高齢者の信号無視による接触事故で右頸骨近位端粉砕骨折

公開日: 相談日:2021年02月18日
  • 2弁護士
  • 2回答

相談の背景
約1年半前に仕事中に交通事故に右頸骨近位端粉砕骨折をしました。来月抜釘手術をした後、示談交渉になると思うのですがそれについての質問です。

質問1
未だに加害者側からは直接の謝罪もなく顔も見たこともありません。これを理由に示談金などを増額できるのでしょうか?

質問2
妻と子供が1人いるのですが家族の精神的苦痛も示談の際に考慮してもらえるのでしょうか?

質問3
入通院日数がリハビリ含め100日前後になるのですが1年半という期間から見て入通院日数100日前後は少ないですか?

質問4
後遺症についてですが膝の痛みは取れない可能性があること。人工軟骨が入ってるので数年後もしくは数十年後に人工膝関節にする必要があるかもしれないと言われました。示談の際にこの事も考慮されますか?

999531さんの相談

回答タイムライン

  • 弁護士ランキング
    京都府6位

    笠中 晴司 弁護士

    注力分野
    交通事故
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    もらい事故で大変な思いをされたと思いますので,せめて,賠償は正当なものを受けられるように頑張ってください(早期に弁護士に直接相談されることをお勧めします)。

    ・質問1
     残念ながら,質問者の事案では謝罪がないことは(死亡事故やもっと傷害の大きなものではあり得るかもしれませんが),慰謝料の増額要素にはならないと思います。

    ・質問2
     これも,質問者の事案ではご家族の慰謝料は原則認められません。
     ただ,入院されているときに奥様が看護に携わっておられる場合は,付添看護費が認められる(最大で1日あたり6000円)ことがありますので,そのあたりをご請求されてはいかがでしょうか。

    ・質問3
     入院と通院,それぞれの日数,さらに,退院してからの通院の頻度がどのように変遷していったのか(退院後は通院が多くても,その後,時間の経過とともに通院の頻度が下がることがあります)がハッキリしないので,明確には回答しづらいです。
     ただ,質問者の場合,抜釘までの期間は間違いなく必要でしょうから,慰謝料の算定にあたり,通院日数の少なさ(「2/7ルール」と言って,通院回数が通算通院期間よりかなり少ない場合,通院日数×7/2を通院期間として,慰謝料が算定されることがあります)は考慮される可能性は低いと思います。

    ・質問4
     質問者の場合,後遺障害として認定されるのか否かが,賠償額に大きく影響しますので,後遺障害の認定をいかに獲得するのかがポイントとなります。

     まず,脛骨近位端粉砕骨折で膝の痛みが取れないということですので,神経症状として高い方の12級となる可能性は結構あると思いますが,下手をすると14級(さらに最悪「非該当」)とされる可能性もあります。

     また,もうひとつの後遺障害の可能性として,機能障害といって,膝関節の可動域制限がどの程度あるのかが問題となります。
     怪我をされていない左膝と比して,1/4以上,可動域制限があれば,後遺障害は12級となり,2/1以上可動域制限があれば10級に認定される可能性が高いです。

     ただ,質問者のおっしゃる「数~数十年後の手術の可能性」は残念ながら考慮されないと思います。

     自賠責への後遺障害診断書の作成がポイントとなりますので,この作成にあたっては,弁護士と相談して,認定されやすいような形の診断書を目指してください。

  • 弁護士ランキング
    埼玉県2位
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    質問1
    未だに加害者側からは直接の謝罪もなく顔も見たこともありません。これを理由に示談金などを増額できるのでしょうか?
    →示談代行として加害者が保険会社に手続きを任せてしまうことは合法的です。また、謝罪をするかは、任意の問題です。それを怠っていることは道義的には遺憾ですが、それだけでは慰謝料の増額事由となりません。
    質問2
    妻と子供が1人いるのですが家族の精神的苦痛も示談の際に考慮してもらえるのでしょうか?
    →後遺障害程度は不明ですが、膝関節の可動域制限が介護を必要とするものでなければ近親者の慰謝料ということでの評価は難しいと考えます。ただし、慰謝料ではありませんが、下肢という部位と高齢者ということから入通院の付添費用として評価される可能性があります。
    質問3
    入通院日数がリハビリ含め100日前後になるのですが1年半という期間から見て入通院日数100日前後は少ないですか?
    →骨折の場合には、受傷後の手術から抜釘までの期間は経過観察のみであり、抜釘によりほぼ治療打ち切りとなるために、入通院実日数は比較的少ない傾向にあります。100日間前後ということであれば少ないということは決してありません。
    質問4
    後遺症についてですが膝の痛みは取れない可能性があること。人工軟骨が入ってるので数年後もしくは数十年後に人工膝関節にする必要があるかもしれないと言われました。示談の際にこの事も考慮されますか?
    →後遺障害については、今後の申請になるものと思われますが、膝の疼痛は12級13号もしくは14級9号に該当する可能性があります。あるいは、可動域制限は残存していないのでしょうか。それがあれば股別の評価の問題となります。
    次に、将来的な人工関節置換術の可能性があるということになりますが、この点は示談書に将来の治療費と後遺障害等級の変更(人工関節置換術により10級あるいは8球となる可能性があります。)に関する協議を行う定めを記載しておくべきです。現時点で示談金に反映できるかどうかは、将来というのが数年後もしくは数十年後という長期であり、失礼ながら平均余命との関係で具体的な賠償額としての算定は不可能であると考えます。

この投稿は、2021年02月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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