財産分与で自動車はどう分けるのか

離婚する際、結婚している間に夫婦で築いた資産を公平に分けることを「財産分与」といいます。では、自動車についてはどのような方法によって財産分与をすればよいのでしょうか。

  • 自動車はどのようにして財産分与すればよいのか
  • 自動車の「時価」はどうやって調べればよいのか
  • 買取会社によって自動車の「査定額」に差が出た場合はどうすればよいのか

これらの疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 離婚する際、自動車はどのように財産分与するのか
  2. 財産分与する際の自動車の「時価」とは
  3. 自動車の査定額が会社によって違う場合はどうなるのか
  4. まとめ

離婚する際、自動車はどのように財産分与するのか

alt 結婚している間に夫婦で築いた財産により購入した自動車は、財産分与の対象になります。では、自動車を財産分与する際には、どのような方法があるのでしょうか。特に、ローンが残っている場合はどうなるのでしょうか。

財産分与における車の価値の判断について

相談者の疑問 財産分与における自動車の価値についてですが、ローンの残金がその自動車の現在の下取り金額を上回る場合には財産分与の対象にはならないということでしょうか?

また、たとえば購入金額250万、ローン残高100万だとして、財産分与の対象になった場合、自動車の所有権を保持するにはいくら相手に支払うのでしょうか。ちなみに相手はその自動車を運転したことがありません。

西田 広一の写真 弁護士の回答西田 広一弁護士 財産的価値がないものとして財産分与の対象としないことが多いと思われます。

現在の市場価格が200万円だとすると、そこからローン残高を引いて、100万円が財産と考え、その半額を相手に支払うこととなるでしょう。

離婚にあたって自動車を財産分与する場合は、「時価からローン残高を差し引いた金額」が財産分与の対象となるようです。また、ローン残高が時価を上回る場合には、マイナスの財産となるため、基本的には財産分与の対象から外れることになるでしょう。

財産分与する際の自動車の「時価」とは

alt 離婚する際の自動車の財産分与については、自動車の「時価」をベースに考えることがわかりました。では、「時価」は具体的にどうやって調べればよいのでしょうか。

財産分与 車の時価について

相談者の疑問 離婚時の自動車の財産分与についてですが、自動車の時価とは、同じ年式グレードの自動車が中古自動車販売で売られている金額が時価になるのでしょうか?

それとも今ある自動車を買取り査定してもらった金額が時価になるのでしょうか?

田中 勇輝の写真 弁護士の回答田中 勇輝弁護士 どちらでも双方の合意ができれば問題ありません。前者の中古自動車販売価格というのは、通常「レッドブック」という小冊子に載っている価格を参考にします。

時価については、「レッドブック」という中古自動車市場価格の情報誌に掲載されている同じ年式グレードの自動車の中古自動車販売価格、もしくは、自動車買取り業者の査定価格のいずれかを時価と考えるケースが多いようです。

自動車の査定額が会社によって違う場合はどうなるのか

alt 自動車の時価を調べる際に、複数の会社に買取り査定を依頼すると、会社によって査定額に違いが出てくることがあります。この場合、「時価」はどのように決めるのでしょうか。

財産分与における車の査定額について

相談者の疑問 主人から離婚したいと言われていますが、私が離婚に応じないため、別居することになりそうです。主人が今の家から出ていき、賃貸に住みます。

婚姻後に購入した自動車があり、主人は自動車を置いて出ていくので、財産分与をしてほしいと言われています。自動車の名義は主人です。私は乗り続けることを希望しているので、査定額の半額を主人に現金で支払い、私の名義に変更をしてもらうことになりました。

数社に査定を依頼する予定ですが、査定額に差が出た場合どうしたらよいのでしょうか。私としては低い方がよいですし、主人としては高い方を希望すると思います。どのように決めたらよいのでしょうか。

原田 和幸の写真 弁護士の回答原田 和幸弁護士 そこはお2人が合意できる金額になろうかと思います。

極端に高いあるいは低い査定は除外して、その平均をとることも考えられますし、まとめるために相談者で多少譲歩することがあってもよいかもしれません。

どの査定額を基準として財産分与するかについては、法的に明確な基準があるわけではないので、夫婦間での話し合いによって決めることになるようです。

まとめ

離婚する際の自動車の財産分与については、時価からローン残高を差し引いた金額をベースにして精算するとのことです。 時価については「レッドブック」に記載されている中古自動車販売価格、もしくは、買取り会社の査定額を基準として、夫婦で合意できる金額を採用することが重要といえるでしょう。

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