【交通事故】鼻骨骨折で嗅覚障害が残った!後遺障害等級認定される?

交通事故で鼻骨を骨折すると、骨折自体は完治しても、次のような症状が残ることがあります。

  • 嗅覚障害が残った場合
  • 麻痺が残った場合
  • 癒合不全(ゆごうふぜん)が発生した場合

症状固定(これ以上治療を続けてもよくならない状態)後もこのような症状が残った場合、後遺障害等級認定を受けることはできるのでしょうか。 みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と、弁護士の回答をまとめました。

目次

  1. 鼻骨を骨折し嗅覚に影響が…後遺障害等級認定を受けられる?
  2. 鼻骨の骨折で癒合不全がある場合は?
  3. 整形手術の費用を請求できる?

鼻骨を骨折し嗅覚に影響が…後遺障害等級認定を受けられる?

交通事故で鼻骨を骨折し、その影響で臭いがわからなくなったり、顔面に麻痺が残ってしまったりすることがあります。 治療をしても症状が改善しない場合、後遺障害等級認定を受けられるのでしょうか。

交通事故での複数の怪我 目安の等級を知りたい

相談者の疑問 交通事故によるケガが複数あります。その場合のおおよその等級を教えていただきたいです。

・鼻骨骨折と、その影響?で、鼻の横から目尻下まぶたに痛みと麻痺が残っています。
・形成頬骨骨折、嗅覚の脱失、左手首の月状骨の剥離骨折

嗅覚の脱失は治療しましたが、全く回復せず、医者から「様子を見て下さい」と言われ症状固定の一歩手前まできています。

頬骨の骨折は手術で吸収性のプレートで繋ぎ、半年後CTで確認していただき、形成での診療は終了。ただ、鼻の横と目尻から下まぶたの半分まで麻痺が残っています。ペインクリニックで治療を行っていますが、どうやら麻痺は後遺症になりそうです。

現時点で確認できる、嗅覚の脱失と鼻から下まぶたの麻痺で、いったい等級はどこに該当するのでしょうか?

下まぶたの麻痺は後遺障害の9級に該当するほどの麻痺ではなく、目をつぶるとき若干上に上がらない程度です。しかし左目だけ仕事終わりに目の奥が引っ張られているような痛みがあり、鎮痛剤で抑えたりしています。角膜や瞳孔が見えてしまうような事はありません。

好川 久治の写真 弁護士の回答好川 久治弁護士 嗅覚完全脱臭で12級、顔面部麻痺についてはケガの状況からすると画像所見を得られる事案であれば12級で、併合11級、自覚症状のみで明確な画像所見がなければ14級で、併合12級になる事案ではないかと思います。

鼻骨の骨折によって嗅覚が完全に失われてしまった場合は、後遺障害等級12級に認定されると考えられるようです。 鼻骨の骨折で顔に麻痺が残った場合も、後遺障害等級認定を受けられる可能性があるようです。

鼻骨の骨折で癒合不全がある場合は?

交通事故によって鼻骨を骨折し、癒合不全が残った場合、後遺障害等級認定は受けられるのでしょうか。

交通事故 鼻骨骨折の癒合不全の後遺障害等級

相談者の疑問 今年の1月に交通事故で受傷し、頬骨骨折、鼻骨骨折しました。頬骨は吸収性プレートで繋ぎましたが、鼻骨骨折は特に見た目変形がなかったので、治療らしきことはなにもしませんでした。

昨日、鼻をかんだ時ミシッと内部から音がしたようだったので病院に行くと、癒合不全だと言われました。

嗅覚の脱失と鼻の横から下まぶたの麻痺で後遺障害診断書を書いてもらおうと思ってたのですが、鼻骨の癒合不全も診断書に付け加えると等級は何級を見込めるのでしょうか?

弁護士の写真 弁護士の回答 ①嗅覚脱失で12級、②鼻の横から下瞼の麻痺が他覚的検査により証明されるものであれば12級、①と②は併合11級、③鼻骨の癒合不全で鼻に痛みが残ってしまったものでれば14級ですが、後遺障害等級の判断としては③は②に含まれると判断される可能性が少なくなく、仮に含まれないとしても、等級判断は左右されない、ということが予想されます。

なお、後遺障害慰謝料、逸失利益、休業損害は、裁判になると、等級が同じでも職業や個別の事情が斟酌されて、賠償金が増額されることもあるので、等級が変わらなくても、多くの障害の事実を認定してもらうことは、賠償金の上乗せという意味では、よいことです。

鼻骨の癒合不全で鼻に痛みが残った場合、後遺障害等級14級に認定される可能性があるようです。

整形手術の費用を請求できる?

鼻骨を骨折すると、骨折自体が治っても、鼻が曲がったままなど事故前とは見た目が変わってしまうことがあります。 もとの見た目に戻すための整形手術の費用を加害者に請求することはできるのでしょうか。

自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書について

相談者の疑問 事故から5か月で眉間の上1cmから鼻の中間あたりまで目立ち、そこから薄いのですが鼻の頭まで、醜状痕やケロイドがあります。また顔に複数の傷もあり、鼻は鼻骨骨折で曲がってます。

診断書には一番目立つ傷の面積(縦、横の長さ)、1本につないだ長さ(形がN)、事故によりできた傷全てと、鼻の曲がりと、写真を添付でよろしいのでしょうか?

また、今現在の生活状況で整形手術ができないのですが、後遺障害診断書のほかに普通の診断書を書いてもらった方が訴訟の時に手術費用を請求できるのでしょうか?

中島 繁樹の写真 弁護士の回答中島 繁樹弁護士 診断書そのものに醜状痕の状況を文章と略図で記載してもらうことになります。病院では写真は撮ってくれないでしょう。

後遺障害診断書の他に普通の診断書を作ったからといって、将来の整形手術の費用まで裁判で認められるわけではありません。

後遺障害診断書は事故から6か月を過ぎた時点で作らなければなりません。6か月以前に作っても、6か月を過ぎてまた作成しなおすことになります。後遺障害診断書が出来たら、次はこれを保険会社に提出して後遺障害等級認定を受ける手続きをすることになります。

鼻骨を骨折したことで、鼻が曲がるなど見た目に違和感が残ってしまった場合でも、加害者に対して、整形手術代を必ずしも請求できるわけではないようです。 後遺障害等級認定を受けることで、後遺障害を負ったことに対する慰謝料などを受け取ることができます。 整形手術代は、そこから賄うことが現実的な方法と考えられそうです。

記事のタイトルとURLをコピー

慰謝料や損害賠償金額を計算する