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後遺障害

2017年11月07日

後遺障害等級認定の結果に納得できない…異議申立てで主張すべきポイント

まだ痛みや違和感が残っているのに、後遺障害等級認定されなかったーー。結果に納得できず、異議申立てを考える人もいるでしょう。

  • 異議申立てでいい結果を得るポイントはある?
  • 弁護士に依頼したほうがいいの?

この記事では、みんなの法律相談に寄せられた、実際の相談事例と弁護士の回答をもとに、こうしたポイントについて紹介します。

目次

  1. 異議申立てではどのようなことを主張する必要があるのか
  2. どのくらいの期間で結果が出るのか
  3. 異議申立てを弁護士に依頼した方が認定されやすい?
  4. まとめ

異議申立てではどのようなことを主張する必要があるのか

alt 後遺障害等級認定の手続きを行ったけれど、結果は「非該当」。納得できない場合に、異議申立てを考える人もいるでしょう。後遺障害と認定される確率を上げる方法はあるのでしょうか。

相談


相談者の疑問
先日、後遺症障害認定申請を行ったのですが、非該当という通知が来ました。

交通事故で鎖骨遠位端骨折という状況になったのですが、医師と症状固定の相談後に後遺症認定の為、可動域制限検査を行いました。

非該当理由としては、骨の結合状態が良好。神経症状に関する客観的理由に乏しいと記載されておりました。

質問内容としては、
①非該当の結果は妥当か。
②異議申し立てを行った場合、10級に認定される可能性は?認定される場合、そのパーセントは?
③異議申し立てを行う際、認定される為に有効な方法は?

診察時にはMRIの撮影は行っておりません。後遺症申請の際には、レントゲンのみ添付しました。

現状の状況としては、左肩の痺れ・麻痺が継続して発生しており、後遺症診断の可動域テストを行った際も痺れ及び麻痺が酷く、稼働に制限があるという状態でした。

知覚過敏が残存する可能性は高いと後遺症診断書にも記載されているのですが、認定される事は難しいのでしょうか。


久保田 匡彦弁護士
「骨の結合状態が良好」というのが事実だとすれば、鎖骨の変形での等級認定はまず無理でしょう。

また、「骨の結合状態が良好」な場合、いわゆる「器質的損傷」がないことが多いので、可動域制限での等級認定も難しいという印象です。

例外的に、骨は良好でも、周囲の関節組織に損傷があるといったケースであれば「器質的損傷」として認められる可能性は残るといったところでしょうか。

神経症状については、いわゆる首や腰のムチウチのケースでは、画像所見等の客観的な証拠がなくても14級が認定されることはあります。

ただ、神経が集まっている首や腰の場合と、それ以外の部位では話が変わってきます。明確な所見とは言わないまでも、MRIに何か炎症らしきものが写っているとか、せめてそれくらいは欲しいところです。

異議申立てをされるのであれば、新医証がないとほぼ門前払いの扱いです。やるのであれば、MRI撮影等の追加検査をし、検査結果についての所見を診断書等に書いてもらってからということになるでしょう(ただ、MRI等は既に撮っているのでしょうから、主治医にMRI上で何か写っていないのかを確認して、一筆書いてもらえば足りるかもしれません)。

なお、必ずしも異議申立てが通るという話ではありませんので(統計的には、異議申立が通らない可能性は相当程度あるという印象です)、失敗すれば検査費用や診断書代が自腹になってしまうということも覚悟しておく必要があります

診断書やカルテを直接確認したわけではございませんので、確たることまでは申し上げられません。

一つ言えることは、後遺障害の認定に際しては、単に「こういった症状で苦しんでいる」ということを証明するだけでは足りません。事故によってこういった症状になったということを医学的に証明(せめて説明)できなくてはならないのです。

骨がきれいにくっついたにもかかわらず、動かないとか痛いとか知覚過敏というのは医学的に説明がつきません。

ですので、関節組織や筋繊維などに損傷があるとか、炎症があるとか、そういった事実をMRIか何かで証明する必要があるという印象です(ただし、たとえば、断裂とかまでのはっきりした所見が得られればともかく、若干、白く映ったので炎症かもしれないくらいの所見だと、必ずしも等級認定にはつながらない可能性もあります)。

医学的な新たな証拠を提出できるかどうかが、ひとつのポイントになるようです。

どのくらいの期間で結果が出るのか

alt では、異議申立てから結果が出るまでにどのくらいの期間がかかるのでしょうか。

後遺障害認定非該当の場合には?


相談者の疑問
後遺障害認定結果がやっと出ましたが、非該当とのことでした。

左腕手首と首を痛めて、MRIでも明確な症状が見当たらないとのことでしたが、痛みが引かず、1年間通院しました。

現在も痛みが引かないでいます。納得はいかないのですが、異議申し立てをしてどのくらいの感じで、結果が覆るのでしょうか?

また再度、結果がでるまでに、どのくらいの期間が掛かるのでしょうか?


好川 久治弁護士
弁護士が医師との面談に同席して、画像所見やこれまでの治療経過を踏まえた医学的な所見を聴取してもらったほうがよいです。

そのうえで、常時疼痛がなぜなくならないのか理由を意見書あるいは後遺障害診断書に再度記入してもらってください。

首の関係なら、神経学的検査も追加で行ってもらって、その所見も記載してもらってください。あと、事故の衝撃の大きさ、通院の期間、治療経過も踏まえて医学的に説明可能な症状かどうかを代理人の先生に意見としてまとめてもらって異議を申し立てればよいでしょう。提出後、2、3か月くらいで結論はでると思います。

結果が出るまでの期間としては、異議申立てから2、3か月が1つの目安と言えそうです。

異議申立てを弁護士に依頼した方が認定されやすい?

alt 異議申立ての手続きは個人で進めることができるのでしょうか。それとも、弁護士などの専門家のサポートを受けた方がよいのでしょうか。

後遺障害認定。通院期間について


相談者の疑問
後遺障害等級認定はなんとかしてもらいたいです。

申立てして認められなかった場合は、弁護士の方にお願いして異議申立てした方が認定される確率はあがりますか?


窪川 亮輔弁護士
弁護士に依頼された場合に必ず結果が好転するわけではありません。

けれども後遺障害に精通する弁護士であれば、認められなかった理由をきちんと分析して、適切な対策を取れるはずです。

よって後遺障害に精通した弁護士に依頼された場合には、結果が好転する確率は上がると思います。

また、弁護士に依頼されて、訴訟提起をした場合、たとえ非該当であったとしても、ある程度の損害賠償金が認容されることも多くあります。

後遺障害に詳しい弁護士に依頼することで、認められなかった理由の分析や対策をとることができ、望む結果が得られることもあるようです。

まとめ

後遺障害等級認定の異議申立てで、「非該当」の結果をくつがえすハードルは高いといえるようです。新たな医学的証拠をそろえておかないと、門前払いになってしまうケースもあるようです。 追加の検査を受ける、弁護士のサポートを受けるなど、十分な準備をしたうえで手続きに望む必要があるといえるでしょう。

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