旅券法違反の公訴時効

約20年前にA国の永住権を取得し海外移住しました。以後、今日までA国に居住しています。A国の日本大使館に在留届は提出済みです。日本の住民登録は取り消してあります。

約10年前に自らの意思でA国の市民権(国籍)を取得し、同時にA国のパスポートも入手しました。日本の法律上は、この時点で私は日本国籍を喪失し、所持していた日本のパスポートも失効したはずです。しかし、まだ日本大使館に日本国籍喪失届を提出しておらず、日本の戸籍はそのままになっています。また、A国の市民権取得後、何度か日本のパスポート(A国の永住ビザのシールが貼られている)を使って、日本に入出国しました。

さらに、2年前、所持していた日本のパスポートの有効期限が切れる直前に、当地の日本大使館において、旅券申請書に(A国の国籍を保持しているにもかかわらず)「他国の国籍を保持していない」という虚偽の記載をして、新しい日本のパスポートを入手しました。この新しい日本のパスポートは一度も使用していません。しかし、昨年、A国のパストートを使用し、ビザ不要の短期滞在外国人として日本に入出国しました。

まとめると、これまでに私は「失効した旅券の使用」と「虚偽記載による旅券の入手」という2つの旅券法違反を犯したことになります。直近の違反行為は2年前の虚偽記載なので、発覚した場合の罰則は「五年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」(旅券法第23条)となり、刑事訴訟法上の公訴時効は5年になると理解しています。

ここで2つ質問があります。
(1) あと3年(=虚偽記載による旅券入手から5年)、新たに入手した日本のパスポートを使用せず、なにごともなくやりすごせば、公訴時効が完成し、私が過去の旅券法違反について罪に問われることはなくなるのでしょうか?
(2) 私が海外在住のため、公訴時効が停止する(=虚偽記載による旅券入手から5年以上すぎても、発覚した場合は罪に問われる)ということはないのでしょうか?

もしあと3年で公訴時効が完成し、旅券法違反の罪に問われることがなくなるようなら、その時は日本大使館に国籍喪失届を提出して日本の戸籍を取り消し、日本のパスポートも返納するつもりです。

回答をいただけると幸いです。
相談者(516477)からの相談
2017年01月16日 20時25分

みんなの回答

村上 誠
村上 誠 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 東京都6
ありがとう
刑事訴訟法255条1項は、「犯人が国外にいる場合又は犯人が逃げ隠れているため有効に起訴状の謄本の送達若しくは略式命令の告知ができなかつた場合には、時効は、その国外にいる期間又は逃げ隠れている期間その進行を停止する。」と規定していますので、あなたが日本国外にいる期間は、公訴時効の進行が停止されると思います。
ただ、公訴時効が完成していなくても、あなたが日本大使館に国籍喪失届を提出して、日本のパスポートを返納した場合に、必ずしも刑事責任を問われるとは限らないと思います。

2017年01月20日 10時05分

この投稿は、2017年01月16日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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