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ガーシー議員は「3月上旬に帰国予定」代理人弁護士が明らかに 警視庁の対応に不満も
ガーシー氏(tiktokより)

ガーシー議員は「3月上旬に帰国予定」代理人弁護士が明らかに 警視庁の対応に不満も

インターネットの動画投稿サイトで著名人を中傷、脅迫したなどとして、警視庁が1月11日、暴力行為法違反(常習的脅迫)や名誉毀損、威力業務妨害などの疑いで、海外に滞在しているとされるNHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員の関係先を捜索差押えした。これを受け、ガーシー氏の代理人を務める高橋裕樹弁護士が1月13日、自身のYoutubeチャンネルに解説動画を投稿した。

●警察が異例の取り次ぎ拒否「もうなんなんですかね」

裁判所の出す令状に基づく捜索差押えをこのタイミングで実施したことについて、高橋弁護士は「警察は結構リスキーな行動をとったなと思った」と話した。

その理由について、「被疑事実や誰が告訴していたのか、この令状に思いっきり書かれている」と説明。告訴人について本人以外が認識できるようになることで、「何らかの情報が漏れてしまうこともありうる」とし、告訴人が世に知られるリスクがある中で捜索差押えに及んだことから、「告訴人の名前が表に出てもいいなどの内諾があったのかもしれない」と思ったという。

高橋弁護士は翌12日に警視庁に向かい、ガーシー氏に弁護人として選任された旨を伝えるとともに、「ガーシー議員は3月上旬に帰国する予定です」と説明したという。

さらに、今後示談をする可能性なども考慮して、告訴した人などへ何らかの形でつないでもらえるかどうかを警察に尋ねたという。高橋弁護士は「多くの被疑事件で、被疑者側の弁護人として当然の行為。警察や検察を通じて被害者側の意向を確認してもらう」と述べた。

これに対し、警視庁からは「基本的に取り次ぎません。そういうことはやっていない」と回答されたという。

高橋弁護士は、この警視庁のイレギュラー対応を「やってないわけないだろと。弁護士になって15年、警察にこの取り次ぎを拒否されたのは初めて」と批判。せめて意向確認だけでもするよう伝えたが、首を縦に振らなかったという。

令状で把握した情報で告訴人側に直接アクセスすることも不可能ではないが、2次的なトラブルを防止するために警察を介してアクセスしようとしたことが拒否されたことに、高橋弁護士は「もうなんなんですかね」と困惑の様子を見せていた。

●帰国理由は「国会議員として議院に出るため」

高橋弁護士は、ガーシー氏の帰国が3月上旬になる理由についても説明した。

通常国会は1月23日に招集され、まず予算案について審議される。予算案についてはまず衆議院で審議され、参議院での審議はそのあととなるため、1~2月は「参議院側としてはやることがないので、登院しなくなる」(高橋弁護士)という。

参院議員のガーシー氏が具体的に国会に登院し、本会議や委員会に出席することを考えた際に、予算案が衆議院から参議院に送られるタイミング、すなわち「もっとも適正な時期は3月上旬でしょう」(高橋弁護士)ということのようだ。

帰国の理由について、高橋弁護士は、捜査に応じるということを挙げつつも、一番は「国会議員として議院に出る」ことだとして、ガーシー氏が3月以降、国会で活動するつもりがあることを明かした。

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