熟年離婚

弁護士監修記事 2016年05月26日

熟年離婚に向けた準備、生活費の目処について

長年連れ添ってきた夫婦と言えども、すべての夫婦が円満というわけではありません。夫と価値観が合わない、モラハラが許せないと思っても、子どもが自立するまでは我慢しよう、専業主婦で生活費に困るといった理由で、夫との生活に耐え忍んでいるケースもあるでしょう。熟年離婚の場合には、夫が自身のモラハラなどに気づいておらず、また財産の金額も大きい傾向にあるため、トラブルに発展するケースも多くあります。熟年離婚に必要な離婚原因や離婚後の生活費を確保する方法を知り、熟年離婚に向けてしっかりと準備をしましょう。

目次

  1. 熟年離婚とは
    1. 熟年離婚の特徴
  2. 熟年離婚の場合の離婚原因
  3. 離婚後の生活費の準備

熟年離婚とは

熟年離婚とは、本来20年以上連れ添った夫婦が離婚することを指しますが、広くは高齢の夫婦が離婚することを指します。

熟年離婚の特徴

熟年離婚の特徴としては、子どもの経済的自立や夫の退職を機に、長年不満を抱えた妻から離婚話を切り出すことが多くなっています。熟年離婚の理由の多くが「性格の不一致」ですが、夫からのモラハラや家事をしてくれないといった背景があるのです。夫からすると、妻から長年何も不満を言われていなければ、自分の何が悪かったのか気づけていないケースも多く、離婚を切り出した際にトラブルになるケースも多いでしょう。 また、熟年離婚では妻が専業主婦の場合が多く、離婚後の生活費が問題になることがあります。専業主婦であっても、財産分与の割合は夫と変わらず2分の1ずつとなります。熟年離婚の場合は、二人で築いた財産が多い傾向にあり、退職金の分与や年金分割も請求できるため、生活費としても十分な金額を受け取れる可能性は高いでしょう。離婚時に認められた権利を知り、離婚後の生活に向けた準備を進めることが大切です。

熟年離婚の場合の離婚原因

離婚後の生活に向けた準備として、まずは離婚に向けた準備をしなければなりません。熟年で離婚する場合でも、基本的には通常の離婚と同様に、夫の合意がなければ法律で認められた離婚原因が必要となります。法定離婚原因は以下の五つです。

  • 不倫
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上の生死不明
  • 回復見込みのない強度の精神病
  • 婚姻を継続し難い重大な事由

婚姻を継続し難い重大な事由の判断は難しいですが、例えばDVや継続的なモラハラなどが該当します。夫からモラハラを受けてきた妻も多いでしょう。長年のモラハラとなれば十分離婚原因となります。また、長年の別居(家庭内別居)ですでに夫婦関係が破綻している場合にも離婚が認められています。 まずは離婚原因を証明できるように、証拠を集めるようにしましょう。熟年離婚の場合には、子どもがすでに自立しているケースが多く、離婚したいという妻の意思が尊重される傾向にあります。

離婚後の生活費の準備

専業主婦が熟年離婚をすると、年齢的に就職することは困難で、生活費に困窮してしまいます。しかし、離婚時には専業主婦であろうと夫婦で築いた財産はその半分を請求でき、退職金がある場合には退職金も財産分与の対象になる可能性があります。さらに、2007年に年金分割制度ができたことにより、生活費の懸念が大幅に軽減されました。財産分与や年金分割について、詳しくは「相場から決め方、注意点まで - 財産分与の基礎知識」や「年金分割制度とは?分割割合の相場や手続き方法」をご覧ください。 熟年離婚の場合には、財産の種類・金額も大きくなっている可能性が高いでしょう。もし想像以上に財産が少なく、違和感を感じたら財産隠しを疑った方が良いかもしれません。弁護士に依頼し、弁護士会の照会制度を利用することで、夫の財産を特定することができます。疑わしい場合には、一度弁護士に相談されると良いでしょう。

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