袋地の通行権に関しての相談です。

約35年前、土地の所有者(以下、A氏)から話が来て土地の一部(袋地)を購入し家を建てました。購入の際の条件は公道と袋地の間のA氏の一部土地(3m幅)を通行できるとの内容です。
今年に入りA氏が自身の住居の建て替えを始め、私どもの駐車場前まで家が建つようで、今後車の出入りはできない可能性があるとの連絡がありました。相談は、
①我々は車を含めた通行の権利を主張できるのか。
②その際、元々A氏の分筆された土地を買っており通行料を支払う義務はない?
③家が建った後に3m幅が例えば1.5mしかない、となった際にA氏にどのような請求ができるのか?
以上に関し相談させて頂きたくお願いします。
2018年03月24日 09時48分

みんなの回答

池田 毅
池田 毅 弁護士
不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
> 条件は公道と袋地の間のA氏の一部土地(3m幅)を通行できるとの内容です。

このような約束・合意ができていたいのであれば、それに基づいて(有償、無償かも含め)従前通り使用できます。A氏が一方的にその約束を反故にすることはできません。
問題は、そのような合意をしていないとA氏が主張したときに、合意があったと証明できる合意書などの証拠があるかどうかです。

2018年03月24日 10時52分

山村 邦夫
山村 邦夫 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 宮城県2 不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
> ①我々は車を含めた通行の権利を主張できるのか。

状況により車の通行を含めた囲繞地通行権を主張できます。

> ②その際、元々A氏の分筆された土地を買っており通行料を支払う義務はない?

本来有償ですので、支払い義務があるのが原則です。
土地購入の際の条件において、通行料がどのように合意されたかされなかったかによって異なります。

> ③家が建った後に3m幅が例えば1.5mしかない、となった際にA氏にどのような請求ができるのか?

囲繞地通行権に基づく妨害排除請求が考えられます。
要するに、車の通行まで通行権に含まれるとしたならば、その通行を妨害するような形で家を建てるなという要求ですな。

2018年03月24日 10時56分

相談者
ご回答、ありがとうございます。
もう少し教えて下さい。
・車の通行はどういった状況てあれば主張できるものでしょうか?
・分筆された袋地を囲繞地の所有者から購入した場合、通行料を払わなくてもよい、と聞いたことがありますがそのような規則はないのでしょうか?
宜しくお願い致します。

2018年03月24日 22時11分

山村 邦夫
山村 邦夫 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 宮城県2 不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
> 車の通行はどういった状況てあれば主張できるものでしょうか?

車両で通行する必要性が有ること、周辺の土地事情から車両による通行が通常であること、他の土地の所有者に不利益をあまり与えないこと、を勘案して決まります。

> 分筆された袋地を囲繞地の所有者から購入した場合、通行料を払わなくてもよい、と聞いたことがありますがそのような規則はないのでしょうか?

ありません。
他の土地に囲繞地通行権が発生しないだけです。

2018年03月25日 11時23分

相談者
ご回答ありがとうございます。非常に参考になりました。
最後に、民法第213条の内容に関し可能であれば教えて下さい。213条に、分割によって公道に通じない土地が生じた時は、その土地の所有者は、公道に至るため、他の分割者の所有地のみを通行することができる。この場合においては、償金を支払うことを要しない。とあるかと思いますが、これは何を意味しているのでしょうか?
度々申し訳ありません、宜しくお願い致します。

2018年03月25日 16時15分

山村 邦夫
山村 邦夫 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 宮城県2 不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
> この場合においては、償金を支払うことを要しない。とあるかと思いますが、これは何を意味しているのでしょうか?

ご指摘のとおりです。
私はこの規定を完全に失念しておりました。
また、条文を確認しなかったミスであります。
この規定により、無償で通行をすることができます。


> > ②その際、元々A氏の分筆された土地を買っており通行料を支払う義務はない?
>
> 本来有償ですので、支払い義務があるのが原則です。
>
> 土地購入の際の条件において、通行料がどのように合意されたかされなかったかによって異なります。
> > 分筆された袋地を囲繞地の所有者から購入した場合、通行料を払わなくてもよい、と聞いたことがありますがそのような規則はないのでしょうか?
>
> ありません。
> 他の土地に囲繞地通行権が発生しないだけです。

これら助言は完全な誤りであり、深くお詫び申しあげます。


> ご回答ありがとうございます。非常に参考になりました。

今回の私の回答は全く感謝にも参考にも値しません。
今後、誤った回答をしないように自戒して参ります。
申し訳ありませんでした。



2018年03月26日 10時01分

相談者
ご回答、ありがとうございます。
度々で申し訳ありませんが教えて下さい。
無償通行の対象となれば、車の通行も無償の対象になりますでしょうか?
車となるとある程度の幅を要するので、土地所有者の不利益に該当する可能性が生じて、通行を主張できない可能性はありますでしょうか?
度々申し訳ありません、宜しくお願い致します。

2018年03月26日 12時44分

山村 邦夫
山村 邦夫 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 宮城県2 不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
> 無償通行の対象となれば、車の通行も無償の対象になりますでしょうか?

