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交通事故慰謝料(家族)と将来の介護費用(施設利用料)の請求について

2019年03月11日
私の父親(70代)は、全盲で脳出血の後遺症で右上下肢の麻痺(要介護1)があります。その父親を自宅で介護していた母親(76歳)が交通事故にあい5か月入院しました。そのため、一人では生活ができない父親は高齢者サービス付き住宅への入居を余儀なくされました。退院した母親も後遺症(併合9級)が残り、身の回りの世話(着替えや風呂など)ができず、自宅での生活が困難となり、現在は同じ施設に入っています。(要介護2)
そこで、質問が2つあります。
①5ヶ月一人で施設に入居することになった父親の慰謝料は請求できますか?
②2人が入居する施設の今後の利用料金を請求できますか。可能なら何年程度まで請求できますか?
よろしくお願いします。
相談者(773457)の相談

みんなの回答

岡田 正樹
岡田 正樹 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 埼玉県5 交通事故に注力する弁護士
ありがとう
> ①5ヶ月一人で施設に入居することになった父親の慰謝料は請求できますか?
→交通事故による慰謝料はあくまでも被害者であるお母様にのみ発生します。したがって,お父様の慰謝料として請求することは困難だと考えます。しかし,交通事故に遭わなければ自宅介護ができていたのが,施設介護となってしまったと言うことであるので,少なくとも5ヶ月間の入居に必要となった入居費用については,自宅介護でも必要なものを除いて,相当因果関係がある範囲では実損害として請求できると考えます。

> ②2人が入居する施設の今後の利用料金を請求できますか。可能なら何年程度まで請求できますか?
→お父様に関しては,そもそも要介護1であるかの再認定が必要かと思われますが,お母様の年齢を考えると,今回の事故がなくとも自宅介護ではなく施設介護となった可能性がありえることから,将来の介護費用の請求として事故との因果関係を認めることは困難かと思われます。
お母様に関しては,併合9級の内容が明らかではないですが,通常ですと将来の介護費用としての損害賠償の対象となるのは,後遺障害2級からであることから,事故との因果関係があるものとして将来の介護費用を賠償請求することは困難と思われます。
なお,高次脳機能障害がある場合には,後遺障害3級以下であっても見守りや看視のための将来の介護費用を損害賠償として請求することは可能です。
しかし,9級以下の高次脳機能障害では,見守りや看視の必要性があるとまで言えず,判決例としても認めた例はほとんどないと思われます。

紋切り型の回答となり申し訳ありません。しかし,まさしく現代的な課題です。
事故がなければ,お母様の介護で夫婦での二人暮らしが可能であったところ,それが施設介護となったという生活が一変したことをどのように賠償させるかという問題です。
お父様の障害と要介護度のギャップ,またお母様が併合9級という従前の運用では介護を要する等級ではないが,年齢からする現実のハンディとのギャップ,この二つが複合した問題です。
訴訟により事故前の生活実態と現在の実態との変化を丹念に説明した上で新しい問題提起として将来の介護費用としての賠償が可能であるのか,あるいは,お母様の後遺障害慰謝料の増額事由として考えていくのか,直接に弁護士を依頼して進めていくべきかと思います。

2019年03月12日 10時32分

齋藤 裕
齋藤 裕 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 新潟県1 交通事故に注力する弁護士
ありがとう
> ①5ヶ月一人で施設に入居することになった父親の慰謝料は請求できますか?
> あまり前例はないですが、家と施設の環境の違いが大きいことから私は可能性はあると考えます
> ②2人が入居する施設の今後の利用料金を請求できますか。可能なら何年程度まで請求できますか?
利用料金の請求ができる可能性はあると思います
原則平均余命でしょうが、ある程度カットされる可能性もあります

2019年03月12日 10時56分

この投稿は、2019年03月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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