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文書提出命令申立に対する「必要性がない」と「本申立を却下する」の違いは?

2018年01月10日
高裁は控訴人が申立てる複数の文書提出命令のうち,申立1については「本件申立を却下する」と記載する決定書を発し,内容はともかく理由を記載します。ところが申立2については決定書を発せず,期日において口頭で「必要性が認められない」と述べるにとどまるため,必要性がないと判断する理由が一切分かりません。

Q1 申立2の必要性がないと判断した理由を申立1と同様に文書で明らかにさせる方法はありますか。

Q2 部署提出命令申立の決定を文書で示す,または口頭で済ませる。この違いの根拠は何でしょうか。


※ 因みに申立2の文書のほうが被控訴人国の不法行為を立証するための証明力が高い文書であり,作成者である警察は送致した旨述べ,所持者は検察庁です。裁判長が「必要性が認められない」と下を向き小声で述べたのは,発令しない相当な理由が見当たらないからではないかと疑っています。
相談者(621606)の相談

みんなの回答

秋山 直人
秋山 直人 弁護士
ありがとう
最高裁の判例(最決H12.3.10)で,証拠調べの必要性を欠くことを理由として文書提出命令の申立てを却下する決定に対しては,不服申立てをすることができない,とされています。

そのため,裁判所が,そもそも当該証拠を調べる必要はないと判断した場合には,不服申立てができませんので,不服申立てのために決定書を作成する必要もないとされ,口頭で済まされることになります。ご相談のケースで,必要性がないと判断した理由を文書で示せと求めても,裁判所は応じないのではないかと思われます。

証拠調べの必要性はあるが,文書提出義務がないといった場合には,不服申立てが可能ですので,理由を具体的に記載にした決定書を作成することになります。

2018年01月11日 09時31分

相談者(621606)
秋山先生

ご回答ありがとうございます。

「最高裁の判例(最決H12.3.10)で,証拠調べの必要性を欠くことを理由として文書提出命令の申立てを却下する決定に対しては,不服申立てをすることができない,とされています。」

そうすると,裁判所は口頭で却下するときは理由を明らかにしないことができるので,ちょっと納得しかねる判例と思います。

2018年01月11日 17時14分

この投稿は、2018年01月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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