ほかの法律よりも優先するという法律の規定について

法律同士は対等だと思いますが、「この法律の規定が、従前の法律又はこれに基く法令と矛盾し又はてい触する場合には、この法律の規定が、優先する。」等と法律に盛り込んでも良いものなのでしょうか?

「この法律のある規定が、効力を失い、又はその適用が無効とされても、この法律の他の規定又は他の関係における適用は、その影響を受けることがない。」という規定も裁判所等が解釈によって判断することのように思うのですが。

国家公務員法
(この法律の目的及び効力)
第一条  この法律は、国家公務員たる職員について適用すべき各般の根本基準(職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む。)を確立し、職員がその職務の遂行に当り、最大の能率を発揮し得るように、民主的な方法で、選択され、且つ、指導さるべきことを定め、以て国民に対し、公務の民主的且つ能率的な運営を保障することを目的とする。
○2  この法律は、もつぱら日本国憲法第七十三条 にいう官吏に関する事務を掌理する基準を定めるものである。
○3  何人も、故意に、この法律又はこの法律に基づく命令に違反し、又は違反を企て若しくは共謀してはならない。又、何人も、故意に、この法律又はこの法律に基づく命令の施行に関し、虚偽行為をなし、若しくはなそうと企て、又はその施行を妨げてはならない。
○4  この法律のある規定が、効力を失い、又はその適用が無効とされても、この法律の他の規定又は他の関係における適用は、その影響を受けることがない。
○5  この法律の規定が、従前の法律又はこれに基く法令と矛盾し又はてい触する場合には、この法律の規定が、優先する。
2014年05月17日 12時31分

みんなの回答

小沢 一仁
小沢 一仁 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
そのような条項を定めることも含めて立法行為だと思いますので、特に問題はないと思います。

強行規定や特定の条項についての特則等を定めることと同じようなことかと思います。

2014年05月17日 12時40分

相談者
裁判所もこれらの規定に拘束されてしまうんですか?

2014年05月17日 12時41分

小沢 一仁
小沢 一仁 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
司法は事実に基づき法律を適用するものですから、法律がそう定まっているのであれば、基本的には法律の定めに従い法を適用します。

2014年05月17日 12時45分

相談者
では、立法府は条文に厳密な規定を置くことで、司法府に自由な解釈をさせないようにすることも出来るのでしょうか?

2014年05月17日 13時50分

小沢 一仁
小沢 一仁 弁護士
ありがとう
解釈の余地のないような一義的な条文が定められていれば、結果的にそのようなことになると思います。

2014年05月17日 13時51分

相談者
そういった事態は特に問題でもないのでしょうか?

2014年05月17日 15時08分

小沢 一仁
小沢 一仁 弁護士
ありがとう
問題ではないと思います。

反対に、解釈の余地のないような条文に司法が無理に介入することは、司法による立法とも評価されかねず、三権分立の観点から問題があると思います。

2014年05月17日 15時18分

相談者
では、法制執務の技法が今後精緻化されていくと、解釈の余地が無いため司法府が全く介入できないような法律も誕生しうるということなのでしょうか?

2014年05月17日 15時32分

荒川 和美
荒川 和美 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 愛知県2
ありがとう
法律同士は対等だと思いますが、
間違いです。法体系は、優劣関係があることを前提としています。
憲法98条では憲法について「国の最高法規」と規定し、 憲法に反する「法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部はその効力を有しない」と規定しています。このことだけでもすでに誤りは明白です。法律、政令、条例間でも優劣があります。

今後精緻化されていくと、解釈の余地が無いため司法府が全く介入できないような法律がありうるか。
社会の規範つまりルールとしての法という意味なら、膨大な事例を予想して規定すれば、理論的には可能ですが、机上の空論です。裁判の規範としての法という意味であるなら、裁判所なくして成り立ちません。法を適用して事例に即した解決を、裁判所がするのです。社会時の実情や具体的事例をもとに、それを法律用語により抽象化して、条文が作成されているのです。
解釈の余地がないという法律などということが発想されること自体が、法とは何かという基本的理解がないのであり、一から勉強してもらうしかありません。
これは法律相談とは言えない不適切質問です。

2014年05月26日 22時42分

この投稿は、2014年05月17日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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