共同出資・共同経営について。この場合の事例はどうなるでしょうか。

公開日: 相談日:2021年05月05日
  • 2弁護士
  • 6回答

【相談の背景】
【共同出資・共同経営について】

新たに3人で事業を行う為、資本金として、共同出資をしようという話になりました。
AさんBさんCさんが共同経営で行いますが、Aさんを代表とする為、Aさんの出資比率を60%ととし、BさんCさんで20%ずつという配分になりました。

この時、共同出資としては、それぞれの「個人資産」から出すものだと考えております。
全体で100万の資本金とするのなら、
Aさん60万 Bさん20万 Cさん20万 を個人の資産から支払うことになります。

ここでとある問題に直面しました。

Aさんは代表という立場なので、会社名義で100万の融資を受けます。
その100万の中から、60万をAさんの出資金として支払うことになりました。
しかし、その100万は会社名義で借りたものなので、月々の返済は会社の口座から返済されることとなります。
つまり、この場合でいうと、Aさんの出資とは言えないと思うのですが、いかかでしょうか?

Aさんの言い分としては、
「代表の役職は責任を全て背負うものだから、リスクが大きい。
 その補填もないから、会社としてはこの形式は多く存在する」
とのことです。

無知な質問にはなりますが、法律の観点をお持ちのアドバイスを聞くことができれば鬼に金棒です。

宜しくお願い致します。

【質問1】
この場合における共同出資はAさんの意見が正しいのでしょうか。
それとも、私の考えが正しいのでしょうか。

1023447さんの相談

回答タイムライン

  • 河本 永治 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    これから会社を設立するという前提ですと、まず、そもそもの前提として、出資の履行は会社の設立前(つまり登記前)に行います。したがって、その段階では会社が設立されていないので、会社名義での借入をすることはできません。

    設立後の追加の出資ということであれば、ご指摘のとおり、会社の財産と個人の財産は別なので、会社名義で借り入れたものはあくまで会社のお金であり(これを代表取締役に報酬として支払う手続をとる又は会社から代表取締役にさらに貸し付けを行うのであればまた話は別ですが)、それを個人の財産として会社に出資することはできません。

    いずれにせよ、その代表取締役の方の言っていることは、会社財産を空洞化させるリスクがあります。しっかりと話し合いをされることは重要かと思われます。

  • 相談者 1023447さん

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    【追記】

    前提として、矛盾が生じていたこと、ここにお詫び申し上げます。

    まず、会社名義で融資を受けたことについて。
    こちらは元々、Aを代表とする個人事業主として、活動しておりました。
    その際に、Aが融資を受けた額面となります。

    今回の話は、今後法人化を考えた上で、持ち株比率をどうするかという話になります。
    Aが融資を受けたものは、あくまで個人事業主として受けた融資なので、Aの名義で資金を預かってる状態になります。
    法人化するにあたって、Aはその100万の中から60万を出資することになるが、個人事業主から法人化に変更するので、100万は会社の資産という考え方をしております。

    ですので、Aが個人事業主で借りた融資を、法人化した後の会社で返済していくという流れになります。

    誤解を生むような文章で申し訳ございません。
    このような状況であればいかかでしょうか。
    お手数おかけします。

  • 河本 永治 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    個人事業主としての借入なのであれば、それは個人の資産になるので、法人化するにあたって資本として入れることには特に問題はないかと考えます。

    ただ、

    > Aが個人事業主で借りた融資を、法人化した後の会社で返済していくという流れになります。

    こちらについては、アウトでしょう。個人で借り入れたのであれば、あくまで返済する義務は個人にあります。会社の資産を勝手に個人の債務の返済に回せば、それは業務上横領になります。仮に会社が立て替える形で返済したとしても、A個人の財布から会社に対して立替分は返済する必要があるでしょう。

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    追記された内容を踏まえて考えると、Aが個人事業主として借りた100万円の使途ですが、これは法人成りする際の出資金として使えるものなのかどうかが気になります。ここに問題がなければ、Aが個人事業主として借り受けた100万円の中から60万円を出資金として会社に出資することはできるでしょう。ただし、出資は貸付とは違うので、会社から返済を受けることができる資金ではありません。出資は会社の資本金となりAは60万円を出資した株主になります。そして、Aが個人事業主として借り受け出資しなかった残りの40万円はあくまでA個人の債務としてA個人がその個人事業のために使う資金でしかないので、当然に会社の資産になるものではありません。したがって、Aが60万円を出資しても100万円を会社から返済してもらえる立場にはなりません。40万円をAが会社に出資するのではなく、貸し付けることにすれば、会社の資産からAが返済を受けることができますが、この場合でも出資により会社の資本金となっている60万円についてはやはり会社から返済を受けることはできません。

  • 相談者 1023447さん

    タッチして回答を見る

    初めて弁護士ドットコムを利用しましたが、迅速な回答に、的確なアドバイス・ご回答で驚きが隠せません。

    このような有益な情報を無料で聞くことが出来ること自体、おこがましいのですが、最後に一点だけお聞きしてもいいでしょうか。

    個人事業主の時に、Aが融資を受けた100万は、法人化する際にどのような選択肢があるのでしょうか。

    この場合、個人事業主の時に借りた100万は出資に使えるものと仮定します。

    ①100万はAの個人の資産、Aがその返済義務を受ける。
     Aは自己資産として、融資を受けた60万から出資する

    ②Aは100万の融資とは全く別の個人資産から60万を出資し、100万は法人化した会社の用途で利用し、会社で返済する。

    ③Aは融資を受けた100万から、自己資産として60万を出資し、40万は会社の必要経費にあてる。その場合、100万の融資は全て会社から返済する。

    ④その他の選択肢がもしあるのであれば・・・。

    選択肢③については、ご回答して頂いたところから察するに、正当ではないという理解に至っております。

    追加投稿で大変お手数おかけします。
    これにて最後の質問としますので、ご回答頂ければ大変嬉しく思います。
    宜しくお願い致します。

  • 河本 永治 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    先ほどの回答と重複する部分もありますが、重要なポイントは個人の債務を会社が返済することはできない、ということです。

    したがって、②についても問題でしょう。

    逆に、①については、Aが借り入れを自己資金(給与等)で返済していくのであれば、特に問題になることはないでしょう。

  • 河本 永治 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    ①出資額についてはAが自分の財布から出す。それは借り入れを受けたものでも問題にならない。

    ②Aは自己の名義で借り入れをしたものについては自分の資産から返す。

    この二点を押さえておけば整理しやすいのではないでしょうか。

  • 河本 永治 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    もう一つ追加すると、③Aが出資として会社に入れたお金は貸付ではなく出資なので、返還を受けることはできません。

    Aと話すにあたってのポイントはこの3つあたりではないでしょうか。

この投稿は、2021年05月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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