交通事故で持ち物が壊れた場合、相手に弁償してもらえるのか【弁護士Q&Aまとめ】

交通事故で、スマートフォンや腕時計など、車の中にあった物や身につけていた物が壊れてしまった場合、加害者に弁償してもらうことはできるのでしょうか。 いくらで弁償してもらえるのでしょうか。

  • 壊れた物を弁償してもらえるか
  • 弁償にあたってどのくらいのお金を支払ってもらえるか

こうした疑問を解消するために、「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と、弁護士の回答をまとめました。

目次

  1. 壊れたものを弁償してもらえるの?
  2. いくらで弁償してもらえるの?

壊れたものを弁償してもらえるの?

交通事故が起きたとき、衝撃の大きさによっては、車の中にあった物や身につけていた物が壊れてしまうこともあるでしょう。 壊れてしまった物を事故の相手に弁償してもらうことはできるのでしょうか。

物損についての質問になります

相談者の疑問 事故にて携帯電話が損傷いたしました。まだ1年しか使っておらず、事故の衝撃から起動が不安定になっております。自分としては新しいものと交換してほしいと思いますが、可能でしょうか。

原田 和幸の写真 弁護士の回答原田 和幸弁護士 携帯を壊されたのでしょうか。

基本的には、時価賠償になりますし、修理で対応できるなら修理代の請求になると思います。

事故によって壊れた物を弁償してもらうことはできるようです。 ただし、新しい物と交換してもらうことはできないようです。 基本的に、修理が不可能な場合は時価での賠償、修理が可能な場合は修理費を請求するなど、お金による賠償を受けることになるでしょう。

いくらで弁償してもらえるの?

時間の経過などによって、物の価値は下がっていきます。 何年も前に購入した物が事故で壊れてしまった場合、事故の相手に弁償を求める際、どのくらいのお金を請求できるのでしょうか。

対物賠償の減価償却について

相談者の疑問 車対車、100対0の事故の被害者です。事故の際、車に載せていた品物が破損したのですが、減価償却?で全額は賠償してもらえないと聞きました。減価償却というのは、どのように計算されるのでしょう?

以下のような場合、賠償額はいくらになるのでしょうか?

●10年前に10万円で購入した腕時計
生産終了のため現在は購入できない。修理代は7万5000円。
●10年前に20万円で購入したブランドもののバッグ
生産終了のため購入できない。革製品なので修復ができない。

他にもいくつかありますので、損害賠償で使われる減価償却の計算式を教えていただければ助かります。

好川 久治の写真 弁護士の回答好川 久治弁護士 物の物理的耐用年数と税法でいう経済的な意味での耐用年数とは厳密には別物ですが、参考となるものがないので、税法の耐用年数表を参考に考えます。
時計であれば10年、鞄であれば5年などです。

残存価値をどう見るかも、税法の改正によって、購入時期によって変わりますが、損賠賠償実務では、耐用年数が経過した物であっても1割程度の損害は認める傾向です。

もちろん、物の時価を証明できれば必ずしも減価償却で計算する必要はありませんので、鑑定評価書、参考価格表などをもって時価を証明していくことで時価額の賠償を求めることは可能です。

原田 和幸の写真 弁護士の回答原田 和幸弁護士 減価償却というよりは、事故当時の時価で考えるのが基本です。

例えば、中古品としての時価が出てくるのであれば、無理に減価償却の考え方を使う必要はありません。もちろんそれを使って現在の時価を算出することもあります。

その場合は、物によって耐用年数や残存価値が違ってくると思いますので、それに従うことになろうかと思います。

減価償却の方法を使う場合には、物の使用年数を基準に弁償額や修理費を計算することになるでしょう。 ただし、物の時価を証明できるのであれば、減価償却を使わず、時価を基準に計算することも可能なようです。

記事のタイトルとURLをコピー

慰謝料や損害賠償金額を計算する

お悩みの解決策を探す