【交通事故】過失割合に納得できない…どんな事情があれば修正される?

交通事故の過失割合の交渉で、「納得いかない」と感じることがあるかもしれません。 交渉次第では、過失割合が修正される可能性はあるのでしょうか。あるとすれば、どのような事情が修正要素になるのでしょうか。 みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をもとに解説します。

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目次

  1. ウインカーなしでの車線変更は修正要素になるのか
  2. 相手方の前方不注意は修正要素になるのか
  3. まとめ

ウインカーなしでの車線変更は修正要素になるのか

alt 車線変更が原因で交通事故が発生した場合に、相手方がウインカーを出していなかったことは、過失割合の修正要素になるのでしょうか。

過失割合に納得いかない

相談者の疑問 片側二車線の第1車線を50km/h(制限速度は50km)でバイクで走行中、第2車線渋滞中で停止している車列の中から2トントラックがウインカーもあげず急な車線変更してきて、避けることも出来ず衝突、両腕骨折で(全治60日)1か月入院し(労災使用) バイクは全損。

今はリハビリ施設に通う毎日です。

過失割合は9:0で提示されてますが、相手方のウインカーあげてから確認してしばらくしてから出たという嘘が納得できません。

自分側の保険会社は最初10:0に持っていくようなことを言ってましたが、9:0でトーンダウンしてます。このまま9:0で納得した方がよいのでしょうか?

佐々木 光嗣の写真 弁護士の回答佐々木 光嗣弁護士 単車と四輪車の事故で、四輪車が進路変更した場合の基本過失割合は単車20:四輪車80です(判例タイムズNo.38【225】)。

もっとも、進路変更者が合図をしていなかった場合は、20パーセントの修正がかかり、理屈上は0:100になることもあり得ます。

問題は、「合図をしていなかった」ことの証拠があるかどうかです。

裁判になった場合は、「合図をしていなかった」と主張する者がそれを証明しなければなりません。従って、そのような確かな証拠(ドライブレコーダーや目撃証言)がない場合は、不利な場合も出てきます。

9:0という話が出ているのは、ひとまず物損の和解をそれで行いましょうということで、人身の割合はまだ完全には決まっておりません。

物損の解決をお急ぎであれば、ひとまずそれで示談しておき、治療終了後の人身の示談については弁護士への相談・依頼を検討するとよいでしょう。

ウインカーの合図がなかったことは修正要素になりうるようですが、相手方が認めない場合は、ウインカーの合図がなかったことを裏付ける証拠が必要になるでしょう。 証拠としては、ドライブレコーダーや目撃証言などが考えられます。ウインカーの合図がなかったことを、証拠によって明確に示す必要があるでしょう。

相手方の前方不注意は修正要素になるのか

alt 相手方の前方不注意を理由に、過失割合が修正される可能性はあるのでしょうか。

裏路地のT字路での追突事故 過失割合に納得がいきません。

相談者の疑問 数日前に裏路地のT字路で追突事故にあいました。双方、同じ道幅、停止線や標識などはありません。こちらが直進で、相手方が左折です。相手方が、こちらに気づいておらず止まらないまま、こちらの車の側面に相手方の車がぶつかってきました。

こちらの車の側面はボコボコです。警察には徐行していたと言っているのが聞こえましたが、徐行していたらそんなに凹むのか?くらいです。

そこで過失割合についてなのですが、この様な場合は相手7:こちら3は妥当なのでしょうか?こちらの側面にぶつかり相手方も止まらなかったと認めているのですが、8:2になることはないのでしょうか?

泉本 宅朗の写真 弁護士の回答泉本 宅朗弁護士 「別冊判例タイムズ38」の【139】類型でしょうか。基本は3:7ですが、相手方に著しい過失(わき見運転、著しいハンドル・ブレーキの不適切な操作、携帯電話通話、時速15キロないし30キロ超過、酒気帯び運転など)があれば、2:8となることもあります。

上記のようなケースでは、相手方の前方不注意という要素は過失割合にすでに含まれていると考えられるため、修正要素とはならないようです。 ただし、前方不注意に加えて、わき見運転や携帯電話通話などの事情があれば、過失割合が修正される可能性があるでしょう。

まとめ

車線変更でウィンカーを出していなかったことや、わき見運転、著しく不適切なハンドル・ブレーキ操作などの事情がある場合は、過失割合が修正される可能性があるようです。 しかし、相手がそのような運転をしていたことを認めない場合は、自分でドライブレコーダーや目撃証言などの証拠を集めて、事実であると証明する必要があります。 前方不注意などの落ち度は、もともと過失割合に盛り込まれている事情なので、修正要素として考慮される可能性は低いようです。

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