っていた犬についての質問なんですが、結婚する際、私が猫を飼っていたため、主人の犬は、私の実家に預けることになりました。

預けてからは、主人は犬のおやつ代、ご飯代を時々負担する程度でした。病院代は時々主人が負担していましたが、連れていったり薬を飲ませたりというのは、すべて私の母が行っていました。

主人は会いにいったり、世話をするなどということは一切ありませんでした。代わりに私の祖父が、心から可愛がり、生き甲斐にもしています。それなのに今回離婚の話になって、犬を引き取り、別の所に預けるというのです。

なんとか実家に置いたままにはできないのでしょうか?犬が連れていかれてしまうと祖父が、とても悲しみます…。所有権をこちらに移す方法はありますか?お金を請求されれば、払うつもりです。

原田 和幸の写真 弁護士の回答原田 和幸弁護士 結婚前からご主人のもので、実家に預けたにすぎないのであれば、返す必要はあるでしょう。

所有権を移転するにはご主人の承諾が必要になります。

離婚にあたってそのほかの条件交渉もありますから、その中で犬については実家にいさせることができるように交渉されてもよいでしょうし、または、ご主人にお金を支払って買い取れるように交渉されてみてください。

結婚をする前から配偶者が飼っていたペットは、配偶者固有の財産と考えられ、夫婦の共有財産とはならないようです。 所有権は配偶者にあるため、自分が引き取りたい場合は、話合いで交渉するか、買取りを打診することを検討するとよいでしょう。

離婚した元配偶者からペットを引き取るには?

alt ペットをどちらが引き取るか話し合わずに離婚し、元配偶者のもとからペットを引き取りたい場合、どうすればよいのでしょうか。

離婚後(DV等)慰謝料請求&私物とペットだけでも取り返したい。

相談者の疑問 昨年夏に離婚した前夫から取り戻したいものがあります。

前夫とは価値観と性格と性の不一致とDVとモラハラで離婚しました。前夫は借金がありました。私は身内に協力してもらい、着の身着のまま財布と携帯だけで飛び出し実家に戻りました。

しかし、家具家電品と犬と猫を置いてきてしまいました。ペットだけでも取り返したいです。

村上 誠の写真 弁護士の回答村上 誠弁護士 ペットがあなたのものとして、あるいは2人のものとしても、財産分与として、前夫に対して引渡請求を、調停や訴訟により行ったらいいと思います。

ペットをどちらが引き取るかは、離婚した後でも話し合うことができるようです。当事者同士の話合いだけで決まらない場合は、家庭裁判所の調停や裁判の中で決めることができるようです。

まとめ

ペットは法律上、「物」として扱われるため、離婚にあたって財産分与の対象になります。結婚している間に購入した場合、ローンの名義に関わらず、夫婦の「共有財産」になります。 結婚前から配偶者が飼っていたペットは、配偶者固有の財産と考えられます。自分が引き取りたい場合は、買取りを打診するなどの交渉が必要でしょう。 ペットをどちらが引き取るか決めずに離婚した場合、離婚後に改めて話し合って決めることができます。 話合いがまとまらなければ、裁判所の調停や裁判で解決をはかることを検討してもよいでしょう。

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