囲繞地通行権について

現在、祖母より旗竿地を遺贈してもらうか否か迷っています。詳細としては、接道が1路面(旗の芯部分は幅90cm奥行き14m)のみであり、それ以外は全て他人の土地と接しており建物を建築する場合、建築基準法の2m接道が満たせない土地です。車の乗り入れ等も難しく遺贈を受ける価値があるか否か迷っておりました。
囲にょう地通行権を行使し建築基準法を満たし建物を再建築することは可能でしょうか?また、囲にょう地通行権は行使したい側の絶対的権利を認められているのでしょうか?(もちろん償金支払義務はでるでしょうが。)もし行使できるのであれば具体的に内容証明等で相手に通知するのでしょうか?
2014年09月03日 16時08分

みんなの回答

弁護士A
ありがとう
正確な回答は困難です。図面を準備しその地域の規制などを知る地元の弁護士などに相談されるのが一番です。
ただし、通常、囲繞地通行権があるだけでは、建築基準法上の接道義務は満たしません。

2014年09月03日 17時32分

岡田 健一
岡田 健一 弁護士
ありがとう
ご相談の事例と同様の例で最高裁の判例があります。

最高裁平成11年7月13日判決は、公道と1.45メートルの幅員でしか接道していない土地の所有者が、建築基準法の接道要件である2メートルの幅員ができるよう、0.55メートルの幅員の囲繞地通行権を主張した事案で、「単に特定の土地が接道要件を満たさないとの一事をもって、同土地の所有者のために隣接する他の土地につき接道要件を満たすべき内容の囲繞地通行権が当然に認められると解することはできない」と判示しております。

同最高裁判決は、囲繞地通行権の趣旨を「特定の土地がその利用に関する往来通行につき必要不可欠な公路に至る通路を欠き袋地に当たる場合に、囲繞地の所有者に対して袋地所有者が囲繞地を通行することを一定の範囲で受忍すべき義務を課し、これによって、袋地の効用を全うさせようとするもの」として、往来通行の可否のみを、当該土地に関する諸事情を考慮して判断する考えを示しているものと考えられています。

そのため、残念ながら現状90センチメートルの幅員で公道に接道し、前主が現状で公道との往来通行が可能となっているのであれば、当該土地は、囲繞地通行権の行使の前提となる「他の土地に囲まれて公道に通じない土地」には当たらないと思われます。

2014年09月03日 17時33分

相談者
岡田弁護士様
大変詳細なご説明をいただきありがとうございます。
判例も大変参考になりました。
詳細をいえば、元々一筆の土地を縦に二分し兄弟で使用しており、奥が祖母の家、接道地が弟の土地として使用していたようです。通路は昔の人ですから建築に関する接道の関係も知らないし、歩ける90センチの通路で十分だと思ったのだと思います。
その分筆後、弟が破産し土地と家屋を取られ、現在は他人が住む状況です。
結論から言うと結局なにも使えない土地のようですね。
遺贈はせず、幸い祖母はそれ以外の財産もありませんので、相続放棄も視野に入れ検討いたします。
詳細なご説明大変ありがとうございました。

2014年09月03日 17時57分

この投稿は、2014年09月03日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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