2018年03月05日 10時17分

枕営業は「営業」じゃなく、性接待の「強要」…非難されるべきは「関係を迫った人」

園田昌也 園田昌也
枕営業は「営業」じゃなく、性接待の「強要」…非難されるべきは「関係を迫った人」
小川さん(左)と石川さん

東京・下北沢の「本屋B&B」で2月25日、「MeToo」問題を考えるトークショーがあった。昨年末、ブログが話題になった女優・石川優実さんらが登壇。自身の被害体験を語った石川さんの後を受けて、ライターの小川たまかさんが「枕営業という言葉はおかしい」と問題提起した。(弁護士ドットコムニュース・園田昌也)

石川さんは「note」でデビューして間もない頃の望まない露出などを告白。記事の中には、飲み会後、テレビ局のプロデューサーにホテルへ連れて行かれたことや、広告代理店の社員を装った男に「仕事を振りたい」と言われ、性的関係を持ってしまう詐欺に遭ったことも綴られていた。

石川さんはこれを「枕営業」と表現。これに対し、小川さんは「枕営業」ではなく、「性接待の強要」であると指摘し、次のように語った。

「枕営業だと、女性が能動的にやったような印象になる。自分から売りにいく女性がいないとは言わないけれど、権力のある人が『売らなきゃどうなるか分かっているだろうな、お前』という状況にして、売らせたものを枕営業と呼ぶのはやめようよって思います」

●権力関係を悪用した相手が悪いに決まっている

石川さんによると、芸能の仕事をする中で性接待の要求は頻繁にあったという。

「『楽して仕事とったんでしょ』とよく言われるけど、当時の自分の気持ちとしては、『セックスすれば仕事もらえるんだ、ラッキー』じゃなくて、『セックスしないと私は仕事がもらえないんだ』と不安だった」

ブログで石川さんは「全て自分のせい」と断った上で告白している。だが、非難されるべきは、仕事がなくなるという恐怖につけ込んで関係を迫った方だ。

権力関係を悪用した性接待の要求は、フリーランスや就活などでもまま見られるという。登壇者の1人で編集者・ライターの三浦ゆえさんは、「応じてしまった人が悪いとか心が弱いということでは絶対にない」と語った。

(弁護士ドットコムニュース)

[弁護士ドットコムからのお知らせ] 編集スタッフを募集中です!

弁護士ドットコムニュース編集部では、取材・編集スタッフを募集しています。取材・編集経験者、法律の知識を持った方(編集経験は問いません)を歓迎します。アルバイトも募集中です。

詳細はこちらのページをご覧ください。
https://hrmos.co/pages/bengo4/jobs/0009608

バナーの画像、書かれている内容は「あなたの体験を記事にしませんか?体験談募集」