交通事故慰謝料・損害賠償

弁護士監修記事 2018年09月28日

【交通事故】自分が加入している人身傷害保険を使うメリット・デメリット

自動車保険には人身傷害保険という特約があり、交通事故で被害を受けた場合に利用することができます。 自分が加入している人身傷害保険を利用することには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。 この疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 人身傷害保険を利用するメリットは
  2. 人身傷害保険を利用するデメリットは
  3. 人身傷害保険を利用した方がよいケースは
  4. まとめ

人身傷害保険を利用するメリットは

alt 交通事故の被害に遭い、自分が加入している人身傷害保険を利用して賠償を受ける場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

交通事故被害者 人身傷害保険


相談者の疑問
交通事故の被害者です。現在は加害者側の保険会社に治療費を立て替えてもらっています。

私の自動車保険にて人身傷害保険特約に加入しており、その特約について質問させて下さい。

この特約は、被害者の過失分も補填してもらえると聞いたのですが、仮に、過失割合が5対5または10対0の場合でも被害者がもらえる損害金は同等で変わりないのでしょうか?


金原 光俊弁護士
人身傷害保険は、過失割合に関係なく金額を受け取れるというところが大きな売りといっても過言ではありません。したがいまして、金額は変わらないということになります。

人身傷害保険で受け取ることができる保険金は、被害者の過失割合の影響を受けないとのことです。過失割合が10対0の場合でも5対5の場合でも、受け取る保険金の額は変わらない点はメリットと言えるでしょう。

人身傷害保険を利用するデメリットは

alt 自分が加入している人身傷害保険を利用する場合のデメリットはあるのでしょうか。

自動車事故 人身傷害が使えますか


相談者の疑問
先週、信号待ちで停車中、後方から追突されました。過失割合は10対0です。

すぐに相手の保険会社から車の修理代、治療費、休業補償の手続きがあったので、治療費の立替えもなしに通院できています。

過失割合が0の場合、私の自動車保険の人身傷害は使えないでしょうか。


松本 篤志弁護士
勿論使えますが、ご自身でご契約の人身傷害保険を使うと、等級が下がってしまいます。
0:100の事故で人身傷害保険を使ったところで、受け取れる金額が増えるという関係にもありません。

人身傷害保険を利用した場合、自動車保険の等級が下がるという点はデメリットと考えられそうです。

人身傷害保険を利用した方がよいケースは

alt 人身傷害保険特約を利用する場合、過失割合で保険金の額が変わらない点はメリットといえそうですが、等級が下がってしまうというデメリットもあるようです。 それらを踏まえて、人身傷害保険特約を利用するメリットがあるのはどのようなケースなのでしょうか。

交通事故について納得いかず


相談者の疑問
追突事故にあいました。ハンドルに顔をぶつけ唇から出血しました。首も痛いです。

全て保険会社に任せ物損事故にしようと思い帰宅しました。相手も100対0を認めていました。

次の日、私加入の保険会社からどうやら無保険らしいと連絡があり、相手からの連絡を待っていましたが、何も連絡がありません。

警察に行き人身事故扱いにしてきました。治療費も自分の保険、車はレッカーで事故当日修理工場へ車の修理も保留のままです。

休業損害は休んだ日だけの補償で、治療費もそんなにもらえないと聞きました。せっかく初めて買った新車の車も事故車になりやるせない気持ちです。


松本 篤志弁護士
現時点では相手方が無保険だと確定まではしていないようですので(無保険の可能性も相当高いかもしれませんが)、まずは治療に専念し、相手方の保険契約状況がはっきりするのを待つということにはなります。

その上で、仮に相手方が任意保険の契約をしていなかった場合は、今後の請求方法についてよく考える必要が出てきます。

1つの流れとしては、あなた側から、人身損害につき自賠責に請求したり、物損や自賠責を超える人身損害につき相手方に請求する(場合によっては訴訟提起する)というものが考えられます。

ご契約の保険に弁護士費用特約があれば、費用の心配なく弁護士に依頼して回収を目指せます。

もう1つの流れとしては、ご自身で契約の任意保険の人身傷害保険や車両保険を使うことが考えられます。

等級の問題はありますが、相手方に資力がなく回収できないなどといった不安からも解放され、スムーズに被害の回復が図れるということで、メリットも大きいです。

0:100の事故とはいえ、ご契約の任意保険会社も事実上の助言などはしていただけるでしょうから、よく相談しながら、ご自身の保険を使うかどうかも含め、ご検討ください。

事故の相手が無保険で、賠償金が支払われない可能性がある場合は、自分が加入している人身傷害保険を利用することで、確実に賠償金の支払いを受けることができるでしょう。

まとめ

自分が加入している人身傷害保険を利用すると、過失割合に関係なく、事故で負った損害の補償を受けることができるようです。 事故の相手が無保険の場合など、相手から賠償金を回収できない可能性がある場合も、利用するメリットがあるといえるでしょう。 ただし、人身傷害保険を利用することで自分の自動車保険の等級が下がるというデメリットもあるため、利用するかどうかは慎重に検討するとよいでしょう。

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