DVと不貞行為の話。というのは本当に通る話なんでしょうか?

気になったので質問させてください。

DVや不貞行為は法律上も道義上もやってはいけないことですが、こちらの回答を閲覧していて、たまに目にする

『夫からのDVがあれば、妻は不貞行為があっても帳消し』

というのは本当に通る話なんでしょうか?

1.DV⇒⇒不貞行為。の順

2.不貞行為⇒⇒DV。の順

どちらにも当てはまる理屈なのか、また『』内の例は、立場が男女逆転の質問をほとんど見たことがないのでこのようにしましたが、DV側が女性のときも成り立つのかも合わせて教えてください。

2013年01月19日 13時21分

みんなの回答

荒川 和美
荒川 和美 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 愛知県3
ありがとう
不貞とは、夫婦間の貞操保持要求権の侵害です。不貞した配偶者は貞操保持義務違反です。これは、正常な夫婦関係を前提とするもので、すでに破たんしている場合、そもそも何らかの夫婦の義務を要求できるのかという問題があります。DVがある場合、破綻がDVを行う配偶者に原因があるわけです。DV配偶者に要求権を認めてよいのでしょうか?それは、不貞があったら殴る権利を認めているに等しいでそう。
DVがある場合の不貞は、不貞の慰謝料は認めず、DVの慰謝料は認める。チャラにすべきではありません。妻の不貞があった、のちに夫のDVがあったというのは、机上の空論です。DVは結婚前からの人格の発露としてなされるもので、不貞ののちにDV人格になったなんて言う例はありません。
私の扱った例に、女性はDVでコンクリート壁に頭部をたたきつけられ頭蓋骨骨折脳内出血し、障害者となりました。彼女に同乗して世話をした男性と関係してしまいました。DV夫は、その男性をナイフで刺しました。他にも、深刻なPTSDにより廃人同様、他にもDVで自殺した女性、すさまじい被害もあるのです。
DVは被害者に命の危険があるのです。不貞は不貞された側に命の危険はありますか?比較すること自体ができないのです。DV防止法があっても、不貞防止法はない。せいぜい一方的不貞のときに慰謝料を認める程度で十分です。
妻がDVでも考え方は変わりません。

2013年01月19日 23時56分

相談者
荒川先生、熱弁ありがとうございます。

示された例は若干極端なようにも見えますし、不貞されたショックで自殺したら命の危険が…とか言い出すとキリがないので、それは置いておくとして。


結婚前からの人格発露の結果としてDVがある…なるほど。

つまり
●DVをする人は、普段から暴力的な言動もなく穏やかなに過ごしているという例は少ない。
●事前は暴力的な言動はなかったが、配偶者の不貞を知り、あまりの怒りに我を忘れて…というようなパターンでも、そもそも配偶者に手をあげてしまうような人間は元からDV人格の持ち主であったのだ。
…という理解でよろしいでしょうか?

2013年01月20日 03時04分

荒川 和美
荒川 和美 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 愛知県3
ありがとう
前者は、統計的にと言われるとそれはないですね。DVやモラハラの事例としてはそういう印象です。交際していたときはやさしく、婚姻直後ないし早い時期に、豹変したという例は実に多いのです。
後者は、激情による単発的な暴力としてはありうるでしょう。それをDVと言っているのではないのです。日常的な暴力(身体的、精神的)を前提としています。

不貞されたショックで自殺したらというのは、心理学や臨床心理に無理解です。不貞は、希死念慮などを生ずる心的障害の原因とされていません。別の人格障害によるもので、不貞が契機となったとみるべきです。
愛情の喪失というのがむしろ通常の心理です。怒りとなる場合、配偶者に対する所有や支配に対する毀損ないし反抗という自己愛による攻撃的心理であり、もともとの配偶者を支配しようとするDV人格があるからこそ生ずるのです。あまりの怒りに我を忘れてというのは、DV人格である可能性が高いことは言えると思います。
第三者からみて円満な人柄に見えたとすると(実際外ではそういうことが多い)巧妙に隠していたとみるべきです。 したがって、「事前に暴力的言動はなかったが」というのは、机上の空論だと思料します。

2013年01月20日 21時30分

相談者

『DV』とは激情による単発的な暴力ではなく、日常的に繰り返される身体的・精神的暴力を前提として用いる言葉である…という点はとても分かりやすいです。

専門家たる先生方のいう『DV』は、どうも私が安易に使っている「DV」という言葉とは、そもそもの意味合いが異なったようです。

その見方だと悪質さが
不貞<DV
という理屈になるのもわかる気がします。

荒川先生、丁寧なご説明ありがとうございました。

2013年01月21日 01時27分

この投稿は、2013年01月19日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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