デザインデータの著作権について。譲渡しないのは不法行為で訴訟を起こすと言われています。

公開日: 相談日:2018年07月01日
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個人事業でWEB制作をしております。
クライアントから、解約(他社移管)時にホームページのデータの提供を求められ、これをお断りしたところ、訴訟をおこすといわれました。

・契約書がない
・著作権譲渡の契約をしていない

このような状態ですが、

・ホームページ制作の対価を支払っており、成果物のすべての権利はクライアントに帰属する
・移転先でも同様の掲載ができることは当然である
・後々に自らの権利主張することが予測される場合には、事前に説明して、顧客(消費者)の同意が必要
・上記のような権利主張をするのであれば契約しなかった

といった主張をされ、ホームページのデータの提供を違法に拒否するものであり、不法行為であるとして損害賠償請求をするといわれています。

インターネットでいろいろなケースを調べたところ、

・著作権は自動的に発生する権利であり、契約を交わしていない場合、著作権は私にある。
・説明責任については著作権譲渡についてまで説明する義務は無い(通常、著作権の譲渡までしないため)。
・クライアントは、個人事業主で事業用のホームページ作成を依頼しています。事業者間の契約となりますので、消費者保護規定外かと思います。
・テンプレート化やシステム化しており、初期費用を安くしています。制作費用の対価にテンプレートやシステムの開発費が含まれておらず、その分安い使用料とすることで初期費用が抑えられている以上、著作権を譲渡しないのは正当な理由があると考えます。

私はこのような認識でおりますが、損害賠償を支払う事になるのでしょうか?

ホームページのデータの提供を受けることができなかったことによりに受けた精神的苦痛も大きく、慰謝料も払えといわれていますが、このようなクライアントの主張は通るのでしょうか?

679540さんの相談

回答タイムライン

  • 松尾 裕介 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    当該ホームページが著作物であるとした場合、ご指摘のように、著作権譲渡契約が定められていない場合には、ホームページの著作権はWeb制作者にあると考えられますので、ホームページのデータを提供しなかったとしても違法になることはないと考えられます。

  • 相談者 679540さん

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    ありがとうございます。
    恐れ入りますが、もう少し質問させてください。

    ホームページ(デザインやソースコードなど)が「著作物」といえるのかは、判断が難しいところだと思います。

    仮に制作者の著作権性が否定された場合、作成したデータをクライアントに渡さないことは不法行為に当たるのですか?

    制作者の著作権性がないとされても、クライアントの厳密な指示に従い作成したものではないので、「クライアントの著作物」ともいえないと思うのですが、、、
    (クライアントの大まかな希望はお聞きしますが、こちら主導でデザインを決定しています)

    また、私が行っているサービスは、
    ・初期費用と月額料金を支払う料金体系とすることで、初期費用を抑えている。
    ・テンプレート化やシステム化しており、その使用権を提供することで制作費用を安くしている。
    ・制作費用の対価にテンプレートやシステムの開発費が含まれいない。
    ・制作代金を支払ったことは制作業務の対価であり、ホームページのデータ譲渡費用は含まれていない。

    上記のことから、データを譲渡しないのは正当な理由があると考えています。

    しかし、クライアントは、ホームページを作ったら、データもすべて自分のものになる認識しているようです。

    ・当初の契約において同意を得るべきであり、私が説明義務を怠った。そのような条件であれば契約しなかった
    ・発注者に帰属するホームページのデータを違法に拒否した
    とのことで不法行為に当たり、損害賠償請求で訴えるといわれています。

    下記3点について先生の見解をお聞かせいただければ幸いです。

    ①このようなケースでは、ホームページのデータの所有権はどちらに帰属すると考えられるでしょうか??

    ②こちらに契約前の説明義務があったのでしょうか?
     ※契約書はありません。データを譲渡するとは一言も言っていません。

    ③私は「データの提出を違法に拒否した」ことより損害賠償請求されますか?

