建築改修工事の設計図書の著作権について

公開日: 相談日:2014年06月08日
  • 1弁護士
  • 3回答

A建築設計事務所をしているものですが、某事務所の改修工事の実施設計を依頼され、現況調査報告書、改修工事建築図、改修電気設備図、改修機械設備図、工事費積算書、積算根拠資料、改修工事コスト比較書の成果図書一式を提出しました。ある日某事務所より今回の改修工事の延期通知が届きまして、それから4ヶ月ぐらいがたって、地元施工業者より改修工事の見積業務の依頼があり改修図を見たところB設計事務所のタイトルがはいった図面で、当事務所の作成した内容の複製であることがわかりました(改変、追記多少有り)改修計画の内容、設備図の丸写し、工事費見積項目数量の複写などなどの証拠は確認できました(第三者の建築士確認済み)この場合、著作権侵害、無断譲渡、無断使用の主張はできますか。
契約はしていません工事監理業務がまだ着工していないので、実施設計業務の支払いは受けていますが、B設計事務所が著作権の譲渡の交渉はありませんでした、無断で某事務所が当事務所の作成した設計図書を渡したと言うことですが、今回実施設計分の支払いを受けたお金を某事務所に返還して、B設計事務所を訴えることはできないでしょうか。

258234さんの相談

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    建築設計図も創作的に表現されたものであれば、著作物として著作権法上の保護を受けます。
    したがって、B事務所が作成した図面が貴事務所の作成した図面の複製(著作権法21条)または翻案(著作権法27条)といえれば、損害賠償等を請求することができます。

    ただ、このような場合、B事務所は、貴事務所の図面を無断で使用したことを認めないのが通常です。
    そのため、B事務所が作成した図面が貴事務所の作成した図面の複製(著作権法21条)または翻案(著作権法27条)を、提訴する側である貴事務所が証明することは容易ではありません。
    また、特に改修工事の場合、新たに建物を建築する場合と異なり、物理的な制約がありますから、どこまでが創作的な表現といえるかも争いになる可能性があります。

    いずれにしても著作権法に詳しい弁護士に直接相談してみることをお勧めします。

  • 相談者 258234さん

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    丁寧な回答ありがとうございました。B設計事務所は建築士としてのプライドがないと考えますが、改修設計期間7.5ヶ月ぐらいの期間をかけて作成しましたが、発注者の某事務所には、著作物の無断譲渡を主張できないでしょうか。

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    上述のとおり、①貴事務所の図面が著作物といえるか、②B事務所の設計図が貴事務所の設計図の複製または翻案といえれば、著作権に基づく損害賠償請求、差止め請求等が可能です。

    そもそも所有物は、自由に譲渡できますから、所有者が著作物を著作者に無断で譲渡したとしても、その行為にはなんら違法性はありません。
    あくまでも、所有権と著作権は別物なのです。

  • 相談者 258234さん

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    丁寧な回答ありがとうございました。発注者の某事務所に支払いを受けた金額を返還して、納品した成果図書一式をもどしてもらってたら、契約を交わしていないので、この場合複製したB設計事務所に著作権の侵害、設計図書の使用禁止を主張できますか。又他に双方に申し立てできることはできないでしょうか、ご指導お願いいたします。

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    ご質問の趣旨が分かりかねますが、金銭のやり取りに著作権の譲渡代金が含まれていなければ、上述のとおり、①貴事務所の図面が著作物といえるか、②B事務所の設計図が貴事務所の設計図の複製または翻案といえれば、著作権に基づく損害賠償請求、差止め請求等が可能です。

この投稿は、2014年06月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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