弁護士ドットコム - 無料法律相談や弁護士、法律事務所の検索

別居

2016年05月26日

別居を始める際の注意点や離婚との関係

性格の不一致やすれ違い、時には相手の不法行為によって、夫婦関係がぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。衝突が絶えないと、すぐに離婚を考えてしまいがちですが、その後の生活や子どもにも悪影響が及んでしまうかもしれません。そうしたときは冷静に考えるためにも、「別居」が有効な場合があります。ただし別居には様々な注意点があるので、しっかりと学びトラブルのないよう注意しましょう。

関連記事

目次

  1. 別居と離婚の関係
  2. 別居を始めるには
  3. 別居時の注意点

別居と離婚の関係

離婚できるかできないかの争点の中で、別居していることを理由に夫婦関係の破たんを主張することがあります。そのため「別居=離婚」とイメージしている方も多いのですが、必ずしも別居をしていれば離婚が認められるわけではありません。別居は単に夫婦関係が破たんしているかを測る基準の一つに過ぎないのです。

どのくらいの別居期間が必要か

別居期間が長ければ長いほど、夫婦関係の破たんが認められますが、過去の裁判例を見ると6〜8年と非常に長くなっています。昨今はその期間も短くなる傾向にありますが、5年程度は必要であると考えたほうがよいでしょう。また、裁判官によっては子どもが成人になるまで認めない場合もあり、ケースバイケースとなっています。 そのため、離婚したくて今から別居を始めるというのは得策ではないでしょう。反対に離婚したくないけれども冷却期間として別居する場合は、短期間のうちに相手の離婚請求が認められる心配は少ないと言えます。別居は冷却期間として捉えるのがよいでしょう。

別居を始めるには

夫婦一方の意思だけでは別居することはできません。夫婦には同居義務が法律で定められており、理由なしに別居すると不法行為となってしまいます。パートナーからの同居要求に理由もなく拒否し続けると、慰謝料が認められてしまう可能性もあるため、難しいかもしれませんがあらかじめ同意を得ておきましょう。

虐待・DVを受けている場合

パートナーから虐待やDVを受けている場合は、身の安全を守ることが最優先です。この場合は理由を言わずに家を出ても不法行為にはなりません。むしろ相手方の不法行為を主張し、離婚・慰謝料請求が可能です。 ただし、後々トラブルにならないよう、虐待やDVの証拠を残し、パートナーにもメールや電話で別居の理由を伝えましょう。警察や女性センターへの相談履歴は証拠としても有効で、場合によっては保護してもらえるので、一人で悩まずにまずは相談することが大切です。

別居時の注意点

別居時には始める際だけでなく、別居中にも様々なトラブルが起こり得ます。別居を始める前に適切な対処法を知り、場合によっては別居をもう一度考えなおしてみましょう。

生活費がもらえない

別居時のトラブルとして最も多いのが、パートナーから生活費が支払ってもらえないというものです。夫婦には同水準の生活ができるよう助け合う義務があり、たとえ別居中であろうとも、収入の多い方が少ない方に生活費を渡さなければなりません。しかし、夫婦の関係が悪化し別居するケースでは、生活費の支払いが滞ることも少なくないのです。 もし生活費を負担してもらえなくなってしまったら、調停を申し立てて生活費を請求しましょう。詳しくは「別居時の生活費・婚姻費用分担について - 計算方法から請求方法、注意点まで」をご覧ください。

財産の扱い

財産の扱いについても注意が必要です。別居の末に離婚に至る場合、これまで夫婦で築いてきた財産は、別居を始めた時点を基準に精算されます。そのため、別居時に共有財産を持ち出して使い込んでしまうと、相手の権利を侵害してしまい、後で補填しなければならない可能性があります。また、別居後にそれぞれが築いた財産は財産分与の対象にならないので注意しましょう。 もしパートナーが財産を管理していて、財産の全容を把握していない場合には、財産を隠されてしまったり、処分されてしまう可能性もあります。疑わしい場合には、弁護士に依頼して弁護士会の照会請求を利用しましょう。

別居中の不貞行為

「別居=離婚」ではないように、ただちに「別居=夫婦関係の破たん」とはなりません。そのため別居中であろうとパートナー以外の異性と性交渉を行うと不貞行為となり、離婚や慰謝料が認められます。 しかし、別居に至る際に感情的になり、「離婚する」などと言って飛び出してしまうと、夫婦関係が破たんしているとも捉えられる可能性があります。パートナーの不倫を防ぐためにも、別居を始める理由を告げる際に、「離婚」という言葉を使わず、夫婦関係が破たんしていないことを強調しましょう。

