養育費の請求はできないのでしょうか。

公開日: 相談日:2019年01月22日
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養育費の請求は認められないのでしょうか。

離婚合意書を交わす際に、相手方から「年金分割の請求はしないので、養育費及び慰謝料の請求をしないで欲しい」と言われ、代理人にも間に入ってもらい合意書を交わしました。

ですが、1年ほどして、相手方が年金分割(3号分割)を請求したことが判明し、相手方に合意内容に反するとして、養育費の請求及び慰謝料の請求をすることを書面で伝えたところ、「当事者には請求していないので合意内容に反していない。逆に、養育費、慰謝料請求は合意内容に反します。」との返答がありました。

最寄りの弁護士相談を受けたところ、
・年金分割は合意書に拘束されないので、請求を止めることはできない。
・養育費、慰謝料請求は認められない可能性もある。ただ、養育費については、子どもを申立人として請求すれば認められる可能性は高い。
等のアドバイスをいただきました。

こちらのサイトでも同種の書き込みに
・年金分割は、公法上の請求権であり、その行使を当事者間の合意により直接制約することができない。
・養育費請求権は、子どもの権利であり、親が勝手に放棄することはできない。養育費を請求しないとする合意は無効。
などと、先生方のご回答がありました。

私個人的には、相手方の年金分割の請求については、相手方の権利であり、請求すうことに対しては特に問題視はしていません。ですが、相手方自らその条件を求め、こちらがそれに応じたにも拘らず、こちらの養育費、慰謝料請求は認められないのは理解できないというのが本心です。

そこで先生方にご質問です。

①養育費、慰謝料の請求は、相手方の言うように合意書があるので請求できないのでしょうか。また、養育費請求の申立をしても認められないのでしょうか。
 (合意書には養育費、慰謝料等の文言はなく、「離婚成立後は相互に債権債務を負わず、一切の請求をしないこと」との記載があるだけです。)

②子どもを養育費請求の申立人とする必要性と子どもが裁判に関わる影響について、過去のご経験等ありましたら教えて下さい。

③合意書を交わす時に、相手方に約束を守る意思が無かった場合、その行為について違法性を問うことはできないのでしょうか。

何卒、ご回答の程よろしくお願い申し上げます。

753579さんの相談

回答タイムライン

  • 弁護士ランキング
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    > 「年金分割の請求はしないので、養育費及び慰謝料の請求をしないで欲しい」と言われ、代理人にも間に入ってもらい合意書を交わしました。
    > 、「当事者には請求していないので合意内容に反していない。逆に、養育費、慰謝料請求は合意内容に反します。」との返答
    1.確かに,「年金分割は、公法上の請求権であり、その行使を当事者間の合意により直接制約することができない。」との見解は正当なものです。
    2.ただし,「年金分割の請求はしないので」との申出には,相手が,「養育費及び慰謝料の請求をしないで欲しい」という提示をしていることからすると,裁判所に年金分割の申立をしないという趣旨も含まれていると解釈するべき事案でしょう。
    3.もちろん,そうはいっても,年金分割申立という公法上の権利行使を阻止はできませんが,前記の趣旨そして養育費請求の放棄が無効とされる趣旨からすると,少なくとも,養育費請求の申立は可能と考えるのですが。

  • 関川 信也 弁護士

    注力分野
    離婚・男女問題
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    ①養育費、慰謝料の請求は、相手方の言うように合意書があるので請求できないのでしょうか。また、養育費請求の申立をしても認められないのでしょうか。
     (合意書には養育費、慰謝料等の文言はなく、「離婚成立後は相互に債権債務を負わず、一切の請求をしないこと」との記載があるだけです。)
    →慰謝料については請求できないと思われます。ただし,養育費については,お子さんを申立人とすることで請求可能です。現実には,あなたが法定代理人として調停手続を進めることになるでしょうが。

    ②子どもを養育費請求の申立人とする必要性と子どもが裁判に関わる影響について、過去のご経験等ありましたら教えて下さい。
    →あなた自身が申立人となって調停を申し立てることは不可能ではありません。ただし,不成立となり,審判となった場合,裁判所が合意書の文言を理由に棄却する可能性あ否定できません。
    しかしながら,合意書締結の当事者ではないお子さんがお子さんの自身の権利として,調停申立てをするのであれば,調停が不成立になっても,審判で裁判所が養育費の支払を認めないことはないはずです。ただし,前述のように,現実にはあなたが法定代理人として手続を行うので,お子さんが裁判所に出頭するなどして直接関与することは考えにくく,あなたが申立人であるときとの差異はほとんどないと思います。

    ③合意書を交わす時に、相手方に約束を守る意思が無かった場合、その行為について違法性を問うことはできないのでしょうか。
    →当初から約束を守る意思がなかったのであれば,詐欺としての違法性を問うこと(というより,合意書を詐欺を理由に取り消すこと)は理屈の上では可能でしょうが,そのような立証は極めて困難だと思います。

  • 弁護士ランキング
    宮城県1位
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    > ①養育費、慰謝料の請求は、相手方の言うように合意書があるので請求できないのでしょうか。また、養育費請求の申立をしても認められないのでしょうか。

    困難ではありますが、不可能として諦めることもないでしょう。
    合意契約を解除すれば、道はあります。
    当然解除が有効かどうかは議論になるでしょう。

    > ②子どもを養育費請求の申立人とする必要性と子どもが裁判に関わる影響について、過去のご経験等ありましたら教えて下さい。

    養育費とは法律用語ではありません。
    法的には、監護費用と扶養料の2種類があります。
    子を申立人にするというのは扶養料請求の場合です。
    合意の効力により監護費用が認められなくても、扶養料として請求するということなら、十分可能です。

    > ③合意書を交わす時に、相手方に約束を守る意思が無かった場合、その行為について違法性を問うことはできないのでしょうか。

    詐欺を理由とする取消しが可能ですが、履行の意思がなかったと証明することは困難です。

  • 相談者 753579さん

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    ご回答ありがとうございました。

    他の先生方のアドバイスも含めると、養育費請求が確実に認められるようではなさそうですね。
    約束を反故にされ、泣き寝入りしなければいけないと思うと正直やりきれないです。
    当時、代理人(弁護士)も間に入ってもらっていたので、深く考えず合意しましたが、甘かったと後悔しています。

  • 相談者 753579さん

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    また、子どもを申立人としても子どもにはあまり影響はないのですね。
    騙された立場でありながら、合意書は有効と認められ、子どもを申立人として請求しなければいけないことに、心情的には納得できないですが、養育費は子どもの権利であり、子どものことを第一に考え、今後の対応を考えていきたいと思います。

  • 相談者 753579さん

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    なお、合意書を交わす時に、相手方に履行の意思がなかったと証明することは難しいのですね。

    逆に、相手方が合意書を交わすときは「履行する意思があったが、急に気持ちが変わった。」とするならば、合意過程も含め、契約不履行(合意書取消)とすることはできないのでしょうか。それとも、そうであっても、年金分割は公法上の請求権であるから、不履行にはならないと判断されるのでしょうか。

  • 弁護士ランキング
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    > 相手方が合意書を交わすときは「履行する意思があったが、急に気持ちが変わった。」とするならば、合意過程も含め、契約不履行(合意書取消)とすることはできないのでしょうか。

    それが、私がお話した合意契約の解除です。

    理屈としては、年金記録の分割請求という公法上の権利を行使しないという私法上の義務が合意契約によって発生したが、それを破ったので、債務不履行だというものです。

    ただし、これが通るかどうかは、合意契約締結の経緯などの事情によるでしょう。

この投稿は、2019年01月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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