著作権の引用が適正であるかの判断について

公開日: 相談日:2015年05月27日
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訴訟になるかどうかという差し迫った事柄ではないと思うのですが、どうぞ宜しくお願い致します。

先日、ある匿名掲示板にてSNS上にある他人の発言をそのまま移して記載しました。例示になりますが、記載のかたちとしては以下のようなものでした。

(発言者の名前)○○だが、○○ではないか

一旦、発言を記載した後、引用元のリンクを付けたほうがよいと考え、自らが記載した箇所について、~からの引用であると後から加えるかたちで記載を行いました。また、「」などで引用の部分を覆ったほうが良かったのではないかとも考え、同様に後から加えるかたちで、先ほどの(発言者の名前)○○だが、○○ではないかは引用であったということを改めて記すことで引用であることの明示を行いました。

以下の状態では、やはり著作権の引用とは見なされず、違法行為を行ったということになるのでしょうか。


また、匿名掲示板での事でしたので、他人の発言をそのまま移した自身の記載に際して、後々に引用元などを明らかにした自身の記載とのあいだで、それらが同じ個人が為した記載であることを証明するものは、思い当たる限りでは記載の際に割り当てられるID(これは同一の日付の間であれば何度記載が行われても変わらないものです)があるのみです。
ただし、このIDはほぼないことではありますが、稀に別人のものと被ってしまうことがあります。
また、~からの引用であるということを示す際に、自身の記載の番号を指して行いましたが、掲示板特有のスラングであり、クリックすることでその番号の記述に飛べる機能を持つ>>という記号を用いりました。スラングや記号で自身の記載の番号を示したことが引用の要件を損なうのではないかと思い、不安です。

もしご都合の良いときが御座いましたら、ご意見をお伺い出来ますと幸いに存じます。

353398さんの相談

回答タイムライン

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    著作権法上、「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。 」(32条1項)と規定されています。
    そして、様々な学説がありますが、公正な慣行とは、①明瞭区分性(引用元が明確に区分されていること)と②主従関係(引用元が従となっていること)の要件を満たしているものであると考えられています。
    したがって、単に他人の記載を貼っただけでは、たとえ区分されていたとしても、引用にはあたりません。

    なお、対象となるのは、あくまでも著作物ですから、元の記載が著作物と言えなければ、そもそも引用の問題となりません(著作権侵害が成立しません。)。

  • 弁護士ランキング
    東京都2位

    高橋 淳 弁護士

    注力分野
    インターネット問題
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    1 引用の目的がはっきりしませんが、その目的のために正当なものなら、引用の抗弁が成立します。
    2 記号の使い方は適切さを欠いていたかもしれませんが、1に比べれば、大きな問題ではないでしょう。

  • 相談者 353398さん

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    皆様、お忙しいなか、どうもありがとうございます。

    主従関係につきましては、その後、記載した発言に付随するかたちで関連する書き込みを行いましたが、記載した発言そのものに直接言及を加えてはおらず、あくまで主観的に関係する事柄を述べたという程度です。また、その後の書き込みは二回に分けて、文章を投稿しました。文量の比較としては、記載した発言とその後に述べた事柄では後者の二回を合計するのであれば後者に比重があります。

    記載した目的は掲示板内での話題に自分の意見を述べる際の参考として示せれば良いかと思い用いりました。

    ネット上で文章として公開された発言は著作物と看做して良いでしょうか?

    度々の質問になり申し訳ないのですが、またご都合の良い時間がご座いましたらご意見をお伺い出来ますと幸いに存じます。

この投稿は、2015年05月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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