信号機のある交差点の事故で過失割合を判断するときに重要なポイント

交差点は人や車が慌ただしく行き交うため、交通事故の発生しやすい場所といえます。では、信号機のある交差点で事故が発生した場合、過失割合の認定にあたっては、どのような要素が重要になるのでしょうか。

  • 過失割合を決めるポイントとなる要素
  • 過失割合で揉めた場合に、決め手となる証拠
  • 物損事故の場合に過失割合の決め手となる証拠

これらの疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 信号機のある交差点の事故で過失割合が判断されるポイント
  2. 信号機の色で揉めた場合に決め手となること
  3. 交差点での物損事故の場合の過失割合の決め手とは
  4. まとめ

信号機のある交差点の事故で過失割合が判断されるポイント

alt 信号機のある交差点での交通事故は、何を重視して過失割合を判断するのでしょうか。

信号機有 交差点での事故

相談者の疑問 信号機のある交差点で車両同士の人身事故の場合、過失割合はどうなるのでしょうか?

・当方→青と主張
・相手側→黄色と主張
・当方→同乗者無し/負傷本人
・相手側→同乗者2人/負傷2人
・事故直後直ぐに信号を確認→こちら側が青なのを確認
・1人目撃者がいて、相手側を擁護している。

私は絶対に青で交差点に浸入した自信がありますが、目撃者の証言が有力になってくるのでしょうか?

松本 篤志の写真 弁護士の回答松本 篤志弁護士 過失相殺率判断の前提となる対面信号表示が全く異なるわけですから、どちらの主張する信号表示が認定されるかどうかで事情が全く異なってきます。

目撃者はたしかに有力な証拠ではありますが、具体的な説明内容も不明ですし、それだけでただちに確定的に認定されるわけでもありません。

任意保険の契約があるならば任意保険会社ともご相談しつつの対応となりますが、双方が信号表示についての主張を引き続き維持するのであれば最終的には訴訟となることも想定されます。

現場周辺の信号表示サイクルだとか証拠収集を速やかに行う必要もありますから、どこかのタイミングで弁護士に面談などする必要があるでしょう。

信号機のある交差点での交通事故の場合、事故発生当時の信号機の色が、過失割合を左右するようです。特に、双方の主張する信号機の色が異なる場合は、どちらの色が認定されるかによって、過失割合が違ってくるでしょう。

信号機の色で揉めた場合に決め手となること

alt 信号機のある交差点の交通事故は、信号機の色が過失割合の認定に大きく影響するようです。では、信号機の色に関する双方の主張が食い違って揉めた場合、どのような証拠が決め手になるのでしょうか。

車をぶつけられました。

相談者の疑問 信号機のある交差点で先頭で信号待ちをしていて、青になり前方が詰まっていたのでゆっくりと前に進むと、左から赤信号できた車の左側面と自分のフロント部分が接触。

相手も信号機は青と主張する。警察の現場検証では信号機サイクルから見ても赤で相手の信号機見落としとされたが、保険会社からの連絡では警察に丸め込まれた感があり、青だったと主張しており、過失割合で100対0と思っていたが、もめています。

近くに防犯カメラなどがあれば立証できるのですが、見渡した限りありそうにないです。どのように立証していけばよいでしょうか?

佐々木 光嗣の写真 弁護士の回答佐々木 光嗣弁護士 最も重要な証拠は、警察作成の実況見分調書です。監視カメラの画像がなければ、後続車などの目撃者を探す方法もあります。

過失割合について争いがなくならなければ、弁護士への依頼も必要となるでしょうが、交通事故の解決例をたくさん持つ事務所を探していただくとよいと思います。

信号機の色に関して双方の主張が食い違った場合は、警察の作成する実況見分調書が非常に重要な証拠になるとのことです。そのほか、監視カメラの映像や目撃者の証言なども、過失割合を判断するうえで重要な証拠といえるでしょう。

交差点での物損事故の場合の過失割合の決め手とは

alt 過失割合の認定には、実況見分調書が有力な証拠になるとのことですが、一般的に物損事故の場合には実況見分調書は作成されません。では、物損事故の場合はどのような証拠が重要になるのでしょうか。

信号無視による物損事故の過失割合を教えて下さい

相談者の疑問 昨日、信号のある交差点で交通事故に遭いました。直進車同士で、相手の信号無視による衝突事故でしたが、相手が信号無視を認めていません。幸いお互いにケガはなく、物損事故として処理されました。

言うまでもなく、私が進んでいた道路の信号が青でした。数百メートル前から赤→青に変わる瞬間を確認していたので間違いありません。

しかし、相手の信号無視を証明できるもの(ドライブレコーダー、防犯カメラ、目撃者)がなく、保険会社からは50:50になる可能性が高いと言われました。

やはりこの場合、証拠がないために50:50にしかならないのでしょうか。100:0を勝ち取る方法としては何があるのでしょうか。

好川 久治の写真 弁護士の回答好川 久治弁護士 物損事故ですと実況見分調書も作成されないでしょうから、目撃者もないとすると、あとは車両の破損状況、当事者の証言の信用性から裁判で決着をつけざるを得ません。

嘘をついているとどこかで矛盾が生じてくるので、裁判で争えば10:0になる可能性はあると思いますが、どうしても真偽が不明なら、最後は50:50で結着をつけざるを得ません。

実況見分調書が作成されない物損事故の場合は、目撃証言や車両の破損状況、当事者の証言の信用性などをもとに、自身の過失割合を主張していくことになるでしょう。

まとめ

信号機のある交差点での交通事故の過失割合は、信号機の色が大きなポイントになるとのことです。過失割合をめぐって相手と揉めた場合は、人身事故であれば実況見分調書、物損事故であれば、目撃証言、車両の破損状況、当事者の証言などが非常に重要な証拠になるでしょう。

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