別居中の夫が生活費をくれないとき夫名義のクレジットカードを使ってもよい?【弁護士Q&A】

別居中の夫が生活費をくれない場合、生活費の支払いを求めて調停をすることができますが、調停がまとまるまでの間、生活のために夫名義のクレジットカードを使用してもよいのでしょうか。 「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. 別居中の生活費を支払わない夫…妻はどうすればよい?
  2. 別居中の生活のために夫名義のクレジットカードを使ってもよい?

別居中の生活費を支払わない夫…妻はどうすればよい?

別居前は「生活費を払う」と言っていた夫が、生活費をくれず音信不通に…。こうした場合、生活費を確保するためにどのように対処すればよいのでしょうか。

約束した生活費をくれません。

約束した生活費をくれません。 昨年秋頃から主人の朝帰りや無断外泊が続き、それを私が責めたことにより主人が「別居する」と言い出し勝手にアパートを借りて昨年末家をでて行きました。

こちらとしては主人が原因で喧嘩になり主人が勝手に出て行ったので、生活費を必ず払うと念書を書かせて別居を始めました。

しかし今月、生活費を支払う期日になっても入金されず、メールで連絡しても全く返信してきません。(電話は出ません)

そのため婚姻費用分担請求調停を起こそうと思うのですが、もし主人が調停の呼び出しに一切応じなかった場合、生活費を支払ってもらうことは不可能なのでしょうか?

また生活費を入れないことに対し、調停を起こす前に主人や主人の両親に何度も連絡する事は脅迫になってしまいますか?何か手段はありませんでしょうか?

小沢 一仁の写真 弁護士の回答小沢 一仁弁護士 > そのため婚姻費用分担請求調停を起こそうと思うのですが、もし主人が調停の呼び出しに一切応じなかった場合、生活費を支払ってもらうことは不可能なのでしょうか?

→審判移行すると思いますので、審判で一定額の支払い義務が相手方に認められるのであれば、審判書でもって給与債権を差し押さえるなどすることが可能かと思います。

> また生活費を入れないことに対し、調停を起こす前に主人や主人の両親に何度も連絡する事は脅迫になってしまいますか?

→連絡する内容によりますが、一般論として、あまり紛争に当事者以外の人を巻き込まない方がよいと思います。

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別居中の生活のために夫名義のクレジットカードを使ってもよい?

夫から別居中の生活費がもらえず、調停がまとまっていないような場合、生活のために夫名義のクレジットカードを使っても問題ないのでしょうか。

夫名義のクレジット使用について

夫名義のクレジット使用について 一方的に別居された夫から生活費がもらえず、何度お願いしても入金して貰えないため、夫名義のクレジットを使って食費など生活に必要なものを購入しようかと考えています。

①夫名義のクレジットを勝手に使用することは法的に問題ありますか?

②何度トークアプリやメールで催促しても返事ひとつもらえず無視されるので、「生活費を入金しないなら、夫名義のクレジットを使って食料品などを購入します。既読後、返事がない場合は承諾されたものとして使用します」という旨を夫に伝えた方がいいですか?

③来月中旬に婚姻費用分担請求調停があるのですが、勝手にクレジットの使った場合、不利なりますか?

成長期の子ども二人の生活を守らなければならず、困っています。

依田 敏泰の写真 弁護士の回答依田 敏泰弁護士 とりあえずご主人名義のクレジットカードを使用することは特に問題ないと思います。特に食事は抜きにして何日も辛抱するわけにはいきませんし、緊急避難的な措置として許容されると思います。

> 「生活費を入金しないなら、夫名義のクレジットを使って食料品などを購入します。既読後、返事がない場合は承諾されたものとして使用します」という旨を夫に伝えた方がいいですか?

→生活費の送金を何度も催告するのは当然ですが、クレジットカードを使わせてもらうことについて伝えるのは止めた方がよいと思います。ご主人は生活費については送らないくせに、カードについても紛失したなどという理由でカード会社に届け出ることによって、あなたが利用できなくされてしまうおそれがあるからです。

> ③来月中旬に婚姻費用分担請求調停があるのですが、勝手にクレジットの使った場合、不利なりますか?

→生活を維持するのに必要な範囲で利用している限りは、生活費を送金しないご主人が悪いわけで、別に婚姻費用分担請求調停において不利になることはありません。

ただ、ご主人に生活費を二重に負担させるわけにはいかないので、最終的に婚姻費用が決まった際に、その以前の未払婚姻費用を精算するときに、ご主人名義のクレジットカードを利用したことで賄った金額分は既にご主人が婚姻費用を支払ったのと同様に取り扱われて、請求金額から差し引かれることになると思います。

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