不倫相手への求償権について

公開日: 相談日:2020年06月23日
  • 3弁護士
  • 3回答

結婚1年未満の時に私の不倫が妻に知られ離婚しました。
妻からは私に慰謝料として200万、不倫相手に110万の請求をし、支払いました。
そこで、求償権というのがあると知ったのですが、
私は不倫相手に請求出来るのでしょうか。
また、請求出来るとすれば金額はどのくらいなのでしょうか。
よろしくお願いします。

932797さんの相談

回答タイムライン

  • 古関 俊祐 弁護士

    注力分野
    離婚・男女問題
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    求償請求とには、男性と不倫相手の片方が慰謝料を多く支払った場合に、もう片方の負担すべき部分を請求できるという考え方です。
    ただ、不倫の責任は(諸事情を総合して判断しますが)一般的には他方配偶者(男性)の方が不倫相手よりも重い責任があると考えられるため、
    ご相談のように男性が多めに支払ったからといって、不倫相手も相応の支払いをしているため、200万円のうちの一部の支払いを請求しても認められる金額は少額になってしまうでしょう。

  • 弁護士が同意
    1
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    > 結婚1年未満の時に私の不倫が妻に知られ離婚しました。
    > 妻からは私に慰謝料として200万、不倫相手に110万の請求をし、支払いました。

    婚姻期間が短い割には高額な支払いですね。

    > そこで、求償権というのがあると知ったのですが、
    > 私は不倫相手に請求出来るのでしょうか。

    できないでしょう。
    前提として数点指摘します。
    まず,不貞行為とは夫婦の問題であるというのが,今日わが国を除く文明国では当り前の理解ですが,わが国では不貞配偶者に対してのみならず,不貞相手に過ぎない者に対する広範な慰謝料請求を容認する前近代的な実務が行われてはいます。しかし,わが国でも不貞当事者間の内部的負担割合は,配偶者を裏切った者の原則的割合が圧倒的に大きいというべきです。
    次に,昨年2月19日の最高裁判決が不貞相手に過ぎない者に対しては離婚慰謝料請求はできないというもともと自明であった結論を再確認する判断の中で,「夫婦が離婚するに至るまでの経緯は当該夫婦の諸事情に応じて一様ではないが,協議上の離婚と裁判上の離婚のいずれであっても,離婚による婚姻の解消は,本来,当該夫婦の間で決められるべき事柄である。」という優れた説示を行い,これを受けた担当調査官解説では,➀不貞相手に対しては,夫婦が離婚したことは不貞慰謝料としてであっても慰謝料増額事由にならないこと,➁通常,離婚慰謝料は不貞慰謝料を含み,前者の方が金額が大きいことなどが明記されました。

    合計310万円の慰謝料はやや高額に過ぎる点に若干の問題がありえますが,これを前提にした場合,質問者の支払ったのは離婚慰謝料であり,不貞慰謝料が両者連帯する部分については女性がひとりで全額支払ったと考えることができるでしょう。ですので本件は,質問者からの慰謝料請求(一種の逆求償の可否)は問題になりようがなく,むしろ女性からの質問者に対する求償が問題になる事案です。

    > また、請求出来るとすれば金額はどのくらいなのでしょうか。

    もともと支払総額が高額すぎる点に疑義はありますが,不貞慰謝料は最終的には配偶者を裏切った者が全額負担するのが公平な解決ですから,女性は質問者に110万円の求償請求が可能と考えます。なお,私見と異なり,両者の責任を五分五分と考える見解からは,女性は質問者に55万円の求償請求が可能という結論になります。

この投稿は、2020年06月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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