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請負契約解除に関する損害賠償について

2013年04月11日
 私は、個人事業者(フリー)として、映像作品の脚本兼演出を生業としている者です。昨年11月に、ある教育映画制作会社(委託者)と、販売用ビデオ2本の脚本、演出を、1本20万円で行う契約を口頭で行いました。作品にかかる費用は制作会社もちですが、作品の完成が条件であるため請負契約になると考えます。
 その後、諸事情から、作品の本数が4本、そして6本に変わっていきました。私は最終的な仕様に基づいて脚本を委託者に送付。あわせて、請負金額の確認(6本分)をしたところ、4枚のDVDに収めるような形になるので、4本分の請負代金しか考えていないという返答が返ってきました。当然、私も委託者の考え方がおかしいと反論をし再度返答を求めたのですが、その結果、委託者から脚本の段階で精算を行うという趣旨の回答が返ってきました。
 そこで質問です。委託者側は、契約解除の催告を一度も行わずに、解除の相当する趣旨の文言を送ってきました。請負契約において、催告をしないことは不法にならないのでしょうか。
ちなみに、私は民法641条に基づき、委託者に損害賠償請求をするつもりです。損害賠償請求をするうえで、催告をしない解除が不法な場合、私にとって、どのようなメリットがでてくるかも教えていただければと思います。
 
 
相談者(172881)の相談

みんなの回答

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
離婚・男女問題に注力する弁護士
ありがとう
契約が完全に成立していれば、解除の問題になるので民法641条の出番でしょう。しかしながら、1本20万円の契約は口頭レベルながら成立していますが、1→4→6本と本数が増える過程で、6本(正確には残り5本)の請負契約は代金の合意がない等の点から、契約の完全な成立を主張することは難しいと思われます。1本20万円の合意が、追加作品についても有効とは解釈できないので・・・
したがって、最初の1本分については、民法641条であなたの適正な損害額を算出するという考え方になるでしょうが、残り5本については、先方がいうとおり、脚本制作費として、両者がいくらで契約を新規に締結するかという話になると思います(そうだとしても、発注行為はあったと評価できるわけですから、脚本納品済みなら、脚本制作費として妥当な金額は請求できるでしょう)。

2013年04月11日 12時09分

相談者(172881)
 早速のご返事ありがとございました。
私の書き方が悪かったかと思いますが、当初契約では1本20万円で、2本制作するという契約です。したがって、合計40万円の請負代金の契約をしたことになります。
 また、御回答に対する質問になりますが、契約は1本制作する単価として20万円の契約をしたと私は考えています。仕様の変更(内容を若干変える、本数が変わる)をしたとしても、この契約に準じて請負代金の計算をすることが順当であると私は考えますがいかがでしょうか。法的には、そのような解釈は通用しないのでしょうか。
 また、前にも書きましたが、請負の契約解除の場合、催告の必要はないのでしょうか?ご教示いただければ幸いです。

2013年04月11日 12時48分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
離婚・男女問題に注力する弁護士
ありがとう
契約の成立の立証は請負人側にあり、契約書がない場合には、様々な前後の事情、両者の言い分を踏まえて最終的には裁判所が判断します。
相手が1本20万円が未来永劫、発注単価だと認めれば、あなたの立証は不要ですが、相手が否認すれば、あなたが立証責任を負います。したがって、別作品においても20万円で単価が決まっているということをあなたがどう証明していくか、という問題につきます。
請負人の解除は条文に「請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも」とあるように、催告は不要です。損害賠償さえ行えば、請負人の債務不履行の有無を問わず、解除できる通常解除の督促です。
逆に相手があなたの債務不履行を理由に解除する場合には(履行不能を除き)催告が必要です。ただ、その場合には発注者が損害賠償をする必要がありません。

2013年04月11日 13時05分

この投稿は、2013年04月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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