弊社デザインデータを用いた下請けの独断販売に対し制裁を加えることは可能でしょうか?

デザイン業を行っています。おもにプリントTシャツのデザインが主な業務です。
小売店Aが受注したオリジナルデザインTシャツの要望に対し弊社Bがデザインし
データ作成を行いプリント工場CへBよりプリントの発注をおこなっておりました。
先月、弊社は多大な損失が発生してしまい事業存続が難しい出来事が起こってしまいました。
その点についてA・C双方弊社の状況は理解しています。
これまでは実際にメーカーよりウェアを弊社Bが仕入れたり、一度作ったデザインTシャツの追加対応、も行ってきましたが損失補てん策として事業を縮小し仕入れなどを直接Aに行って頂き、私どもBは新規デザインと制作する工場の手配に集中する形に事業繊遷移いたしました。それゆえにこれまでの発注ルートのあり方を変え、Aは発注をBに流し、Bはその要望に応えられるCへAに変わり用命する方法で対応することと成りました。
Bを経由する所以としては
・追加制作依頼などに対し、データを使用する許諾の意思をCに対し伝達するため
・新規依頼に対しデータとともにCへ依頼するほうがスムーズ
・これらオペレーションを代行する代わりに新規デザイン料金設定を手間を加味した金額としていただくため
でした。
ところが、Aは弊社に断ることなくCへ直接、過去弊社が使用していたデータを用いる制作を依頼し、Cもその用命に対し応需している実態が発覚しました。

同じものづくりをおこなう立場として特にCについては強い制裁を加えたいと考えております。
この場合、著作権侵害またはその他侵害の罪を訴えることは可能でしょうか?
もし可能であれば、その賠償金など弊社が得るべき損害に対する補償はどれくらいが相応なのでしょうか?
何卒、宜しくお願いします。
2016年08月23日 22時12分

みんなの回答

高橋 建嗣
高橋 建嗣 弁護士
企業法務・顧問弁護士に注力する弁護士
ありがとう
デザインTシャツの内容が、著作権で保護されるような内容であれば、著作権侵害は発生していると思われます。著作権で保護されるような内容かどうかは現物を弁護士に見せて判断してもらってください。
損害賠償の額は、Cが著作権侵害をすることによって得た利益、もしくは貴社が仕事を受注していたなら得ることが出来た利益になると思われます。

2016年08月23日 23時05分

甲本 晃啓
甲本 晃啓 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 東京都9 企業法務・顧問弁護士に注力する弁護士
ベストアンサー
ありがとう
刑事については著作権侵害に関する罪にあたる可能性がありますが、民事で賠償を求めるならば、とりあえず検討から外します。以下は民事について述べます。

まず、損害賠償請求ができるのは、デザインに関する著作権をご相談者様(B)が保持している場合です。デザインの著作権を譲渡する契約になっていれば文句は言えません。

複製権侵害にあたる場合には、直接の複製権侵害をした者であるCに対して、損害賠償請求が可能だと思います。Aも、共同不法行為者として請求相手に加えることができると思います。

請求額については、著作権法の損害推定条文が使えるでしょう。条文を示します。 
(なお、 ・・・ は中略を示します。)

==============
著作権法第114条1項 
著作権者・・・が故意又は過失により自己の著作権・・・を侵害した者に対しその侵害により自己が受けた損害の賠償を請求する場合において、その者がその侵害の行為によつて作成された物を譲渡し・・・たときは、その譲渡した物の数量・・・(以下この項において「譲渡等数量」という。)に、著作権者等がその侵害の行為がなければ販売することができた物・・・の単位数量当たりの利益の額を乗じて得た額を、著作権者等の当該物に係る販売その他の行為を行う能力に応じた額を超えない限度において、著作権者等が受けた損害の額とすることができる。ただし、譲渡等数量の全部又は一部に相当する数量を著作権者等が販売することができないとする事情があるときは、当該事情に相当する数量に応じた額を控除するものとする。
==============


つまり、従来「Aに対してTシャツを販売した場合の1枚あたりの利益」×「デザインを無断複製されたTシャツの数量(譲渡等数量)」が損害額だと推定されます。なお、「著作権者等の当該物に係る販売その他の行為を行う能力に応じた額を超えない限度」という縛りや、「ただし書き」部分については、本件では適用がないと考えられます。

たとえば、1枚あたりの利益が1,000円で、500枚複製販売された場合には、
1,000 × 500 = 500,000円
が損害額と推定されます。

このような形で損害賠償を請求できると思われます。

2016年08月23日 23時18分

この投稿は、2016年08月23日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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