この点については、解釈が分かれる可能性があります。

分筆のとき(約35年前)の時点で、車の通行までできるという前提で分筆されていたのであれば、そのとおりだと思います。

逆に、当時は歩行だけであり、車の通行までは当然には認められていなかったというのであれば、無償というわけにはいかないと思われます。

というのも、私が失念していた「償金を支払うことを要しない」との規定の趣旨は、袋地を生じるような土地分割をした譲渡人は、袋地を生じることを前提に譲渡したはずだから、譲渡代金のなかに通行料も含まれているという点にあります。

この趣旨からすると、分筆時に想定されていた範囲であれば、譲渡人は無償通行を甘受すべきですが、その後の社会状況の変化によって、車での通行権が認められるという場合においてまで、無償を甘受すべきとはならないのではないかともいえるのです。

このように、35年前どのような経緯で袋地を購入し、そして今現在車で通行する必要性や相当性がどの程度あるかによって、結論が異なるのではないかと思われます。

2018年03月27日 10時44分

相談者
分かりやすいご回答、ありがとうございます。
最後に教えて下さい。
この土地で過去(30年前)に隣人から、車の通行をさせない為に障害物を置かれたことがあります。
その時は裁判所から仮処分決定が出されて、我々が通路として使用通行することを妨害してはならない、とされ障害物の撤去命令が出され現在に至っています。(本訴はお互いしてません)
そのような状況で車が出入り出来ない状況になった場合、30年前とはいえ、まだ仮処分決定は有効なのでしょうか?もしくは、時間が経ち過ぎて時効でしょうか?

宜しくお願い致します。

2018年03月27日 22時20分

山村 邦夫
山村 邦夫 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 宮城県2 不動産・建築に注力する弁護士
ベストアンサー
ありがとう
> その時は裁判所から仮処分決定が出されて、我々が通路として使用通行することを妨害してはならない、とされ障害物の撤去命令が出され現在に至っています

これは、仮処分とはいえ、裁判所がそのように判断したことはとても重要で、車両の通行を含む通行権が当時からあることを裏付けるものといえます。

また、仮処分は、本訴で敗訴するか、保全異議の申立により取り消されるかするまで、有効ですから、現在でも有効といえます。
ですから、以前の仮処分命令を根拠に、車での通行を認めるように隣人に要求してもいいと思われます。

2018年03月28日 15時40分

相談者
非常に参考となるご回答ありがとうございます。
また、度々のご回答、本当にありがとうございました。

2018年03月28日 18時25分

この投稿は、2018年03月24日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

この相談に近い法律相談

  • 通路の境界に関する権利について教えて下さい。

    7年前に新築住宅を購入しました。その家は当宅私道43条第1項ただし書き許可申請道路に面していて、出入りは市道に面して100年近く建っているお宅の私道を協定書を交わし利用させて頂いてます。その通路は袋小路になっていて戦後位から元々当時は協定書は交わしてないが通路として使われていました。持ち主が変わり、一番奥の家も昨年新...

  • 民法235条の他人の宅地とは2軒先~も含まれますか?

    隣地境界線より1m未満に建っているマンションの窓から、 お隣ではなく2軒先、3軒先・・の家が丸見えの場合もあると思います。 235条の言う他人の宅地とは 本当のお隣さん(1軒先)の宅地だけの事なのでしょうか? または2軒先3軒先・・の宅地も含まれますか?

  • 他人名義の土地に家を建てるには

    100坪ほどの土地があり、その土地には築40年の家が2つ建っています。いずれも空き家状態です。 土地の名義はA、B、C、と3名、建物の名義は一つはA、Bもう一つはC、Dと4名です。すべて親戚関係にあたります。 しかし、仲違いでA以外はすべて県外へ出て行き、結局残ったAが土地、建物の固定資産税を20年以上払い続けていました。A自身も...

  • 工事に伴うトラブル

    高台に50年以上前に1筆の土地を分筆して3分筆し、A、B、Cの3軒の宅地が存在しています。 A(9割)、B(1割)所有の敷地に設けられた通路(2m幅)を通行しなければA,B,Cは宅地へ入る事はできません。 去年の8月にAが家を改築しました。その際、通路の安全措置(敷鉄板を敷くなど)を講じる事もなく、ラフター、レッカーなどの大型重機が何度も...

  • 袋小路の土地の利用について

    A地があって、A地の隣にB地がありますが、B地は袋小路の土地です。 最近になりB地居住者が道路にでるために、A地を勝手に通って、A地の下水の管をB地に勝手に延長して使っていました。それもかなりの年数。 ただ、この下水のつなげ方が不正だと役所の指摘からB地所有者は別の所有者から土地を勝手、下水を引きなおしました。 A地...

法律相談を検索する

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

不動産・建築に注力する弁護士

法律相談を検索する

新しく相談する無料

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

不動産・建築のニュース

  1. 女子寮あるある!?「男子禁制」なのに彼氏を招...
  2. 深夜に大音量の音楽をかける「爆音おばちゃん...
  3. マンション上階は「パン屋」、生地を叩く音や...
  4. 寂しい一人暮らしOL、「小動物」飼育で気を紛...
  5. 退去時に求められた「修繕費5万円」耐用年数...
  6. 東京弁護士会「動物愛護法入門」出版「殺処分...
  7. 脱原発テント「撤去しない」撤去命令確定受け...

活躍中の弁護士ランキング

不動産・建築の分野

ピックアップ弁護士

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。