駐車場内で物損事故が発生した場合の過失割合の考え方

駐車場は多くの車が出入りするため、物損事故が発生するリスクが高い場所だと考えられます。この記事では、駐車場内で物損事故が発生した場合の、過失割合の考え方などついて「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 駐車場における物損事故の過失割合の考え方
  2. 駐車場での物損事故でも、道路交通法は適用されるのか
  3. まとめ

駐車場における物損事故の過失割合の考え方

alt 駐車場で物損事故が起きた場合の過失割合の考え方は、道路上での物損事故の場合と違うのでしょうか。また、駐車場内の標識や停止線などのルールは、過失割合に影響するのでしょうか。

駐車場内物損事故の過失割合について

相談者の疑問 駐車場内の物損事故の過失割合でもめております。当方が出口に向かい走行中に右側から来た車とぶつかりました。相手方は停止線がありますが、停止しないで駐車スペースを突っ切るつもりのようでした。

保険屋は、駐車場内は50対50が基本、そこから過失割合を出すとのことで、3か月経ちましたが「40対60でこれ以上で要求するなら自分たちで修理代をもって下さい」と言われました。

とうてい納得できる割合ではないので、さらなる交渉をお願いしましたが、なぜ「示談しないなら勝手にやれ」みたいな脅かしになるのか不思議です。

この提示に納得しないといけないのでしょうか?

好川 久治の写真 弁護士の回答好川 久治弁護士 駐車場内だから50:50というのは独自の見解でしょう。保険会社は駐車場内の標識は道交法に基づくものではないので無視してよいと、ただ、左側優先は常識なので40:60と判断したのでしょう。

駐車場内の標識も、それを信頼して運転しているドライバーが多いですので、無視することは相当ではありません。

ただ、駐車場内は一般道ほど予測可能性が低いということで多少当方に不利に考えるのは仕方がないと思います。一般道路では20:80の事案ですから30:70くらいが相当なところかと思います。

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駐車場での物損事故でも、道路交通法は適用されるのか

alt 駐車場で物損事故が発生した場合、道路上と同様に道路交通法が適用されるのでしょうか。また、道路交通法が適用されないとしたら、法律上どのような義務があるのでしょうか。

駐車場内での事故に関する法律

相談者の疑問 大型ホームセンターの平面駐車場での事故です。過失割合について本人訴訟を起こしています。

駐車場内での事故に関する法律や一般的なルール(定められたもの)には、どういったものがありますか?

黒岩 英一の写真 弁護士の回答黒岩 英一弁護士 民法だと不法行為(709条)の適用があります。駐車場が「道路」と認められるか、それに隣接する限り、道路交通法が適用される可能性はあります。

仮に道路交通法が適用されないとしても、一般的な注意義務は当然にあると考えられますので、周囲の状況を確認しながら運転する義務はあると判断される可能性は相当程度あるでしょう。

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まとめ

駐車場内で発生した物損事故の過失割合も、基本的には、道路上の物損事故と同様の考え方で判断されるようです。道路交通法も適用される可能性があると考えられます。

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