SNSの写真投稿と肖像権について

公開日: 相談日:2021年05月25日
  • 2弁護士
  • 2回答

【相談の背景】
画像共有アプリやSNSで写真をアップしている者です。
写真をSNSに挙げる際によく迷うものに、写り込んでいる人に関する肖像権があります。当然別の被写体をメインに撮影したものですが、正直どこまで制限をかけるのが良いか自分ではよく分かりません。人が写り込んでいる写真をアップしなければ良いのはそうですが、写真を撮ることのできる場所や場面が限定されすぎてしまい苦しいため質問させていただきました。

【質問1】
写真における肖像権を考慮すべきなのはどのような場合(写り込んだ人の顔が判別できる場合、派手な服を着ていて目立つ場合など)で、またどこまで修正を加えれば良いか。

1029705さんの相談

回答タイムライン

  • 壷屋 広紀 弁護士

    注力分野
    インターネット問題
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    「肖像権」の侵害について、最高裁判例は、法廷内での写真撮影に関し、複数の要素を総合考慮して、写真撮影およびその公表により、被写体本人の「人格的利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超える」ものかを検討して判断しており、個別具体的な判断が必要とされています
    (最判平成17年11月10日民集59巻9号2428頁[法廷内撮影事件])。

    人が写り込んだ写真のインターネットでの公開については、
    ・そのまま公開する
    ・ぼかし処理やモザイク処理をして公開する
    ・公開しない
    という選択肢がありますが、被写体が受ける精神的な苦痛が「社会生活上の受忍限度を超える」かという点から判断することになります。

    客観的な基準を設けにくいのですが、判例の要素も考えると、人が写り込んだ写真の公開については、以下を参考にしてみていただければと思います。

    1.被写体の判別が可能か(知人が見れば誰なのか判別できるか?)
     ・できない場合 [ 顔が小さすぎる、特徴のない後ろ姿、大勢の中の一部]:そのまま公開可能
     ・できる場合 [ 派手な又は特徴的な服装で特定可能な場合も含む ]:2~も検討
    2.被写体が公開について同意しているか
     ・同意している場合:そのまま公開可能
    3.被写体は未成年か
     ・未成年の場合:ぼかし処理・モザイク処理が必要
     ・成人の場合:4~も検討
    4.撮影場所は公共の場所か(多くの人が、撮影されることを予測できる場所か)
     ・公共の場所ではない場合:ぼかし・モザイク処理が必要だが、家の中や私有地、病院など秘密にしておく必要性の高い場所は公開しない。
     ・公共の場所の場合(観光地やイベント会場、公園など)は、5も検討
    5.撮られた人が嫌・恥ずかしいと考える状況か
     ・水着姿などの状況:ぼかし・モザイク処理が必要

    ご参考にしていただければ幸いです。

この投稿は、2021年05月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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