子どもと親権

別居する際に子どもをどちらが育てるかもしっかりと話し合っておくべきでしょう。離婚の際に親権でもめると、別居中に子どもと暮らしていた方の親が親権を得やすくなります。また、別居後に引き取ろうと思っても、パートナーに拒否される可能性もあります。その場合には調停を起こすことも可能ですが、別居から期間が経っていると現状維持が支持される傾向が強くなるため、早い段階で話し合っておくことが重要です。

このページのタイトルとURLをコピーする

関連記事

離婚・男女問題の「トラブル体験談」

Aさん(30代女性)

DVを繰り返す夫から自由に - 2人の子どもの親権と養育費を勝ち取ったAさんの体験談

  • DV
  • 親権
  • 養育費
  • 面会交流

結婚11年目のAさんは、パートで働きながら8歳と10歳の子どもを育てる母親でした。会社勤めをしている夫は、家事や育児に協力しないだけでなく...

Bさん(20代女性)

性格の不一致から夫との生活が苦痛に - うつ病を患いながら離婚を成立させたBさんの体験談

  • 性格の不一致による離婚
  • うつ病
  • 新居の処分

結婚1年目のBさんは、夫と共働きの二人暮らし。当時仕事に追われていたBさんは、家庭内での夫の態度に違和感を覚えるようになっていました...

Cさん(40代女性)

育児・家事に無関心な夫と離婚 - 3人の子どもの親権・養育費を争ったCさんの体験談

  • 親権
  • 養育費
  • 財産分与
  • 年金分割

Cさんは、3人の子どもを育てる専業主婦でした。公務員の夫は、結婚当初から家庭内のことに無関心でした。「子どもが生まれたら変わるかな」と...

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

別居を扱う弁護士を探す

別居に関する法律相談

  • 別居していた妻と再び同居しても調停で決められた婚姻費用の支払いは必要?

    離婚・男女問題別居婚姻費用

    妻が子どもを連れて出て行って離婚調停を起こされましたが、当分の別居ということで合意しました。 婚姻費用も調停で決められて、その後はずっと払い続けています。 ところがその後、妻が子...

    1弁護士回答
  • 婚姻費用の始期について

    離婚・男女問題別居婚姻費用

    婚姻費用の始期については、調停申し立て前であっても内容証明郵便や電子メールで婚姻費用を請求したことが明らかであれば、その月を始期とする場合が多い、との判例解説を読んだのですが、...

    1弁護士回答
  • 婚姻費用調停、不当に下げた給料の扱い

    離婚・男女問題別居婚姻費用

    夫の不倫で別居。 3月より別居開始しました。 夫は会社経営者で2つの会社があります。 離婚を念頭に入れ2月に1箇所からの給料を0円にしています。 そして婚姻費用調停で、業績不振と不倫...

    1弁護士回答
  • 自宅の修繕費を所有者である夫(別居中)に支払わせるには

    離婚・男女問題別居婚姻費用

    自宅は、2階建ての戸建、築14年、夫、妻の共同名義(9:1)です。 夫(会社員)、妻(専業主婦)、長男(10歳)の3人で暮らしておりましたが、夫の一方的な別居により、現在は妻と長男の2人...

    3弁護士回答
  • 慰謝料を対面でしか受け取ろうとしない元夫

    離婚・男女問題別居

    別居後、内縁関係にあった元夫が私の職場にまで慰謝料と借金の取り立てにきます。 示談書当時に毎月対面で返すとしていたのですが、罵倒されたこともあって、支払い方法を口座振込に変更して...

    1弁護士回答
1 2 3 4 5 ... 30 ... 50

法律相談を検索する

別居の法律ガイド

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に相談しようと思ったら…

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

離婚・男女問題の人気法律相談

  1. 不倫の慰謝料として400万円は高いですか?
  2. 離婚調停中の不貞行為
  3. 別居後の子供の面会要請
  4. 慰謝料請求の為の証拠を確保したい
  5. 不倫の証拠はどこまでが有効ですか?
  6. 旦那の不倫相手に慰謝料請求
  7. 離婚調停について

離婚・男女問題のニュース

  1. 音信不通の父が「生活保護」受給、扶養義務が...
  2. 面会交流のあり方は子どもが決めること…支援...
  3. いじめ、就活…キラキラネームで辛い思いをし...
  4. 中川議員、不倫相手との「重婚ウェディング」...
  5. 5年間付き合った彼氏が「既婚者」と判明、妻...
  6. 「捨てたい妻VS集めたい夫」夫のコレクション...
  7. 女性教諭の旧姓使用訴訟、東京高裁で日大三高...