公開日:

建築設計業務委託契約の解除について

2013年03月21日
建築設計事務所自営者です。
平成24年3月に鉄骨3階建ての集会所設計のご依頼を頂き、数回の打合せ、プラン変更を繰り返し、同年7月に業務委託契約を締結いたしました。締結時に着手金として120万円を受領し、実施設計に取りかかる段になって2階建てに変更する旨お申し出がありましたので再度プラン変更し計画図を提出いたしました。
その後、施主側の都合で実施設計に着手するのを暫く待ってくれとのお申し出により作業を止めてお返事を待っておりましたが(GOサインが出た場合すぐに実施設計に着手できるよう新規の仕事依頼を数件断って)、平成25年2月になって、施主側理由により契約の解除を申し出られました。その際、それまでにかかった費用を精算したいとの事で、清算書(案)を持参したところ(着手金の120万円を超える金額)、高額な為支払えない旨のお話がありました(提出した図面はペーパー数枚であるため)。
当方としては「日本建築士会連合会」発行の「建築士事務所の解説者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準と開設」にならい基準日額を算定し、かかった日数から算出した金額を提示しております。

質問1・この場合「着手金」に関しては返還の義務がありますでしょうか?
質問2・契約締結~解除のお申し出までの間の待機費用、新規の仕事を断ったために想定された売り上げが入らなかったことへの補償は請求できますでしょうか?(精算案にはこれらは含まずにご提示しています)

以上、ご理解しがたい内容かと存じますが、専門家のご意見をご教示頂けますと幸いです。
相談者(169614)の相談

みんなの回答

郡司 宏
郡司 宏 弁護士
ありがとう
「着手金」に関しては返還の義務がないと解します。詳しくは業務委託契約書に記載があるのではないですか。
契約締結~解除のお申し出までの間の待機費用、新規の仕事を断ったために想定された売り上げの補償は請求できないと解します。相手方が予測していませんし、あなたは相手方に知らせていません。これも業務委託契約書に記載がありませんか。
 大変に不誠実なクライアントですね。同情しますが、このようなことが起こりうるとしての契約ができればよいのですが。

2013年03月21日 14時27分

相談者(169614)
郡司 宏弁護士様 早速のご教示有難う御座います。
契約書の中には解約の条項はないのですが、契約と同時に施主にお渡しした「重要事項説明書」の中に「契約の解除に関する事項」欄があり、「建築主は正等と認められる事由があるときに限り、建築士事務所が本業務を完了する前において、書面をもって通知して、本件業務について契約の解除をすることができます。かかる場合において本件業務に関する成果品及びその対価の取り扱いについては、出来高払いを基本として協議の上定めるものとします。」とあります。
先の質問で書きました清算書(案)によるところの金額は請求できるものなのでしょうか?(当方としては着手金との差額のみ請求と考えておりますが)
この清算書(案)は、これまでに要した作業日数に標準日額を掛け、算出した金額及びそれにかかる経費として10%を加算したものです。
再度の質問で失礼かと存じますが、ご教示の程よろしくお願いいたします。

2013年03月21日 15時30分

郡司 宏
郡司 宏 弁護士
ありがとう
確かに民法第六百四十一条では、請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。とありますので、あなたのいう損害は、賠償できるように思います。ただ、着手金の授受があるので、その意味がどうかと思っています。あなたが請求すると、相手方は、それでは出来高払いで精算しましょうとなって、出来高を証明できますか。むしろ着手金は、解約されたときの損害賠償の予定である、との趣旨で授受されたと解釈して、この分だけでも確保した方がよいのではないですか。そのようにも思っています。契約書に解約の規定がないのは、不備だったですね。

2013年03月21日 17時17分

相談者(169614)
郡司 宏弁護士様 再度のご教示有難う御座います。

着手金の返還義務がないと解された件、施主側に伝え解決にむかえるよう誠意を持って話し合いたいと思います。

2013年03月21日 17時35分

郡司 宏
郡司 宏 弁護士
ありがとう
どうも疑問なのですが、「重要事項説明書」に「契約の解除に関する事項」欄があって、契約書にないということが不思議です。度重要事項説明書の記載だけでは契約になりません。いちどいちどその契約書と重要事項説明書を見せて欲しいと思うのですが、送付してもらえればありがたいのですが、このコラムはそこまですることは許されてないと思いますので残念です。問題を小さくして早く解決する方が本件では大切ではないかと思います。相手方が不誠実な人なので、いつまでも関わりあっては損だと思うのからです。頑張ってください。

2013年03月22日 06時19分

相談者(169614)
郡司 宏弁護士様 ご教示有難う御座います。

設計業務委託契約書には
「協議事項」として「甲及び乙は、上記内容について必要と認められる場合及びこの契約に定められていない事項、またはこの契約に疑問が生じた場合は、甲及び乙は誠意をもって協議の上これを決定する。」とあります。
契約書に解約事項が無いのでこの条項に該当するものと考えております。
この場合も先般ご教示いただいたように、「着手金」の返還義務は無いものと考えて宜しいのでしょうか?
それとも「着手金」自体が成果品の対価の一部(先払い金?)とみなされ、出来高精算の対象になるものなのでしょうか?
再三の質問で恐縮ですが、ご教示の程宜しくお願いします。

2013年03月22日 13時22分

この投稿は、2013年03月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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