    お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

  • 松尾 裕介 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    ①このようなケースでは、ホームページのデータの所有権はどちらに帰属すると考えられるでしょうか??

    →ホームページの制作が業務委託契約の内容であり、データの引き渡しまでは契約に含まれないのであれば、特段相手方に引き渡す必要はないと考えられます。また、裁判上の判断はともかく、相手方に対し、ホームページ(デザインやソースコードなど)が「著作物」であると主張されればよろしいと存じます。

    ②こちらに契約前の説明義務があったのでしょうか?
     ※契約書はありません。データを譲渡するとは一言も言っていません。

    →特段説明義務はないと思われます。

    ③私は「データの提出を違法に拒否した」ことより損害賠償請求されますか?

    →契約上データの引き渡しが含まれていないのであれば、ホームページのデータを提供しなかったとしても損害賠償請求の対象にはならないと考えられます。

  • 相談者 679540さん

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    ありがとうございます。
    少し気持ちが軽くなりました。

    最後にもう一点だけ、質問させてください。

    相手は「自分の著作物である」と理不尽な主張をするかもしれません。
    仮にそれが裁判で認められた場合、

    ・ホームページ制作の業務委託契約で、データ譲渡までは契約に含まれない場合は、発注者に著作権があっても引き渡す必要はないのでしょか?

    ホームページの著作権については法文で明記されておらず、判例も少ないので、私の著作権性が認められるのかが少し心配です。

    お手数をお掛けいたしますが、宜しくお願いいたします。

  • 松尾 裕介 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    ホームページのデータについて、先方に著作権があると判断されれば、先方の著作物二なる以上、データを引き渡す必要があると考えられます。

  • 相談者 679540さん

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    ご回答、ありがとうございます。最後の質問といっておきながら申し訳ございませんが、ご意見をお聞かせいただければ幸いです。

    このようなケースで制作者側の著作物性が否定されることはあるのでしょうか?

    ホームページに掲載したい文章、写真などはクライアントにご提出頂きましたが、それだけでクライアントがホームページのデータの著作者ということにはならないと考えます。こちらで作ったテンプレートを元に制作しておりますし、デザインに関しても制作者の裁量でおこなっているので、クライアントが創作したとは思えないからです。

    このようなケースで、制作者側の著作物性が否定されるのであれば、クライアントの著作物性も否定されるのではないのでしょうか?(双方に著作権が存在しない)

    最悪、デザインデータだけであれば譲渡してしまってもかまわないのですが(不本意ですが)、テンプレートやシステムの部分に競合優位性となる部分が含まれており、著作権を留保して使いまわすことで価格を抑えたサービスを提供しておりますので、「移転先でも同様の掲載ができることは当然である」というクライアントの主張は受け入れられません。

    裁判になった場合、どちらの主張が認められると思われますか?

  • 松尾 裕介 弁護士

    注力分野
    企業法務・顧問弁護士
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    詳細に検討したわけでございませんので、裁判になった場合には、主張立証や裁判官の判断になりますのでなんともいえませんが、「思想又は感情を創作的に表現したもの」ではなく、いずれも著作権が認められないのではないかと思われます。

    データについては、当初申していますように、特段先方に渡す法的義務はないと考えられます。

  • 相談者 679540さん

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    ご回答ありがとうございます。
    おかげですっきりいたしました。

    データ譲渡については、説明責任はない。渡す必要もない。
    双方に著作権が認められないのであれば、単なる「業務委託契約上のトラブル」と考えてよろしいのですね。

    であれば、もし裁判を起こされたら、著作物であることを主張するより「データの引き渡しまでは契約に含まれていません」と主張したいと思います。

    ※私の勘違いがあればご指摘をお願いします。

    初めて弁護士ドットコムを利用させていただきましたが、大変ご親切に対応いただきありがとうございました。

この投稿は、2018年07月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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