後遺障害等級

弁護士監修記事 2018年09月28日

交通事故でむち打ちを負った場合に後遺障害14級の認定を得るポイント

交通事故でむち打ちを負った場合、後遺障害14級に認定される可能性があります。認定されるためには、具体的にどのような要件を満たせばよいのでしょうか。この記事では、むち打ちで後遺障害14級に認定されるためのポイントについて「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. むち打ちで後遺障害14級に認定されるには
  2. むち打ちの後遺障害認定で非該当になった場合の対策
  3. まとめ

むち打ちで後遺障害14級に認定されるには

alt 交通事故が原因で、むち打ちになる人は少なくありません。では、むち打ちで後遺障害14級に認定されるためには、どのような要件を満たしている必要があるのでしょうか。

交通事故のむち打ち14級後遺症認定について?


相談者の疑問
車対車の交通事故に遭いました。私15相手85の過失です。

現在、物損については示談終了していまして、人身事故扱いとなり、病院では首、腰、胸のむち打ち、捻挫と診断されました。

病院22日、整骨院80日ほど通院しましたが、先日、相手保険会社から「今月をもって通院の方を打ち切りにしたい」と連絡がありました。

しかし、この度の事故でいまだ首の調子が回復せず、上下左右に動かせば神経に走るような痛さを感じています。

今回の私のケースで、むち打ちの後遺障害等級認定(14級)を受けられますか?難しい場合は認定されるために今、何をすべきでしょうか?


好川 久治弁護士
まずは痛みやしびれの根拠となりうる画像所見があるかどうかです。

画像所見で外傷性の神経痕圧迫所見が見られれば12級と認定される可能性が高いです。

画像所見が正常の場合、スパーリングテストなど神経学的所見で陽性反応が出ていることと、事故が相当な衝撃であったこと、事故後の症状の変化、治療の経過、通院期間などの情報から、痛みやしびれの医学的説明が可能と判断されれば14級に認定される可能性があります。

自賠責の認定は比較的厳しいことと、書面審査ですから、後遺障害診断書の他覚所見の欄の医学的所見を充実させることです。

整形外科医であっても、必ずしも事故による後遺障害認定実務に精通しているわけではないので、特に神経学的所見については、自覚症状を裏付けるために少しでも役立ちそうな検査はすべてしてもらっておくことが必要です。

むち打ちの後遺障害等級認定においては、痛みやしびれなどの症状が医学的に説明できるかどうかという点が、14級に認定されるためのポイントになるようです。

むち打ちの後遺障害認定で非該当になった場合の対策

alt むち打ちは一定の要件を満たせば、後遺障害14級に認定される可能性があることがわかりました。では、後遺障害等級認定の結果が非該当になってしまった場合、異議申立てによって14級の認定を得るためのポイントはあるのでしょうか。

交通事故、後遺障害の異議申し立てについて


相談者の疑問
追突事故にあいました(当方、被害者:信号待ちの停車過失ゼロ)。ムチ打ち症状が続き、事故後約7か月間通院し、症状固定となりました。

被害者請求で後遺障害等級認定を申請(頚部:局部の神経症状)したのですが、該当しないと回答がありました。

該当しないと回答があった後に、主治医と相談して「頚部の痛みが、初診時からあり、現在も自覚症状がある」旨の追加診断書を発行してもらい、異議申立てをしましたが、画像での所見がないことを理由に再び非該当となっています。

この場合、再度の異議申立てをしても、認定される可能性は低いでしょうか。認定されるように、何か方法はあるのでしょうか。


沢田 貴人弁護士
自賠責保険調査事務所による後遺障害の認定手続きは、書面による審査が中心であるため、むち打ちによる局所の神経症状などの場合には、他覚的な所見がないことなどを理由として非該当とされる場合が多くあります。

そのため、仮に、MRIなどによる画像上の所見が得られない場合には、主治医の先生にお願いをして、ジャクソンテストや握力検査、深部腱反射などの神経学的な検査をおこなっていただき、ご相談者様の自覚症状を裏付ける他覚的な所見を医学的な書証として提出する必要があると思います。

また、それのみならず、そもそもの傷害発生の原因である事故の態様や衝撃の大きさなどのほか、通院中における症状の一貫性・連続性なども重要になりますので、一度、お近くの弁護士さんまたは交通事故相談センターなどに相談に行かれた上で、異議申立ての手続きの代理をお願いすることを考えてもよいかもしれません。

むち打ちの後遺障害等級認定において、他覚的所見(客観的な証拠など)がなく自覚症状だけの場合には、非該当の結果が出ることが少なくないようです。 異議申立てで14級を獲得するためには、神経学的な検査などを行い、自覚症状を裏付ける結果を得られるかどうかがポイントになるでしょう。

まとめ

むち打ちは後遺障害14級に認定される可能性があります。痛みやしびれなどの症状が医学的に説明できるかどうかという点が、認定のポイントになるでしょう。 客観的にむち打ちの症状を証明できる画像などがなく、自覚症状だけの場合には、後遺障害等級認定の結果が非該当になってしまうことがあるようです。 異議申立てで非該当の結果を覆すには、自覚症状を医学的に裏付けるために、神経学的なテストを受けることなどが重要でしょう。

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