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参照元に許可をとらないキュレーションサービスは著作権侵害となるか

「NAVER まとめ」や「Gunosy」、「SmartNews」といったキュレーションサービス
について、お尋ねします。
(「キュレーション」とは、Webサイト上などでの公開情報を収集し、分類化して
 参照先のWebサイトの全部または一部を自社のサイト上で公開すること、とします。)

現在、特定分野のキュレーションサービスを提供することを検討しています。

参照元のサイトに許可をとらずに、キュレーションサービスとして他の一部の
記事や画像を自社のサービスサイト内で紹介することは、すべて著作権の侵害
になりえると言えますでしょうか。

また全文をそのまま転載するのではなく、一部を引用の形で紹介した場合、
どの範囲ならば「著作権侵害にあたらない」といえますでしょうか。

許可を得ずに引用して、参照元のサイトから削除の依頼があった場合は削除
いたしますが、突然、参照元のサイトの運営事業者から著作権侵害で訴えら
れるといったことは避けたいのですが、そのようなリスクを避けるには、
どのような掲載基準を考えたらよいか、アドバイスをいただけますでしょうか。

例)PR情報等で、発信者側が情報を拡散することを意図している場合は、
  そのまま転載しても問題はないと思います。

よろしくお願いいたします。
legalmindさん
2014年08月05日 11時49分

みんなの回答

今井 俊裕
今井 俊裕 弁護士
ありがとう
リンクを貼るのではなく,文章の掲載となれば著作権処理が必要です。引用が考えられるところですが,引用の目的として批評や研究等の正当な目的といえるのか,と言う要件について,あなたのご質問の意図からすれば満たさない可能性があり得ます。それ以外に主従や区分明確等の要件もありますが,最も問題は引用の意図と思われます。
仮に商業広告ベースであり頒布が意図されていると見受けられる文書でも,それを無断で複製,公衆送信してよいことにはなりません。

2014年08月05日 11時54分

大熊 裕司
大熊 裕司 弁護士
企業法務・顧問弁護士に注力する弁護士
ありがとう
URLのリンクを貼るだけであれば、著作物を直接的に複製しているわけではないので特に問題はありません。
公表された著作物であれば引用が認められる場合がありますが、引用の抗弁が認められるには「公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。 」(32条1項)とされており、また最高裁のパロディモンタージュ事件(昭和55年3月28日判決)において、「引用して利用する側の著作物と、引用されて利用される側の著作物とを明瞭に区別して認識することができ(①明瞭区別性)、かつ、右両著作物間に前者が主、後者が従の関係があることを要する。(②主従関係)」が成立していることが必要だとされています。また、著作権法48条1項により、著作物を引用する場合は「その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。 」とされておりますので、出所の表示をする必要があります。
明瞭区別性については、文章であれば括弧で囲むなどの方法があります。主従関係については、最終的には、侵害で訴えられた時に事案ごとに裁判所で判断をすることになります。単純に分量だけで、主従関係の判断はできませんが、最低限でも引用して利用する側の著作物が過半数以上でなければ難しいと一般的には言われています。写真や絵画について、丸ごと1枚を複製した場合は、引用の抗弁が認められるのは厳しいと思います。また写真が、芸能人の写真の場合はパブリシティ権侵害に問われる可能性もあります。一般の個人の肖像を無許可で載せた場合は肖像権侵害やプライバシー権侵害に問われる可能性もあると思いますので、十分にご注意ください。

2014年08月05日 14時40分

この投稿は、2014年08月05日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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