戸籍と姓

弁護士監修記事 2017年08月18日

離婚した際に子どもの「戸籍」と「姓」を変更する方法と手続き

離婚をすると、夫婦の戸籍は別々になり、場合によっては異なる姓を名のることになります。では、夫婦に子どもがいた場合、その子の戸籍と姓はどうなるのでしょうか? ここでは、以下のようなポイントを詳しく解説します。

  • 親の離婚が子どもの戸籍と姓に及ぼす影響
  • 子どもの戸籍と姓を変更したい場合に行う手続きの流れ

目次

  1. 離婚すると、子供の戸籍と姓はどうなるのか?
    1. 夫婦の戸籍は別々になる
    2. 子どもの戸籍と姓へは影響ない
  2. 子どもを自分と同じ戸籍に入れ、同じ姓にするために必要な手続き
  3. 子どもが15歳以上になれば、自分で姓を変更できる

離婚すると、子供の戸籍と姓はどうなるのか?

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夫婦の戸籍は別々になる

結婚をするとき、夫と妻はそれぞれ親の戸籍から出て、夫婦2人の独立した戸籍を作ります。 その際、夫婦のどちらが戸籍の筆頭者(戸籍の一番最初に記載されている人)になるか決めることになります(婚姻届に記入します)。 離婚する場合、筆頭者になった配偶者は、この夫婦の戸籍にとどまることになりますが、筆頭者ではない配偶者は、戸籍から抜けることになります。

子どもの戸籍と姓へは影響ない

親が離婚しても、子どもの戸籍と姓には影響はありません。子どもは筆頭者と同じ戸籍に残り、姓も変わりません。このことは、戸籍を抜けた方が親権者となっても同様です。 そのため、戸籍を抜けた人が親権者となった場合、そのままでは親権者と子どもの戸籍と姓が異なるという状態になります。

子どもを自分と同じ戸籍に入れ、同じ姓にするために必要な手続き

alt alt こうした場合に、子どもを親権者と同じ戸籍、同じ姓にするためには、どうすればいいのでしょうか? 離婚した際、筆頭者の戸籍から抜けた配偶者には、(1)親の戸籍に戻って旧姓を使用する、(2)新しい戸籍を作って、旧姓を使用する、(3)新しい戸籍を作って、筆頭者の姓を引き続き使用する、という3つの選択肢が与えられます。 1つの戸籍には2代(親と子)しか入ることができません。そのため、(1)親の戸籍戻って旧姓を使用することを選んだ場合、その戸籍に自分の子どもと一緒に入るということはできません。 そのため、(2)か(3)の選択肢、つまり自分を筆頭者とする新しい戸籍を作り、そこに子どもを入れる手続き(入籍届)が必要になります。 同じ姓にするためには、「子の氏の変更許可」を家庭裁判所に申し立てて、子どもの姓を自分と同じ姓に変更することの許可を得る必要があります。 子の氏の変更許可の手続きは、親権者が結婚していた時の姓を引き続き使用する場合でも必要となります。 この場合、親権者の姓と子どもの姓は、一見同じでも戸籍が異なるため、異なる姓(氏)だと考えられるからです。

「子の氏の変更許可」の申立て方法

まずは、家庭裁判所に「子の氏の変更許可」を申し立てます。この手続きでは子ども自身が申立人となりますが、15歳未満の場合は、法定代理人である親権者が子どもの代わりに申し立てます。申立て先は、子どもの住所地の家庭裁判所です。

申立てに必要な書類

申立てには以下の書類が必要です。申立書は子どもが15歳以上の場合と15歳未満の場合とで書き方などが異なるので、注意しましょう。

  • 申立書(裁判所のホームページからダウンロード可能。「15歳以上の場合」「15歳未満の場合」)
  • 標準的な申立添付書類
  • 子どもの戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 父・母の戸籍謄本(全部事項証明書)(離婚の記載があるもの)

この他、追加書類の提出を求められる場合があります。また、申立ての費用として、子ども1人につき800円分の収入印紙と、連絡用の郵便切手が必要です。

変更が認められたら役所に届出をする

家庭裁判所に申立ての内容が妥当だと認められれば、子どもの姓を変更することが許可されます。多くの裁判所で、即日審判(その日に判断が出る)を受けることができます。 変更を許可する旨を書いた「許可審判書」を受け取り、入籍届と一緒に市区町村役場の戸籍係に提出すれば手続き完了です。 これで、バラバラだった親権者と子どもの戸籍は同じになり、同じ姓を名のれるようになりました。

子どもが15歳以上になれば、自分で姓を変更できる

alt 子どもの姓の変更にあたっては、子どもの意思をきちんと尊重してあげることが重要です。 何年間も名のってきた姓を変えることに抵抗がある子どももいるでしょう。親の離婚を周囲に知られたくないという理由で、変更を望まない子どももいるかもしれません。親の都合だけで、姓の変更を強いるのは考えものです。 「子の氏の変更許可」には、「離婚から○か月以内に行わなければならない」などの期限の定めはありません。進学するタイミングなど、子ども自身が希望する時期に合わせて変更することができます。 また、子どもが15歳未満の場合は、親権者が代わりに変更の許可を申立てますが、15歳以上であれば、子どもが自分の意思で変更の許可を申立てることができます。 姓の変更は、子どもの日常生活や人間関係などに影響を与えうる重要な問題です。変更をすべきかどうかはくれぐれも慎重に考えましょう。

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