交通事故

弁護士監修記事 2018年03月16日

【交通事故の休業損害】被害者が失業者だった場合の計算方法

交通事故でケガをしたために仕事を休まなければならなかった…。このような場合に、仕事ができれば得られたはずの収入を「休業損害」として賠償してもらうことができます。 失業者の休業損害は原則として認められませんが、就職する確率が高い場合には休業損害が認められる可能性があります。この記事では、どのような場合に失業者に休業損害が認められるのか詳しく解説します。

目次

  1. 失業者の休業損害
  2. 失業者の休業損害を請求する場合は弁護士に相談を

失業者の休業損害

休業損害とは、交通事故の賠償金の費目のひとつで、交通事故でケガが治るまでの間、または症状固定(これ以上治療を続けても症状が改善しないと医学的に判断されたこと)までの間、仕事を休むことによって減ってしまった分の収入のことをいいます。 失業者の休業損害は原則として認められませんが、労働能力と労働意欲があり、再び職に就く可能性が高かったと認められる場には、交通事故にあわなければ仕事を始めていたといえる時期以降の収入について、休業損害が認められます どのような場合に再び職に就く可能性が高かったといえるのかも、個別の事情により様々ですが、次のような事情がある場合に休業損害を認めた裁判例があります。

  • 事故当時に就職先が内定していた。
  • 事故直後に内定が決まった。
  • 就職活動をしていた(求人誌を買う、ハローワークに通う、企業に求人の問い合わせをする、面接を受ける、職業訓練を受けるなど)。
  • 定年退職をしたが再雇用の可能性があった。

再び職に就く可能性が高かったと認められる場合でも、収入がいくら認められるかは個別の事情により異なります。一般的には、平均賃金を下回る金額になると考えられています。 また、休業損害が認められる期間も、個別の事情により様々です。

失業者の休業損害を請求する場合は弁護士に相談を

このように、失業者の場合でも休業損害が認められる場合はありますが、具体的な内定がない場合には、就職する可能性がどのくらいあったのか、それはいつなのか、どれくらいの収入を得ることができたのかを保険会社に説得することは難しいでしょう。 保険会社を説得できないけれど逸失利益を認めてほしい場合には、裁判で争うことになります。 ただし、裁判で休業損害を認めてもらえるかどうかは、「具体的にどのような事情があったのか」「どのような証拠があるのか」といった事情に左右されます。必ず裁判所が認めてくれるとは限りません。 失業者で休業損害を請求したい場合には、弁護士などの専門家に相談し、裁判をすれば休業損害が認められる可能性があるのかどうか確認してもらった方がよいでしょう。

次に読みたい記事 0 件 / あわせて読みたい関連記事 7

あわせて読みたい関連記事

交通事故でケガを負った場合に保険会社から支払ってもらえる治療費の内容

交通事故で負ったケガを治療する際、その費用は加害者が加入する保険会社から支払ってもらうことが一般的です。 * どの範囲までが治療費として認められる...

交通事故でケガをした場合に請求できる慰謝料の計算方法

交通事故の被害にあってケガをした場合、治療費だけではなく、入院や通院を余儀なくされて精神的なダメージを受けたことに対する傷害慰謝料を加害者に支払っ...

交通事故で後遺障害が残った場合に保険会社に請求できる慰謝料の額

交通事故の被害にあってケガをし、治療をしても残った症状について後遺障害等級認定を受けた場合、保険会社から後遺障害が残ったことに対する慰謝料を支払っ...

交通事故で後遺障害等級認定を受けた場合の逸失利益の計算方法【職業別】

交通事故で後遺障害等級認定を受けた場合、保険会社が支払う逸失利益の額は適正な金額なのか、判断に迷う人もいるでしょう。 逸失利益の計算方法を理解し...

【交通事故】物損について保険会社に請求できる賠償金の費目と手続きの流れ

交通事故の被害は、ケガや死亡など「人」に生じる被害(人損)と、車が破損するなど「物」に生じる被害(物損)との大きく2つに分けられます。 この記事で...

【交通事故】過失割合の基礎知識と納得できない場合の対処法

交通事故の被害にあったとき、「自分には全く非がない」と考えていたのに、加害者の加入する保険会社から「過失割合は8対2」と告げられたーー。 過失割合...

