歯科医師免許なしで、歯科クリニックの事業継承は可能でしょうか・・・?

歯科クリニックの事業継承についてです。

父は歯科医で、30年以上クリニックを経営し、従業員10名に満たない小さなテナントながら、
地元の方からの支持と、父の人柄、技術のおかげで、
長年経営がうまく行っていました。

しかし、祖の父も65歳になり、身体にも負担がかかるので、
事業継承を考えています。

しかし、僕自身はアメリカでMBAで学んでいる中途で、
医師免許は持っておりません。

この場合、もし実子である僕が経営者として事業継承するには、
僕が歯科医師免許を取得するしかないのでしょうか?

もし、
歯科医師免許を取得することなくクリニックの経営者となる方法があれば、
教えていただきたいと思います。

(父は、知り合いの、歯科医師免許を持っている女性と僕が見合い結婚し、
その嫁を経営者として迎え入れれば万々歳だと言っていますが、
事業継承のために結婚するのはさすがに抵抗感があります。)

よろしくおねがいします。
2015年08月20日 06時35分

みんなの回答

川添 圭
川添 圭 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 大阪府3
弁護士が同意2
ありがとう
お父さんが個人経営の診療所を経営され,開設者及び管理者がお父さんである場合を前提に回答しますが,歯科医師でない者が歯科診療所を事業承継するためには,まず前提として,開設する地域の保健所へ開設許可申請が必要となり(医療法7条1項),その際には,歯科医師資格を有する者を管理者としなければならないことになります(医療法10条1項)。なお,保健所の見解では,管理者たる歯科医師は常勤でなければならないと指導しているようです。

お父さんが歯科医師の女性との結婚という話をされたのは,歯科医師が歯科診療所を開設する場合は単に届出で足りる(医療法8条)のと比べ,非医師による診療所の開設は許可制のハードルがあるためと思われます。
また,事業承継においては法人化(医療法人)も視野に入ってきますが,その場合,理事長は医師または歯科医師でなければならないため(医療法46条の3第1項),今回のご希望を満たすことが難しいかもしれません。

上記のとおり,非医師でも事業承継により診療所を経営することは不可能ではありませんが,どのような形での経営形態をご希望であるのかを踏まえ,保健所への事前相談なども含めて検討する必要があるものと思料しますので,クリニック関連の手続に強い弁護士や行政書士などと相談・連携して進める必要があると思います。

2015年08月20日 08時21分

相談者
川添先生、解答、ありがとうございます。
大変、勉強になります。
追加で質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?

もし、自分が経営者となり、管理者に現在働いている
スタッフの一人である歯科医の方に管理者となってもらう、という形でも事業継承は出来る、ということでしょうか?

また、もし自分が歯科医師免許を持っている女性と結婚し、その女性に管理者となってもらったとしても、その後、離婚することになったら、やっぱりその女性がクリニックを全て取り分とすることになるのでしょうか?

2015年08月20日 09時00分

川添 圭
川添 圭 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 大阪府3
弁護士が同意1
ベストアンサー
ありがとう
法律上,非医師による診療所開設許可の申請は設置基準を満たせば許可しなければならないとされていますが(医療法7条4項),営利目的の場合は開設許可を出さないこともできるとされており(同条6項),広範な裁量が認められます。よって,非医師かつ個人による診療所の開設の場合,保健所への事前相談を重ねて慎重に進める必要があると思います。

仮に歯科医師の方と婚姻して診療所の経営を引き継いでもらった後,離婚することになった場合,診療所の資産がどうなるのかについては,お父さんが事業承継に際してどのような形を採るのか(所有権は残したまま賃貸借や使用貸借とするのか,譲渡や贈与をするのかなど)によっても変わってきます。夫婦の共同経営とすれば夫婦共有財産として財産分与の対象にすることもできるかもしれませんが,場合によって婚姻前に夫婦財産契約の締結を検討しなければならないかもしれません。

2015年08月20日 09時08分

相談者
回答、ありがとうございました。
続けて質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?

広範な裁量がある、とのことでしたが、
保健所との手続きのところで気を付けるべき点や
主張するべきところなどありますか?

また、婚姻前の夫婦財産契約についても、
より詳しく教えていただければ幸いです。

2015年08月22日 01時41分

この投稿は、2015年08月20日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

この相談に近い法律相談

  • 不妊治療:自由に診療を受ける権利に損害

    今年初めまで、3年間不妊治療専門医の施設でパート看護師をしていました。同時に私もなかなか赤ちゃんを授からず、別の施設に通院する時間もないため、勤務先の専門医に、血液検査や問診などでアドバイスを受けていました。カルテを作成し検査や投薬は患者さんと同じ扱いで、スタッフ優遇なしの正規料金をきちんと支払いしていました。 ...

  • 医者の守秘義務について

    先日、私の会社のビルにある、私の会社が関与しているクリニックに(当社の名称を冠に掲げているクリニックです)診察を受けに行きました。私は慢性の緊張性頭痛の持ち主で、その日は寒く雨が降っていたため特に頭痛がひどかったので、リボトリールをいつもより多めに飲みました。4錠くらいです。それでも処方の範囲内です。クリニック...

  • 大学病院と市中のクリニックの違い

    大学病院の医師で、非常勤かバイトで、市中のクリニックにて、診察・治療などの医療行為をおこなうことがありますが、 その逆(市中のクリニックの医師が、非常勤やバイトで大学病院や総合病院で医療行為をおこなうことも)あります。 同じ医師が、なにかトラブルがあった際、判例なんかででてくる”現在の医療治療水準に照らして・・...

  • 廃業する矯正歯科から転院先の矯正歯科が廃業すると言われ、相手都合で解約となった場合の清算金について

    現在、矯正歯科クリニックに通院しています。 治療開始は4年前、当初の見積もりの治療期間は2年間でした。 2016年の7月頃、通院している矯正歯科クリニックの先生が廃業されることになり、 通院先からほど近い別の矯正歯科クリニックに転院することとなっていました。 廃業までの流れですが、 1.2016年8月いっぱいは現在...

  • 生保受給者69歳女性(入院中)の独立に際して

    69歳女性、精神疾患(うつ)に起因して只今入院中です。医者の診断では障害者認定を受ける程ではなく直ぐにでも退院してかまわないと言われています。市役所からは生保の補助範囲内で不動産で探すようアドバイスを受けたので多数の不動産屋に行きましたが、高齢及び精神疾患から入居審査が認められるケースは皆無でした。このサイトでの...

法律相談を検索する

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

企業法務・顧問弁護士に注力する弁護士

法律相談を検索する

新しく相談する無料

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

企業法務のニュース

  1. 「美人銭湯絵師」勝海麻衣さんにパクリ疑惑、...
  2. 「カメ止め」パクリ騒動で相次いだ「検証記事...
  3. 「カワウソ10匹」タイから持ち出そうとした日...
  4. 「盲導犬を蹴った」「虐待だ!」動画を拡散、...
  5. 世界的に注目される「デジタルアーカイブ」推...
  6. 「恋ダンス」削除手続き、レコード会社が開始...
  7. 日本人の出入国管理に「顔認証」システム本格...

活躍中の弁護士ランキング

企業法務・顧問弁護士の分野

ピックアップ弁護士

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。