後遺障害逸失利益について
先方の保険会社からの示談の内容に概ね賛同できるのですが、逸失利益の期間について3年と提示されている部部だけ納得がいきません。ネットで検索すると3~5年、となっていますが、例えば訴訟を起こし(弁護士費用は考えない)た場合、決定までどのくらいの日数を要するか、また、5年と認められる可能性はどの位か、教えてください。
また、他の項目は示談を成立させて、逸失期間だけを争うことは可能ですか?この点もお教え下さい。
関連度の高い法律相談
みんなの回答
示談を成立させるというのは、具体的賠償額を確定させるということです。
逸失利益の期間を争うということは賠償額が確定しないということになるため、示談を成立させることは難しいでしょう。
争いのない部分だけ支払うよう求めることはできますが、保険会社から足元を見られかねないため、あまりお勧めはできません。
今後の対応については、紛争処理センターの和解あっせんの利用を検討されてみてください。
これを利用すれば、個人での対処も比較的容易です。
2018年01月06日 07時32分
仮に、他覚所見のないむち打ち症状で併合14級ということであれば、5年と認められる可能性は十分あると見込まれます。
あるいは、むち打ち症状以外の症状であれば、5年どころか、67歳になるまでの期間を労働能力喪失期間として認められる可能性もあります。
2018年01月06日 22時40分
また、通院慰謝料は9ケ月の通院で130万円の提示です。
もし、訴訟をしたら解決までの標準的に要する期間はどのくらいになるでしょうか?
2018年01月07日 09時13分
なお、訴訟において、自賠責が認定した後遺障害等級がそのまま認められるとは限らず、ごくまれに、訴訟では後遺障害非該当と判断されてしまって後遺障害慰謝料も逸失利益もゼロとされてしまい、結果的に訴訟提起をして損をしてしまうというケースもゼロではないようですのでご留意ください。
個人的な印象としましては、訴訟に要する期間としましては6か月から1年程度が目安といったところでしょうか(争点が少なくても、刑事記録やカルテの文書送付嘱託をされることが多いので)。もちろん、相手と裁判所次第な面もありますので、もっと長引くこともあれば、短期間で片付くこともあります。
2018年01月10日 14時32分
よろしくお願いします。
2018年01月10日 17時32分
私の記憶が正しければ、先行示談後に、自賠責での後遺障害等級認定を目指すもうまくいかず、訴訟で後遺障害等級認定を求めたケースにおいて、示談書の留保文言が、訴訟で後遺障害等級認定を争うことまでは留保したと解することはできないと判断されていた裁判例があったように思われます(弁護士が付いていた事案です)。
2018年01月11日 19時48分
本音は{後遺障害逸失利益}だけを争いたいと思いますが、可能でしょうか?
2018年01月12日 08時07分
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。
関連度の高い法律ガイド
交通事故の被害回復を弁護士に依頼することのメリット
交通事故の被害にあって保険会社と示談交渉するとき、弁護士に交渉を依頼することで適切な賠償(保険金)を受けられる可能性が高まります。弁護士は、...

交通事故被害で顔に傷跡が…後遺障害等級認定のポイントと逸失利益の有無【弁護士が解説】
交通事故に遭い、顔に傷跡が残ってしまったーー。顔という、他の人の目にもさらされる部分に傷が残れば、年齢や性別に関わらず心にダメージを負うでし...

【後遺障害の逸失利益】兼業主婦の逸失利益の計算方法
交通事故で後遺障害を負った場合、後遺障害にならなければ得られた収入を逸失利益として賠償してもらうことができます。この記事では、兼業主婦の逸失...

【後遺障害の逸失利益】会社役員の逸失利益の計算方法
交通事故で後遺障害を負った場合、後遺障害にならなければ得られた収入を逸失利益として賠償してもらうことができます。この記事では、会社役員の逸失...

【後遺障害の逸失利益】失業者の逸失利益の計算方法
交通事故で後遺障害を負った場合、後遺障害にならなければ得られた収入を逸失利益として賠償してもらうことができます。この記事では、失業者の逸失利...


今するべきことがわかります 交通事故のやること診断
チェックリスト
解決の流れとすべきことを知りたい方へ
解決までの全記事
必要な情報を詳しく知りたい方へ
この相談に近い法律相談
-
好川 久治先生、有難うございました。
本日、自賠責保険に問い合わせをしたら、後遺障害認定14級9号との事でした。 今後、訴訟を弁護士の先生へ依頼した場合は、素因は考慮(減額)される事なく、争点は、過失認定割合のみと言う事でよろしいのでしょうか。 以前、弁護士の先生の法律相談では、修正要素を用いれば、過失認定割合は、5対95でも良いケースだと言われましたので、...
-
不起訴事件記録(暴行)の開示について
民事訴訟の原告です。私は暴行(不起訴)の被害者です。 相手方の実況見分調書を送付嘱託したところ,検察は「開示の要件を満たしていない。」との理由で送付しませんでした。 法務省サイトに掲載されている「不起訴事件記録の開示について」の「第2の1 不起訴記録中の客観的証拠の開示について」によると,「第1の2(4) 閲覧の...
-
遺言無効確認訴訟 原告当事者適格について
遺言無効確認訴訟の原告当事者適格について教えてください。 私が調べた結果としては、原告当事者適格は、(原則として?)法定相続人とその承継者にのみ認められるという認識ですが、それ以外に例外的に認められる者などはおりますでしょうか? 例えば、特別縁故者として相続財産の分与を受ける可能性がある者には原告当事者適格が認...
-
後遺障害逸失利益について
当方停車時、後方からの追突交通事故において、現在、併合14級の後遺障害の認定を受けた会社員です。 先方の保険会社から提示された示談書の内訳で、後遺障害逸失利益は、収入減の立証があれば考える、との記載があり、0円でした。 そもそも、立証責任はあるのでしょうか? 逸失利益とは、将来の収入減に対しての補償ではないので...
-
訴訟委任状の委任事項について意味
訴訟委任状に記載されている委任事項で, ・民事訴訟法第48条(50条3項,51条において準用する場合を含む)の規定による脱退 ・民事訴訟法第360条(367条2項,378条2項において準用する場合を含む)の規定による異議の取下又は取下の同意 この部分について,どういった意味なのでしょうか。 訴訟委任状に記載さ...
法律相談を検索する
弁護士に依頼することを検討中の方はこちら
複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用と対処方針で比べて選ぶことができます。
- 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
- 弁護士の選び方がわからない
- 弁護士が何をしてくれるか知りたい