交通事故で保険会社との示談交渉がまとまらない場合の3つの対処法

「示談金額に納得がいかない」「担当者が取り合ってくれない」ーー。保険会社との示談交渉がまとまらない場合には、自分自身で交渉を続ける他にも、主に3つの...

解決までの流れ

解決までの全記事

解決までにすべきことを確認する

次に読みたい記事 0 件 / あわせて読みたい関連記事 7

あわせて読みたい関連記事

交通事故で家族が死亡したときに保険会社が支払う慰謝料の相場と計算方法

死亡事故の遺族が保険会社と示談交渉する際、保険会社は賠償金として慰謝料の額を提示してきますが、適正な金額なのか判断に迷う方もいるでしょう。 慰謝...

交通事故で被害者が死亡した場合の逸失利益の計算方法【職業別】

死亡事故で保険会社が支払う逸失利益の額は適正な金額なのか、判断に迷う人もいるでしょう。 逸失利益の計算方法を理解し、適切に交渉を進めることで、増...

交通事故でケガを負った場合に保険会社から支払ってもらえる治療費の内容

交通事故で負ったケガを治療する際、その費用は加害者が加入する保険会社から支払ってもらうことが一般的です。 * どの範囲までが治療費として認められる...

交通事故でケガをした場合に請求できる慰謝料の計算方法

交通事故の被害にあってケガをした場合、治療費だけではなく、入院や通院を余儀なくされて精神的なダメージを受けたことに対する傷害慰謝料を加害者に支払っ...

【交通事故】物損について保険会社に請求できる賠償金の費目と手続きの流れ

交通事故の被害は、ケガや死亡など「人」に生じる被害(人損)と、車が破損するなど「物」に生じる被害(物損)との大きく2つに分けられます。 この記事で...

【交通事故】過失割合の基礎知識と納得できない場合の対処法

交通事故の被害にあったとき、「自分には全く非がない」と考えていたのに、加害者の加入する保険会社から「過失割合は8対2」と告げられたーー。 過失割合...

交通事故で保険会社との示談交渉がまとまらない場合の3つの対処法

「示談金額に納得がいかない」「担当者が取り合ってくれない」ーー。保険会社との示談交渉がまとまらない場合には、自分自身で交渉を続ける他にも、主に3つの...

解決までの流れ

解決までの全記事

解決までにすべきことを確認する

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

交通事故を扱う弁護士を探す

交通事故に関する法律相談

  • 自転車同士の衝突事故の過失について

    自転車同士の衝突事故の過失割合と損害賠償について。 9歳の息子が習い事に向かう途中、20代半ばの女性と自転車同士で出会い頭に衝突。 住宅街のT字路で女性が直進。タブレットを見ながらス...

    1弁護士回答
  • 横断歩道の事故について

    2月に信号のある交差点で青の時右折したところ横断歩道を歩いてる 高齢者にぶつかりました しかし歩行者用の信号機はありませんでした 相手は肋骨などを折る怪我をして2ヶ月経った今も入院し...

    1弁護士回答
  • 交通事故での休業損害について

    自損での交通事故で半年間の休職をしています。私は公務員なので、休職中でも基本給は全額支給されています。 しかし、通勤手当てなどその他の手当てが支給されていないため、月額で4万円近...

    1弁護士回答
  • 交通事故損害賠償請求の金額について

    交通事故損害賠償請求の金額について 少額なため自身で訴訟を予定しています。 損害賠償請求の入通院慰謝料に交通事故専門の弁護士への相談サイトに掲載されているの弁護士裁判所基準 休業補...

    2弁護士回答
  • 後遺障害申請書類作成について

    交通事故治療で、部位が違う2箇所の治療をしています。 1箇所の治療は症状固定として終わりましたが、もう一箇所を現在は治療中です。 2箇所終わってから後遺障害申請書類を作成すると医...

    1弁護士回答
1 2 3 4 5 ... 30 ... 50

法律相談を検索する

交通事故の法律ガイド

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に相談しようと思ったら…

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

交通事故のニュース

  1. 池袋事故「上級国民だから逮捕されない」 運...
  2. 「いじめの時効」はいつか…中学時代の同級生...
  3. 国内最悪「時速235キロ」で高速道路暴走した...
  4. 高速道路の落下物「年30万件」以上…タイヤ原...
  5. 高齢ドライバー対策、自動ブレーキ車など「限...
  6. 東名夫婦死亡事故、進路妨害した容疑者の「危...
  7. ひき逃げ事件「人をひいた認識はない」男性に...