交通事故

弁護士監修記事 2017年12月26日

高級ロードバイクが交通事故で壊れた場合に修理代を全額請求できるのか

愛用しているロードバイクや電動自転車が交通事故で壊れてしまった場合、修理費用は相手方にどのくらい請求できるのでしょうか。修理できないほどに壊れてしまった場合には、新品に買い替える費用を請求できるのでしょうか。 こうした疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をまとめました。

目次

  1. 電動自転車が事故で壊れたケース
  2. 100:0の事故で高級ロードバイクが破損…修理費用はどうなる?
  3. まとめ

電動自転車が事故で壊れたケース

alt 数年間愛用している電動自転車が事故で壊れた場合、相手方に請求できる修理費用はどのくらいなのでしょうか。新品に買い替えたい場合は、その費用を請求できるのでしょうか。

事故(車:10 自転車:0)における自転車修理費について


相談者の疑問
母(70歳)が自転車で相手が車の事故にあいました。自転車の後部が曲がってしまい使用できません。自転車の新品購入費、または修理費全額を出していただけないものでしょうか?

事故は、自転車の母が横断歩道を通行中、車が右折してきて衝突しました。(人身事故処理しています)運転手の方は、全面的に自分が悪いとおっしゃり、こちらに負担が掛からないようにすると申し出て下さっています。

しかし、相手方の保険会社からは、「自転車の耐久年数は5年のため購入時の3割を負担する」と言われてしまいました。※4〜5年前に購入した電動機付自転車(使用頻度低)

相手方保険会社に、自転車が使用できる状態とするための費用全額を、請求できないものでしょうか。


井上 祐司弁護士
自動車でもそうですが、物損事故は全損の場合、時価額賠償が原則です。

そのため、耐用年数を考慮した減額自体はやむを得ませんし、再調達価額あるいは修理費全額というのは基本的には仮に裁判にしたとしても難しい要求であろうと思います。

電動自転車の市場価値自体がある程度形成されている今、事故時の状態に照らして、3割負担が妥当かどうか、ある程度交渉するほか難しいのではないでしょうか。

交通事故の「物」についての被害は、壊れた物の時価をもとに賠償金額を計算するため、耐用年数に応じて新品の値段から減額されることが一般的なようです。 そのため、自転車についても、修理費用や買替え費用全額を支払ってもらうことは難しいようです。

100:0の事故で高級ロードバイクが破損…修理費用はどうなる?

alt 高額なロードバイクで走行中に、車とぶつかる事故が起きた場合、相手方の過失が100で自分に過失がなくても、修理費用全額を請求することは難しいのでしょうか。

自転車と車の衝突事故に関してです


相談者の疑問
先日、日中ロードバイク(自転車)に乗り、自転車通行可の標識のある右側の歩道を通行していました。

歩道と歩道の間2~3メートルほどの、信号も横断歩道もない、横道と交差した場所で、直進車【自転車・私】と右側の横道から出てきた左折車【車・相手】とで、軽くですが衝突しました。

お互いに徐行しながら走行しており、自分がほとんど渡り終わった際に、相手の発進が早かったのか十分な一時停止をしていなかったのかロードバイクの後輪付近と車の前面が衝突しました。

幸いケガもありませんでしたが車の前面が軽くへこみ、ロードバイクの方にも多少の傷が生じ、走行が不調になるようになりました。

衝突後、運転していた方がおりてこられ、「警察ざたは避けたい、金額を請求すれば払う」とおっしゃり名前と電話番号だけを交換しました。

初めての経験と衝撃でろくに対応できず、右側走行していた自分にも負い目があったためそのまま別れましたが、後日の報告でも警察への連絡は行なった方がよいのでしょうか。

また、今週末自転車屋でみてもらう予定ですが、ロードバイクのカーボンの車体は外面の傷でなく内面にもトラブルが生じる可能性があり、自転車屋でみてもらうと部品の交換だけでなく、車体自体が全損の扱いになる可能性があると友人に言われました。

30万円ほどのロードバイクなのですが、この場合の過失の割合や見積もりで出された金額のうちどの程度を請求できるのでしょうか。


好川 久治弁護士
道路交通法の建前からすると、物損事故であっても警察への報告は必要です。今回の事故は、歩道の途切れた部分を渡り終わろうとしているときに、脇道から出てきた車両が自転車の後部に衝突した事案ですから、自転車としては避けようがない事故です。したがって、100ゼロで、修理代は全額請求してもよいのではないでしょうか。

上記のケースのように、過失割合(事故の責任を数値化したもの)が100:0で自分に落ち度がないような事故であれば、修理費用を相手方に全額請求できる可能性があるようです。

まとめ

自転車が交通事故で壊れた場合、賠償金額は、基本的には事故発生時の時価額を基準に計算されるようです。 そのため、耐用年数に応じた減額はやむを得ず、修理費用や買替え費用を全額支払ってもらうことは難しいようです。 一方、自分に落ち度がないケース(過失割合ゼロ)であれば、修理にかかった費用を全額請求できる可能性があるようです。

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