交通事故の加害者側から封書が届いたときの対応は?【弁護士Q&Aまとめ】

人身事故の被害者や死亡事故の遺族が、加害者に対して強い怒りをもつこともあるでしょう。 そのような状況で、加害者側から突然封書が届いた場合、遺族としてはどう対処すべきなのでしょうか。

  • 受取りを拒否してもよいのか?
  • 何らかの指示が書いてあったらどう対処すべき?

こうした疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と、弁護士の回答をまとめました。

目次

  1. 加害者側弁護士から届いた封書…受取り拒否してもよい?
  2. 書類送付を指示する封書が届いたら?
  3. この記事のまとめ

加害者側弁護士から届いた封書…受取り拒否してもよい?

加害者側の弁護士から何らかの封書が届いた場合、被害者や遺族としてはどのように対応すればいいのでしょうか。

加害者弁護士からの封書

相談者の疑問 死亡事故の被害者遺族です。49日法要が過ぎ、それまで加害者本人からの謝罪すらないままでしたが、加害者が依頼したと思われる弁護士から封書が届きました。

およそ開封せずとも、内容は見当がつきます。遺族側の想いとしては、加害者に厳罰をと考えています。現時点で、遺族側の事情聴取も済んでおらず、所轄警察署から検察に調書は送検されていない状態です。

封書は、開封せず受け取り拒否で返送するのが賢明でしょうか?

安武 雄一郎の写真 弁護士の回答安武 雄一郎弁護士 加害者に厳罰をというお気持ちということは、現時点で示談など話し合いに応じられるお気持ちも、謝罪を受ける意向もないということであると拝察いたしますので、方法としては、そもそも封を開けずに送り返す(受け取り拒否で返送する)方法と、封を開けて無視する(放置する)という方法の2種類に絞られると思います。
結論としては、ご遺族のお気持ちがまだしも軽く感じられる方向で対処されるのがよいのではないかと考えます。

どのような内容が書いてあろうが全く気にならない、封を開けることすら気に障るということであれば送り返す(あるいは封すら開けずに放置する)という選択になるでしょうし、読みたくはないものの何となく中身が気になる(あるいは、封すら開けないのは気が引ける)ということであれば、開けて(中身を読むかどうかはともかく)放置する(何もしない)という選択になるでしょう。

私自身、刑事事件の弁護をそれなりに担当しており、その立場からすれば、このような案件であれば、ご遺族にはぜひとも読んでいただきたい(できる限りの慰謝の措置を取らせていただきたい)という思いを込めて書面を差し出しておりますし、その弁護士も同じように考えているのではないかと想像いたしますが、それに応答されるかはご遺族のお気持ち次第ですから、拒絶されれば、それをそのまま受け止めるしかありません。ですから、ご遺族のお気持ちのままに対処されるのが最善であろうと存じます。

交通事故の被害にあった場合、加害者と示談などの話し合いをしたり、加害者からの謝罪を受けたりしたいと思わないこともあるでしょう。 このような状況で、加害者や代理人の弁護人から封書が届いたら、受取りを拒否する(返送する)、受け取った上で無視するなどの手段があるようです。 絶対に受け取って中身を読まなければならないわけではないようです。 どのような方法を選ぶかは、被害者や遺族が自分の気持ちを尊重して判断すればいいでしょう。

書類送付を指示する封書が届いたら?

加害者側から、保険請求のための書類を一式送るよう指示する内容の封書が届くこともあるようです。どう対処すればよいのでしょうか。

交通事故の示談、代理人について

相談者の疑問 青信号横断中だったためこちらは過失ゼロの交通事故についての相談です。相手は任意保険に入っておらず、加害者との交渉は加害者の父と被害者本人である母が直接行なっています。

先日加害者側から、弁護士を代理人に立て被害者請求するための書類を事務所に送れという一方的な封書が届きました。
手紙の中身は、早く書類を送らないとお金が早くあなたに入らないですよといった屈辱的な文面でした。

私達はお金がほしいわけではなく本人の直接の謝罪(未だ加害者本人の謝罪はありません)と整形外科での治療が終了したので整骨院の治療代もお願いしたいだけなのです。

2か所骨折と打撲。痛みはまだ残っているのですが整形外科での治療は終了となっており今は整骨院へ通っております。やはりこのまま素直に相手側の事務所に書類を送るしかないのでしょうか?

弁護士の写真 弁護士の回答 自賠責保険の被害者請求は、文字通り、被害者が自賠責の保険会社に直接請求するものですから、加害者もしくはその代理人を通して行う必要はありません。
整骨院で自賠責所定の書類に記入してもらう必要がありますが、まずは、自賠責の保険会社に連絡して被害者請求したい旨をお話しされたらよいでしょう。

自賠責保険の請求は、被害者自身が保険会社に対して直接請求できるため、加害者側に保険金請求の書類を送る必要はないようです。 まずは自賠責保険会社に連絡して、どのように請求すればよいのか確認してみましょう。

この記事のまとめ

交通事故の被害にあった場合、加害者及びその代理人である弁護士からさまざまな内容の封書が届くことがあるようです。 どのように対処するかは、届いた封書の内容にもよるようです。対応に迷った場合は弁護士など専門家への相談を検討するといいでしょう。

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